【完】キスのその先

ぷりん

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 「ん・・・はっ・・・」

 寒くなる季節のおかげで、空気が乾燥してるのに、

 「はぁはぁ・・・はぁっ」

 口に流し込まれるカイの熱と、身体の奥から噴き出してくる熱のおかげで、私の身体はじゅうぶんに潤っていた。
 
 「カイっ・・・・」
 「なに」
 「はぁ・・・・んっく"」 
 
 湯気が出てきそうなほど熱い口づけに加えて、濡れてどうしようもない自分のソコに感じる別の熱のせいで、刺激が強すぎる。
 
 (なんで・・・・)

 外にゆっくりと溢れ出てくる私の体液をすくい取って、自身の先で擦り付けながら粘膜の上を何度も往復させるカイは、私からまた何かを言わせようとしているのだろうか。

 「はぁ・・・あ・・・っ」
 
 そんなことをされているうちに、カイの指先が触れていた中のほうがきゅうっと締まる感じがして、思わず軽く腰が仰け反ってしまった。

 (・・・なんか・・・変な感じ)

 早く入れてほしいのに。
 カイのモノを私のソコが欲しているのは、カイにもじゅうぶんに身体で伝わっているはずだ。ずっとキスしながら、手前で止まったままなんて、カイは辛くないのだろうか。

 (早く・・・・中に)

 そろそろ本当に頭がおかしくなりそうだった私は、妙なことをまた口走りたくなかったから、広げていた足をカイの腰に絡めようとした。
 
 「っ―――――!!!」
 「はぁ・・・はっ」
 「っ・・・あ、あっ・・・っ」
 「まだ・・・・我慢して」
 「カイっ・・・はぁはぁ・・・」

 なんの前触れもなくいきなり私の中にぐっと押し込まれたカイのモノに、びっくりして息が止まりかけた。
 
 「力抜いて・・・まだ半分も入ってない」
 「んっ・・・カイっ"・・・だめ」
 「無理・・・首に腕回して」

 そんな状況に少しばかりパニックになりかけた私の背中を撫でたカイは、そこでキスを止めた。
 代わりに私の耳元に口を近づけた彼が荒い息をしながら囁いた言葉に、かろうじて反応できた私は握っていた服を離して言われたとおり彼の首に腕を回した。

 まだ半分も入ってないのに、これほどの圧迫感があるなんて。指とは比べものにならないほどに下腹部が苦しい。
そして無意識に後ろに下がろうとする私に気が付いたカイは、彼の腰に絡めるように私の太ももを掴んで引き寄せた。

 「息ちゃんとして」
 「・・・・っ""・・・あ、あっ・・はぁ・・・はっ」

 絡まった足から手を離したカイが次につかんだ場所は、私の腰だった。そして腰を掴んだと同時に下から突き上げるようにゆっくりと私の中に入ってきた。
 カイのそれが奥に入ってこようとするたび、自分では意図しない拒絶反応が下腹部に走る。痛いとか、そういうのではなくて、怖いのだ。久しぶり過ぎて、苦し過ぎて、身体がうまくなじまない。

 「カ・・・イっ・・・・」

 自分の震える声のせいで、さっきまでの快感が何処かへ逃げて行きやしないだろうかと不安になった。力を抜くだけでいい、カイを受け入れたい。ただ、それだけなのに。

 「スージー」
 「んっ・・・あ」

 逆の反応を示す身体のせいで、カイが途中でやめたらどうしよう。そう思って、私は必死に途切れ途切れに彼の名前を呼んだ。いっそのこと一気に突き上げてくれればいいのにと。

 「・・・・まだ苦しい?」
 「んっ・・はっ・・・」
 
 動きが止まったカイにそう聞かれた私は、彼の首に顔を埋めた。このままやっぱり止めようってなるのだろうか。『また今度にしよう』って。

 (・・・どう・・・しよ)

 「ごめん」

 そんなことを考えてると、まともに返事を返さない私の耳に届いたのは何故か謝罪の言葉だった。
 
 (………?)
 
 なんで『ごめん』と、ボーっとする頭にハテナが浮かんで気が一瞬緩んだ時、私の腰を抱いていたカイの手に力が入ったのだけが分かって、そのあとすぐに肺がびっくりするような自分では意図しない呼吸が私の喉をとおり抜けた。
 
 「っは・・・―――あっ"――!!!!」
  「・・・・っ」

 (・・え?・・・あれ?)
 
 チカチカする目を開いて呼吸と同時に肩を揺らした私は、確かお尻をついて座っていた体勢だったはずだとカイにしがみつきながら思った。
 でも、お尻の下がスースーする。
 そして自分の視線が部屋のドアの方を見つめているのが分かった。どうやらカイに抱きかかえられ、お尻が浮いて、カイと身体が密着しているらしい。その体勢に思わず心臓の鼓動が激しく鳴って、止まりそうな息を吐いては吸って、カイの首に回した腕に力を入れて身体全部でギュッと彼を抱き締めた。

 「―――はぁ・・・大丈夫?全部入ったけど・・・苦しい?」
 「・・・・は、はっ・・・あっ"・・・んっ"〃〃〃」
 
 (こんな・・・体勢)

 初めてする。
 今までこんなことしたことなかった。
 体重が増えた私を軽々持ち上げるなんて。それに普通の令嬢はこんな淫らな格好するとは思えない。
 
 (・・・殿方は・・こんなことも普通に・・・)
 
 男性が考えることなんて、所詮女性には分からない。他の夫婦もこんな刺激的な行為を普段からしているのだろうか。
 小刻みに揺れる太ももを感じながら、「服が邪魔だな」とボソッと聞こえてきた声に、私はもう反応することができなくて、奥まで一気に届いて私の中を埋め尽くすカイのソレをギューっと締め付けていた。
 
 満たされた気分で、只々嬉しい。久しぶりのカイの体温がお腹の奥にいっぱいに広がっている。

 (・・・・まさかこのまま立ってとか・・・?)

 もはやこの体勢だと私には一切の主導権がないのは明白だ。カイはこのまま立ってするのだろうか。そうなれば彼に最後までしがみついておく体力があるか心配で仕方がない。
 
 (途中で力が抜けたらどうしよ・・・)
 
 そんなことを考えていると、カイは動き出して、窓側にある机の上に私の腰をおろした。

 「・・・・カイ・・・?」
 「このまま」
 「え?」
 「しがみついといて」
 「え?・・・あ、あっ!!・・・はっ・・・あ"!!!」

 彼の言葉の意味を聞く暇もないまま私の中を刺激し始めたカイ。何度も、何度も私の中に打ち付けるカイのソレが中を往復するたびにパンッパンッパンと肌同士がぶつかり合う音が部屋に鳴り響いた。

 (息が・・・)

 奥を突かれる間が短すぎて満足に息ができない。
 ただ目の前の夫から与えられる刺激に、甘えるような甲高い声を出しながら、ひたすらに彼の熱を受け入れていた。
 
 「はぁ・・・ッあ・・・はっ・・はっ」
 「大丈夫?ずっと痙攣してるよね・・・もういくから」
 
 どれくらい経ったのか。多分普通に過ごしてたらたいした時間じゃないけれど、あいにく今は普通じゃないからとても長く感じてしまう。
 カイに言われるまで、痙攣してることすら気が付かなかった。
 休みなく揺さぶられた身体は、もうすでにカイのモノを美味しそうに咥えて、飲み込んで、そして白色の体液を絞り取ろうとしている。

 「っ―――!!!!」
 「離さないで・・・スージー・・・愛してる」

 
 そしてだんだんとチカチカする視界に、お腹の一番奥に温かい液体が広がっていくのを感じながら、私はそこで目を閉じた。

 
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