マジカル・ワールド210

稲荷As

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交わる命(いのち)編

レコード22:ニュースとイリュージョン

4月20日
昼頃、世界各地にとんでもないニュースが流れた。
「速報です。先ほどアメリカ、ロシア、中国の一部の地域が魔獣によって落とされました。なお、それらの地域には、世界魔法使い大会の1位から5位の魔法使いがいましたが、5分程で殺されたとのことです。」
それらのニュースを見たアケミ達はあまりの突然のことに驚きを隠せないでいた。
02「嘘…」
タカダ「な、何かの冗談ですね?」
06「ねぇ、どうするのセント君?」
皆が慌てながら恐れながらセントの方を見た。
01「何かの冗談ならニュースの意味はない」
セントは少し驚きながらそう言った。
01「俺達が気にしたところでどうしようもない。今、俺達がやるべき事は、強くなるだけ。そうでもしなければ生き残れない」
セントは、アケミ達の方を見て、たこ焼きを食べながらそう言った。
全員(なぜたこ焼き?)
その場にいた人全員は、セントがたこ焼きを食べていること、というより、いつの間に、どこからたこ焼きを出したのかを不思議に思っていた。
02「セント君…、たこ焼きどこから出したの?」
アケミが少し、恐る恐る聞いた。
01「ん?さっき買ってきた」
セントがアケミ達の態度を不思議に思いながらそう答えた。
04「…買ってくるの早くない?」
マナブが不思議に思いながら聞いた。
01「ちょっとでも時間があったら、買いに行けるよ?」
セントは少し自慢げにそう言った。
03「…良かったね」
ヒカリは少しセントを気持ち悪いようなものを見るような目でそう言った。
01「そんじゃあ、やりますか」
セントはゴミを片付けて、みんなの方を向いてそう言った。
新入隊員「…はい」
新入隊員が返事をした。

『ピーピーピー』
「エリアJ25、魔獣発見、現場に急行せよ」
セント達はコバが現れた現場に向かった。もちろん、新入隊員も一緒に。
06「現場に到着」
01「みんなは後ろから見ておけ」
セントは新入隊員に向かって言った。
新入隊員「はい!」
新入隊員が返事をした。
04「それにしても、今回のコバはどこにいるんだ?」
マナブが聞いた。
ーー~~ーー
01「上だな」
セントが上を向いてそう言った。
05「上?」
03「いないけど?」
上を向いても何も見えない。あるのは晴れ渡る青空に浮かぶ雲だけだ。
01「今日の天気なんだったっけか?」
セントが聞いた。
06「確か、一日中曇りだったような…」
03「…ん?」
マサミが答えた。その時、
バンッ!
01「ディフェンド」
バキンッ!
攻撃が新入隊員の方に飛んで行った。しかし、それをセントが防いだ。
カナメ「なっ…、何?」
新入隊員はいきなりのことで少し後ろに倒れてしまった。
04「一体どこから?」
マナブ達は辺りを見回した。しかし、どこにもコバの姿は見当たらなかった。
01「幻影、幻…」
セントは上を、少し斜め上を見上げてそう言った。
01「コンファイン」
セントがそう言った時、それまで晴れ渡っていた青空が、一瞬にして曇り空になった。
05「え!?」
06「何が起こったの?」
アケミ達は突然のことにとても驚いていた。
バンッ!
イリュージョン「んぐっ!」
セントが撃った弾がコバに当たった。
02「いたっ!」
アケミが大声で叫んた!
04「あんなところに!?」
マナブ達は建物の屋上にいるコバを見つけて驚いていた。
イリュージョン「くっ…」
コバは何故かはわからないが、見つけられたことに焦り、その場から逃げ出した。
05「あっ、待て!」
セント達はコバを追いかけた。しかし、敵の姿が見えなくなり、見失ってしまった。
ーー~~ーー
01「コンファイン」
セントがそう言うと、突然コバが現れた。
01「アクアショット」
バンッ!バンッ!バンッ!
セントはコバの方を向いて、銃で攻撃した。
イリュージョン「ぐはっ!」
そしてその弾はコバに当たった。
イリュージョン「くっ…、なぜだ、なぜバレた」
コバは傷を押さえ、焦りながらそう言った。
01「え~とねぇ、まぁ、足音とか、息とかが聞こえてたからだね」
セントはコバに対して、ニッコリと笑ってそう言った。
イリュージョン「クソっ…、逃げるかしかないか…」
そう言ってコバは逃げようとした。
01「チェーン」
セントの魔法によりコバは動きを封じ込められた。
イリュージョン「何っ!」
コバは動くことが出来なくなって驚いていた。
01「これで決まりだ。ギャラクシーカッター」
ザシュ!
セントの攻撃は、コバの体を真っ二つに切り裂いた。
02「セント君!」
それまで分かれてしまっていたアケミ達がやって来た。
06「コバは?」
マサミが聞いた。
01「倒したよ。それより、新入隊員の皆は?」
セントが聞いた。
04「まだ、さっきのところで待ってると思う」
03「なんか狙われたから、それで怖気づいてると思う」
マナブとヒカリが答えた。
01「そうか…、分かった」
セントが新入隊員の方に向かおうとした。
02「ねぇ、さっきどうやって天気を変えたの?」
アケミが聞いた。
01「変えたんじゃない。幻影を消しただけだ」
セントが答えた。
04「幻影?」
マナブが聞いた。
01「さっきのコバの能力だ」
05「へぇ~、幻影」
03「で?どうやって消したの?」
ヒカリが聞いた。
01「「コンファイン」っていう魔法を使った」
セントが答えた。
02「何それ?」
アケミが聞いた。
01「対象の魔法を消す魔法」
セントが答えた。
06「何それ!?」
マサミ達は驚いた。
05「そんなんあるなら、最強じゃん!」
リュウが言った。
03「それどうやったら使えるの?」
ヒカリが興味深そうに聞いた。
01「そう簡単に出来るものじゃないよ。それにかなり魔力消費するから無理だね」
セントは少し呆れながらそう言った。
01「まぁ、自分は一応天才だし、魔力量も無限だから使えるだ~け」
セントは少しふざけながらそう言った。
03「ちっ…、はいはい、そうですかそうですか」
ヒカリはセントの言葉に少し苛立ちながらそう言った。

そして、セント達は新入隊員の所に戻った。
01「大丈夫か?」
セントが心配して聞いた。
タカダ「はい…、ただまさか自分たちが狙われるなんて…」
タカダは少し怯えながらそう言った。
01「魔獣にとって、人類は敵という認識だ。お前らが狙われないわけがない」
カガミ「あ…、はい、すみません」
新入隊員はその言葉を聞いて、もう申し訳なさそうに謝った。
01「…ならどうする?辞めてもいいんだぞ?」
セントは腕を組んで、少し見下すようにしてそう言った。
イチノセ「…え?」
新入隊員がセントの方を見た。
01「弱い奴がいたところで邪魔になるだけだ。死にたくないなら、辞めればいい」
セントは冷たくそう言った。
03「ちょっと!さすがにその言い方はないでしょ!」
ヒカリは怒ってセントに向かってそう言った。
01「弱ければ、強いやつについてこれない。邪魔になるだけだ」
セントはヒカリに対してそう言った。
04「…なら、強くなればいい。そういうことだろ?」
マナブがセントの方を向いてそう言った。
01「はぁ…、戦いたいならな」
セントは少しためらいながらそう言った。
06「どうするの?」
マサミが新入隊員に向かって聞いた。新入隊員の皆は少し黙っていた。
イチノセ「…戦います」
イチノセが声を出した。
タカダ「私も」
サトウ「僕も」
カナメ「僕も」
カガミ「私も」
他の新入隊員も声を出した。
02「だって、セント君」
アケミがセントの方を向き、笑ってそう言った。
01「はぁ…、ちっ、分かったよ。なら俺がお前らを鍛えてやる」
セントは面倒くさそうにそう言った。



~ナゴムの解説〈マジカル⊕ワード〉のコーナー~
『雷属性』
基本属性のうちの1つ。下級は「エレキ」、中級は「サンダー」、上級は「ライトニング」となっている。また、特定の魔法を使うときは、「迅雷」となる。




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