幼馴染は俺がくっついてるから誰とも付き合えないらしい

中屋沙鳥

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幼馴染は俺がくっついてるから誰とも付き合えないらしい

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「朱鷺が好きだ。朱鷺が俺と付き合ってくれたら俺は幸せになれるんだ。協力してくれるって言ったんだからいいよな」

 額を合わせてそういう航平の目は見たことがないぐらい真剣で俺は思わずこくんと頷いた。

「俺も、航平のこと好きだっ…」

 再び唇が塞がれて俺の声は途中で止められてしまった。
 ついばむようにキスをした後「うれしい、朱鷺…」と言うと航平は俺の顎を掴んで唇を開かせると舌を俺の口の中に入れて舐めまわした。

 口が塞がれて息が苦しい。歯列を舐められ上顎を擦られ舌を吸われてどんどん腹に熱が集まってくる。いつのまにこんなエロいキスを覚えたんだこいつは。
 やっと唇が離されてはあはあと空気を補給している俺を見て航平はにやりと笑って唇をぺろりと舐めた。

「やっぱり朱鷺も俺のことが好きだったんだな」

「やっぱりって?」

「朱鷺の態度を見ててそうじゃねえかと思ってたんだけど決定打がなくて」

 航平からはそう見えていたのか。俺は航平が俺のことを好きだなんて全然わからなかった。
 キスの余韻でぼんやりしている俺の頭はあまり働いていない。

「じゃあせっかく両想いだってわかったことだし続きしよっか」

 航平はそう言って俺の両脇を抱えて立ち上がらせるとベッドの上にポイっと放り投げた。

「へ?続き?え、あ、ひゃああ」

 ベッドに仰向けに倒された俺の上に膝立ちで覆いかぶさってきた航平は俺のシャツのボタンをあっという間に外してシャツを脱がせてしまった。

「可愛い…」

 俺の貧弱な体をながめてそう言った航平は俺の唇にちゅちゅと軽いキスをしながら胸の飾りを押しつぶすようにしてむにむにとこねまわした。

「ひゃっ…」

 ぞわぞわとした感覚が俺の背中を走る。

「朱鷺、気持ちいい?ここも勃ちあがってるな」

 航平が硬くなった俺の中心をそろりと撫でる。

「んんっ…」

 俺からスラックスと下着が一気に剥ぎ取られた。
胸の飾りを弄びながら俺の中心を航平が大きな手で扱き先端の割れ目に爪を立てる。

「んっ…はああ…」

 航平の手によって俺は一気に精を放った。
 はあはあと呼吸を整えていると航平が自分のシャツとスラックスを脱いで棚からローションを取り出した。

「こ…こうへい…?」

「これから朱鷺を俺のものにするからな」

 俺の足を広げてローションを垂らすと後ろの孔に航平が指を入れた。

「ひゃっ」

「ちょっと我慢な」

 ぐちぐちとあり得ない水音が体の中からして航平の指が俺の中で動いている。航平の指がある1点を押したときに体がぴくんと跳ねた。

「あぁっ…」

「ここ?いいところ」

「や…やだ…ぁ…」

「朱鷺…かわいい…」

 俺を見てうっそりと笑った航平がその場所を押すたびに体がびくびくして高い声が出る。航平が俺の前を掴みながら指を動かし続けている。気持ち良すぎて何も考えられない。
 俺の眦から生理的な涙が流れていく。
指がどんどん増やされて孔がとろとろになったところで航平が「もう入れていいよね」と言って指を引き抜いた。
 航平の勃ち上がったものの大きさを見て俺は怖くなった。

「それ…いれるの…?」
「…いや…?」

 入れないと航平が気持ち良くなれない。俺はふるふると首を振った。

「だいじょぶっ、うんっ…も…いれて…」
「ああもうっ…しらねえぞっ」

 航平はそう言うと俺の後孔に自身を押し付けてゆっくりと挿入してきた。異物が入ってきた感覚に声を上げる。

「あああああぁっ…」
「痛い?」
「いたくは…ない…」

 ゆっくりと航平は俺の中に入ってくると宥めるように俺にキスをした。

「これで朱鷺は俺のものだ」

 航平の言葉がうれしくて笑うと、その顔を見た航平が切羽詰まったように「ごめん、もう限界」言って腰を打ち付けてきた。卑猥な水音が部屋に響く。
 航平にキスをされ、胸の飾りを弄られると俺の中がきゅうっと航平を絞めつける。

「朱鷺のナカ、気持ちいいっ」
「あっ…ああんっ」
「とき、すきだっ…とき」

ごりごりといいところを擦られ、激しく突かれて俺は声を上げ続けた。気持ちいい気持ちいい。

「あんっ…はぅっ…ああ…あ」

「とき、もうイクっはあっ…」
「ああああああああっ」

 そのまま俺たちは一緒にイッた。

 ベッドの中で抱き合ったまま俺は航平の背中を撫でた。

「俺のせいで航平が誰とも付き合えないって言うのはある意味当たってたのか」

「ふふ、そうだな。これから今までの分を返してもらうから大丈夫だ」

「返してもらう?」

 航平はそのまま俺をうつぶせにすると腰を持ち上げてまだ柔らかい後孔に一気に自身を挿入した。
「ああああああああっ」

ぱちゅぱちゅと音を立てて激しく腰が打ち付けられる。

 そして俺は夜更けまで何度も航平に抱かれて意識を失ってしまった。
 いや、意識を失うまで抱かれたが正しいのか。

 航平は俺がくっついてたから俺と付き合えるようになったので幸せらしい。


 そして俺は今後俺の体力が持つかどうかが不安なのだった。

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