53 / 53
52.黄金の夜明けに微笑む
しおりを挟む
フロレルは、薄暗い中で目を覚ました。ベッドの天蓋を見ていると、意識がどんどん覚醒していく。
「あれ……、わたくしは……」
フロレルは、ここ数か月ほど不快だった身体の調子が、嘘のようにすっきりとしていることに気づいた。フロレルの不調が始まったのは、オメガの発情期を調整する薬を飲むようになってからのことだ。
「そうだ、わたくしは……」
フロレルは、自分の発情期をアントワーヌに抱かれて過ごしたことを思い出した。
自ら強請って番になった頃の記憶は比較的はっきりしているものの、その後は曖昧だ。断片的に覚えているのは、フロレルがアントワーヌと激しく交わり、悦んでいたということである。
記憶の中の自分があまりにも恥ずかしすぎて、フロレルは丸くなって掛布にくるまった。
そっと首の後ろに触れてみると、ガーゼで覆われているのがわかる。
「わたくしは、アンヌと番になったのだな」
アントワーヌに項を噛まれた瞬間、フロレルは自分が別の何かに生まれ変わったような気がした。オメガはアルファと番になることによって体質が変わることもあると言われているが、アルファには大きな変化はないと言われている。オメガは番になったアルファのフェロモンしか感じられなくなるが、アルファは多少鈍くなっても番以外のオメガのフェロモンを感じることはできるのだ。番以外のオメガのフェロモンを不快に感じるようになるアルファは多いという研究もあるが。
アントワーヌには何か変化があったのか、それとも何もなかったのか、フロレルには知る由もない。
それと同時に再び自分がアントワーヌを何度も求めていたという記憶が蘇り、フロレルは羞恥に身もだえた。
「この後、アンヌと顔を合わせて平常心でいられる自信がない」
フロレルは赤い顔をしながらそう呟くと、掛布から顔を出した。周囲が薄暗いのは天蓋からの幕がベッドを囲んでいるためだろうか。とにかくフロレルには今が昼か夜かもわからないのだ。幕の外からぼんやりと漏れているのが陽の光なのかランプの灯なのか。
起き上がったフロレルは、天蓋から延びる幕をめくり寝室の様子を見るが、人の気配はない。カーテンがかかった窓の向こうは暗いようだ。足元だけを照らす小さなランプが、頼りなげに灯っていた。
「アンヌ……」
ベッドから下りて室内履きに足を入れて立ち上がったフロレルは、番になったはずのアルファの名前を呼ぶが、何も答えが返ってこない。
「アンヌ……、アントワーヌ?」
フロレルはベッドサイドのガウンを取り上げて羽織ると、寝室の扉を開けた。そこにあるのは、フロレルが研究をしたり寛いだりしている私室部分だ。その部屋の中は静かで薄暗く、何の気配もない。フロレルは、この部屋にたった一人でいる。
そう、誰もいない。
アルファが番になったオメガを置いて行ってしまうものだろうか。
フロレルは、これまでに学んだアルファとオメガに関する性質を思い出してみる。
アルファは、番になったオメガと極力離れないようにするものだ。
それなのにアントワーヌはここにいない。
あれほど愛を囁いていたアントワーヌが、番になったばかりのフロレルを置いていくはずがない。
「もしかしたら、夢だったのだろうか」
アントワーヌと抱き合ったことも番になったことも夢だったのかもしれない。
中途半端に覚醒した頭で考えていたから、確かな記憶だと思い込んでしまったという可能性もある。
不安になったフロレルが、もう一度項に触れてみればやはりガーゼで覆われている。
フロレルは、ランプを灯してからガーゼを引きちぎるようにして剝がした。そしてランプを持ったまま寝室へ取って返し、鏡の前に立った。
鏡の中にいるフロレルは、いつもよりやつれているように見えるが、今はそんなことは問題ではない。フロレルは襟足の髪を持ち上げ、手鏡をかざして項がどうなっているのかを確かめた。
フロレルの白い頸には、赤い噛み痕がくっきりと残っている。
「やはり番になっている……。それなのにどうして、アンヌ……」
フロレルは少しばかり混乱している。番を得たばかりのオメガの不安定さであったのだろうとは、後で思ったことだ。
「アンヌ……」
フロレルの頬を涙が流れる。
どうして、どうしてアントワーヌはここにいないのか。
番になったら、フロレルがいらなくなったのだろうか。
フロレルはその場に立ち尽くしてはらはらと涙を零した。
「フロル……?」
どれぐらいの間、鏡の前に佇んでいたのか、フロレルは覚えていない。しかし、寝室の扉が突然開いて、フロレルの名前を呼ぶ声が聞こえた。
フロレルが扉の方を見やると、そこには銀色の髪の美丈夫が立っていた。
「アントワーヌ……」
自分の方を振り返ったフロレルの顔を見たアントワーヌは思わず駆け寄り、その華奢な身体を抱きしめた。
「フロル、一人にしてしまってすまない」
「アンヌ……」
フロレルの涙に濡れた顔を拭いながら、アントワーヌが謝罪の言葉を口にする。
アントワーヌはフロレルの発情期の間に溜まっていた仕事を、片付けていたのだ。もちろん、アントワーヌとて、番になったばかりのフロレルの側を一時たりとも離れたくはなかった。
もともと、フロレルが発情期になれば番になってしまえば良いというのはシャルロットの発案である。それに賛同したジョゼフによって、いつでもフロレルと発情期を過ごせるようにアントワーヌは仕事を詰めに詰めていた。
それなのに、思ったよりフロレルの発情期が長く続いたため、一時仕事の時間を作らねばならなくなってしまったのだ。
もちろんその分、アントワーヌはフロレルとの蜜月を長く楽しむことができたのではあるが。
ほんの少しだけと思って執務室へ書類を取りに行っていた間に、フロレルが目を覚ますとはアントワーヌにとっても予想外のことであった。フロレルは朝までは眠っているだろうと考えて、アントワーヌは真夜中のうちに執務室へ行ったのだが、思うようにことは進まないものである。
アントワーヌは、フロレルが鏡の前で泣き濡れているのを見て、心臓が止まりそうだった。
番になったばかりのオメガは不安定なものだと知ってはいた。しかし、あの気丈なフロレルが鏡の前で泣くなどとは、アントワーヌには考えもつかなかったのだ。
「すごく不安定になっているようだ。お母様から聞いていたのに」
ソファに腰かけ、アントワーヌが淹れてくれたハーブティーを口にして落ち着いたフロレルは、恥ずかしそうにそう言った。
これまでにないような愛しいオメガの可愛らしさに、アントワーヌは心臓を掴まれたような気持ちになる。
「フロル、不安にさせてしまってすまなかった。さあ、頸の傷の手当てをしよう」
「ああ、そうだね。アンヌ、お願いするよ」
「さあ、項を見せて」
アントワーヌはその傷口に触れないようにフロレルの項にキスをした。
「ひ……あっ」
「ふふ、ごめんね。なんだかうれしくて」
「アンヌったら……」
思わす声を上げたフロレルを愛し気に見つめてから詫びたアントワーヌは、その傷口に手当てを施した。
このように可愛らしいフロレルを見ることができるのは自分だけだと満足しながら。
お互いの体温を確かめるように身を寄せ合うと、フロレルにも、アントワーヌにも相手に対する愛しい思いがこみ上げてくる。
そうしてどれぐらいの時間が経ったのか。
窓の外が薄っすらと明るくなり、夜明けの気配が部屋の中に入り込んで来た。
フロレルとアントワーヌは手を取り合い、窓際に寄り、二人でカーテンを開ける。
明るくなりかけている夜明け前の濃い青色の空が、窓の向こうに広がっている。
「夜明け前の空はアントワーヌの瞳の色だね」
愛しいフロレルのその言葉を聞いて、アントワーヌはそのこめかみにキスを落とす。
やがて陽が昇りだすと、空は金色に染まり始める。
フロレルの瞳のような黄金の夜明けが訪れる。
それは、二人の輝く未来を暗示するかのような美しい夜明けだ。
「フロレル、愛しているよ」
「わたくしもアントワーヌを愛している」
アントワーヌの腕の中で美しく微笑むフロレルが見つめる空には、自分の瞳と同じ色の黄金の夜明けが広がっていた。
☆Fin
★★★★★
読んでくださってありがとうございました。
この後は、フロレルとアントワーヌの結婚式や蜜月を番外編でゆるりとお送りします。
「あれ……、わたくしは……」
フロレルは、ここ数か月ほど不快だった身体の調子が、嘘のようにすっきりとしていることに気づいた。フロレルの不調が始まったのは、オメガの発情期を調整する薬を飲むようになってからのことだ。
「そうだ、わたくしは……」
フロレルは、自分の発情期をアントワーヌに抱かれて過ごしたことを思い出した。
自ら強請って番になった頃の記憶は比較的はっきりしているものの、その後は曖昧だ。断片的に覚えているのは、フロレルがアントワーヌと激しく交わり、悦んでいたということである。
記憶の中の自分があまりにも恥ずかしすぎて、フロレルは丸くなって掛布にくるまった。
そっと首の後ろに触れてみると、ガーゼで覆われているのがわかる。
「わたくしは、アンヌと番になったのだな」
アントワーヌに項を噛まれた瞬間、フロレルは自分が別の何かに生まれ変わったような気がした。オメガはアルファと番になることによって体質が変わることもあると言われているが、アルファには大きな変化はないと言われている。オメガは番になったアルファのフェロモンしか感じられなくなるが、アルファは多少鈍くなっても番以外のオメガのフェロモンを感じることはできるのだ。番以外のオメガのフェロモンを不快に感じるようになるアルファは多いという研究もあるが。
アントワーヌには何か変化があったのか、それとも何もなかったのか、フロレルには知る由もない。
それと同時に再び自分がアントワーヌを何度も求めていたという記憶が蘇り、フロレルは羞恥に身もだえた。
「この後、アンヌと顔を合わせて平常心でいられる自信がない」
フロレルは赤い顔をしながらそう呟くと、掛布から顔を出した。周囲が薄暗いのは天蓋からの幕がベッドを囲んでいるためだろうか。とにかくフロレルには今が昼か夜かもわからないのだ。幕の外からぼんやりと漏れているのが陽の光なのかランプの灯なのか。
起き上がったフロレルは、天蓋から延びる幕をめくり寝室の様子を見るが、人の気配はない。カーテンがかかった窓の向こうは暗いようだ。足元だけを照らす小さなランプが、頼りなげに灯っていた。
「アンヌ……」
ベッドから下りて室内履きに足を入れて立ち上がったフロレルは、番になったはずのアルファの名前を呼ぶが、何も答えが返ってこない。
「アンヌ……、アントワーヌ?」
フロレルはベッドサイドのガウンを取り上げて羽織ると、寝室の扉を開けた。そこにあるのは、フロレルが研究をしたり寛いだりしている私室部分だ。その部屋の中は静かで薄暗く、何の気配もない。フロレルは、この部屋にたった一人でいる。
そう、誰もいない。
アルファが番になったオメガを置いて行ってしまうものだろうか。
フロレルは、これまでに学んだアルファとオメガに関する性質を思い出してみる。
アルファは、番になったオメガと極力離れないようにするものだ。
それなのにアントワーヌはここにいない。
あれほど愛を囁いていたアントワーヌが、番になったばかりのフロレルを置いていくはずがない。
「もしかしたら、夢だったのだろうか」
アントワーヌと抱き合ったことも番になったことも夢だったのかもしれない。
中途半端に覚醒した頭で考えていたから、確かな記憶だと思い込んでしまったという可能性もある。
不安になったフロレルが、もう一度項に触れてみればやはりガーゼで覆われている。
フロレルは、ランプを灯してからガーゼを引きちぎるようにして剝がした。そしてランプを持ったまま寝室へ取って返し、鏡の前に立った。
鏡の中にいるフロレルは、いつもよりやつれているように見えるが、今はそんなことは問題ではない。フロレルは襟足の髪を持ち上げ、手鏡をかざして項がどうなっているのかを確かめた。
フロレルの白い頸には、赤い噛み痕がくっきりと残っている。
「やはり番になっている……。それなのにどうして、アンヌ……」
フロレルは少しばかり混乱している。番を得たばかりのオメガの不安定さであったのだろうとは、後で思ったことだ。
「アンヌ……」
フロレルの頬を涙が流れる。
どうして、どうしてアントワーヌはここにいないのか。
番になったら、フロレルがいらなくなったのだろうか。
フロレルはその場に立ち尽くしてはらはらと涙を零した。
「フロル……?」
どれぐらいの間、鏡の前に佇んでいたのか、フロレルは覚えていない。しかし、寝室の扉が突然開いて、フロレルの名前を呼ぶ声が聞こえた。
フロレルが扉の方を見やると、そこには銀色の髪の美丈夫が立っていた。
「アントワーヌ……」
自分の方を振り返ったフロレルの顔を見たアントワーヌは思わず駆け寄り、その華奢な身体を抱きしめた。
「フロル、一人にしてしまってすまない」
「アンヌ……」
フロレルの涙に濡れた顔を拭いながら、アントワーヌが謝罪の言葉を口にする。
アントワーヌはフロレルの発情期の間に溜まっていた仕事を、片付けていたのだ。もちろん、アントワーヌとて、番になったばかりのフロレルの側を一時たりとも離れたくはなかった。
もともと、フロレルが発情期になれば番になってしまえば良いというのはシャルロットの発案である。それに賛同したジョゼフによって、いつでもフロレルと発情期を過ごせるようにアントワーヌは仕事を詰めに詰めていた。
それなのに、思ったよりフロレルの発情期が長く続いたため、一時仕事の時間を作らねばならなくなってしまったのだ。
もちろんその分、アントワーヌはフロレルとの蜜月を長く楽しむことができたのではあるが。
ほんの少しだけと思って執務室へ書類を取りに行っていた間に、フロレルが目を覚ますとはアントワーヌにとっても予想外のことであった。フロレルは朝までは眠っているだろうと考えて、アントワーヌは真夜中のうちに執務室へ行ったのだが、思うようにことは進まないものである。
アントワーヌは、フロレルが鏡の前で泣き濡れているのを見て、心臓が止まりそうだった。
番になったばかりのオメガは不安定なものだと知ってはいた。しかし、あの気丈なフロレルが鏡の前で泣くなどとは、アントワーヌには考えもつかなかったのだ。
「すごく不安定になっているようだ。お母様から聞いていたのに」
ソファに腰かけ、アントワーヌが淹れてくれたハーブティーを口にして落ち着いたフロレルは、恥ずかしそうにそう言った。
これまでにないような愛しいオメガの可愛らしさに、アントワーヌは心臓を掴まれたような気持ちになる。
「フロル、不安にさせてしまってすまなかった。さあ、頸の傷の手当てをしよう」
「ああ、そうだね。アンヌ、お願いするよ」
「さあ、項を見せて」
アントワーヌはその傷口に触れないようにフロレルの項にキスをした。
「ひ……あっ」
「ふふ、ごめんね。なんだかうれしくて」
「アンヌったら……」
思わす声を上げたフロレルを愛し気に見つめてから詫びたアントワーヌは、その傷口に手当てを施した。
このように可愛らしいフロレルを見ることができるのは自分だけだと満足しながら。
お互いの体温を確かめるように身を寄せ合うと、フロレルにも、アントワーヌにも相手に対する愛しい思いがこみ上げてくる。
そうしてどれぐらいの時間が経ったのか。
窓の外が薄っすらと明るくなり、夜明けの気配が部屋の中に入り込んで来た。
フロレルとアントワーヌは手を取り合い、窓際に寄り、二人でカーテンを開ける。
明るくなりかけている夜明け前の濃い青色の空が、窓の向こうに広がっている。
「夜明け前の空はアントワーヌの瞳の色だね」
愛しいフロレルのその言葉を聞いて、アントワーヌはそのこめかみにキスを落とす。
やがて陽が昇りだすと、空は金色に染まり始める。
フロレルの瞳のような黄金の夜明けが訪れる。
それは、二人の輝く未来を暗示するかのような美しい夜明けだ。
「フロレル、愛しているよ」
「わたくしもアントワーヌを愛している」
アントワーヌの腕の中で美しく微笑むフロレルが見つめる空には、自分の瞳と同じ色の黄金の夜明けが広がっていた。
☆Fin
★★★★★
読んでくださってありがとうございました。
この後は、フロレルとアントワーヌの結婚式や蜜月を番外編でゆるりとお送りします。
431
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(37件)
あなたにおすすめの小説
「オレの番は、いちばん近くて、いちばん遠いアルファだった」
星井 悠里
BL
大好きだった幼なじみのアルファは、皆の憧れだった。
ベータのオレは、王都に誘ってくれたその手を取れなかった。
番にはなれない未来が、ただ怖かった。隣に立ち続ける自信がなかった。
あれから二年。幼馴染の婚約の噂を聞いて胸が痛むことはあるけれど、
平凡だけどちゃんと働いて、それなりに楽しく生きていた。
そんなオレの体に、ふとした異変が起きはじめた。
――何でいまさら。オメガだった、なんて。
オメガだったら、これからますます頑張ろうとしていた仕事も出来なくなる。
2年前のあの時だったら。あの手を取れたかもしれないのに。
どうして、いまさら。
すれ違った運命に、急展開で振り回される、Ωのお話。
ハピエン確定です。(全10話)
2025年 07月12日 ~2025年 07月21日 なろうさんで完結してます。
王女が捨てた陰気で無口で野暮ったい彼は僕が貰います
卯藤ローレン
BL
「あなたとの婚約を、今日この場で破棄いたします!」――王宮の広間に突然響いた王女の決別宣言。その言葉は、舞踏会という場に全く相応しくない地味で暗い格好のセドリックへと向けられていた。それを見ていたウィリムは「じゃあ、僕が貰います!」と清々しく強奪宣言をした。誰もが一歩後ずさる陰気な雰囲気のセドリック、その婚約者になったウィリムだが徐々に誤算が生じていく。日に日に婚約者が激変していくのだ。身長は伸び、髪は整えられ、端正な顔立ちは輝き、声変わりまでしてしまった。かつての面影などなくなった婚約者に前のめりで「早く結婚したい」と迫られる日々が待っていようとは、ウィリムも誰も想像していなかった。
◇地味→美男に変化した攻め×素直で恐いもの知らずな受け。
伯爵家次男は、女遊びの激しい(?)幼なじみ王子のことがずっと好き
メグエム
BL
伯爵家次男のユリウス・ツェプラリトは、ずっと恋焦がれている人がいる。その相手は、幼なじみであり、王位継承権第三位の王子のレオン・ヴィルバードである。貴族と王族であるため、家や国が決めた相手と結婚しなければならない。しかも、レオンは女関係での噂が絶えず、女好きで有名だ。男の自分の想いなんて、叶うわけがない。この想いは、心の奥底にしまって、諦めるしかない。そう思っていた。
ノーマルの俺を勝手に婚約者に据えた皇子の婚約破棄イベントを全力で回避する話。
Q矢(Q.➽)
BL
近未来日本のようでもあり、中世の西洋のようでもある世界。
皇国と貴族と魔力が存在する世界。
「誰が皇子と婚約したいなんて言った。」
過去に戻った主人公が、自分の死を回避したいが故に先回りして色々頑張れば頑張るほど執着されてしまう話。
同性婚は普通の世界。
逃げ切れるかどうかは頑張り次第。
※
生温い目で優しく暇潰し程度にご覧下さい。
追放された味見係、【神の舌】で冷徹皇帝と聖獣の胃袋を掴んで溺愛される
水凪しおん
BL
「無能」と罵られ、故郷の王宮を追放された「味見係」のリオ。
行き場を失った彼を拾ったのは、氷のような美貌を持つ隣国の冷徹皇帝アレスだった。
「聖獣に何か食わせろ」という無理難題に対し、リオが作ったのは素朴な野菜スープ。しかしその料理には、食べた者を癒やす伝説のスキル【神の舌】の力が宿っていた!
聖獣を元気にし、皇帝の凍てついた心をも溶かしていくリオ。
「君は俺の宝だ」
冷酷だと思われていた皇帝からの、不器用で真っ直ぐな溺愛。
これは、捨てられた料理人が温かいご飯で居場所を作り、最高にハッピーになる物語。
愛してやまなかった婚約者は俺に興味がない
了承
BL
卒業パーティー。
皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。
青年はただ微笑み、一枚の紙を手渡す。
皇子が目を向けた、その瞬間——。
「この瞬間だと思った。」
すべてを愛で終わらせた、沈黙の恋の物語。
IFストーリーあり
誤字あれば報告お願いします!
トップアイドルα様は平凡βを運命にする【完】
新羽梅衣
BL
ありきたりなベータらしい人生を送ってきた平凡な大学生・春崎陽は深夜のコンビニでアルバイトをしている。 ある夜、コンビニに訪れた男と目が合った瞬間、まるで炭酸が弾けるような胸の高鳴りを感じてしまう。どこかで見たことのある彼はトップアイドル・sui(深山翠)だった。 翠と陽の距離は急接近するが、ふたりはアルファとベータ。翠が運命の番に憧れて相手を探すために芸能界に入ったと知った陽は、どう足掻いても番にはなれない関係に思い悩む。そんなとき、翠のマネージャーに声をかけられた陽はある決心をする。 運命の番を探すトップアイドルα×自分に自信がない平凡βの切ない恋のお話。
白銀オメガに草原で愛を
phyr
BL
草原の国ヨラガンのユクガは、攻め落とした城の隠し部屋で美しいオメガの子どもを見つけた。
己の年も、名前も、昼と夜の区別も知らずに生きてきたらしい彼を置いていけず、連れ帰ってともに暮らすことになる。
「私は、ユクガ様のお嫁さんになりたいです」
「ヒートが来るようになったとき、まだお前にその気があったらな」
キアラと名づけた少年と暮らすうちにユクガにも情が芽生えるが、キアラには自分も知らない大きな秘密があって……。
無意識溺愛系アルファ×一途で健気なオメガ
※このお話はムーンライトノベルズ様にも掲載しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
言葉選びの美しさにとても惹かれます
読んでくださって、感想をくださってありがとうございます。
書いたものを美しいと評価されましたこと、まことに光栄です。
いつも感想をくださって応援してくださったことに感謝しています。
アンヌはフロルのことだけにはアルファと思えないもだもだで生きていくのだと思います。
にゃ王さくらさんの感想にはとても励まされました。
ありがとうございました。
ありがとうございます。