すなっくゆみ

ナッツ高美

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ある男8 (恋香り立つ驟雨)

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カランコロン













ママ「あら、いらったぁい。ここに来るなんて珍しいじゃない。どおったの?」












男「うん。ちょっと商店街の薬局屋にみーちゃんのノミ取りシャンプーを買いに来てて、こっちまで来たから、たまには、ゆみの店に行こうと思って。」


ママ「そうなのね。今日お仕事終わったら、あなたのところに行こうとちょうど考えていたのよ。みーちゃんにも会いたいし」






男「うん、待ってるよふたりで。」










カランコロン











ママ「あっ  いらったぁいまて」










 大胡田「んあっ   んあっ    ママさん!  こんにちは!!  おっ おっ お久しぶりです、ンゴッ」




ママ「あっらぁ~ 大胡田たま、  お元気でちたか?  うれすぃわ♡♡ 久々にお立ち寄り頂きまちて、ありがとうございます、どおど、どぉど、
座って、座って♡♡♡♡ 」





大胡田「ハァ、ハァ、ハァ、。  ありがとうございます、雨が急に降ってきたもので、ゲリラ豪雨ですね、これは、、もう土砂降りになる前に、、猛ダッシュで、ここに来ました、、ハァ、ハァ、ハァ、、」




ママ「嫌ですわねぇ、これだから梅雨は。どぉど、おちぼりとコーラよ」





大胡田「あっ、あっ、ありがとうございます!」







大胡田が、ストローも使わずに、一気にグラス半分のコーラを飲み干す。








大胡田「ップハァー、美味しいっす!生き返ります! ンハツ!」






ママ「よかったわ、大胡田たま、ゆっくりしていってくだたいね♡」









荒い息が整ってきた大胡田が、 もう一人カウンターに男がいるのに、気づく。



あまりにも大人しく、存在を消しているかのように、佇んでカウンター席にいたため、大胡田は、
男に気づくと、ハッ!とした。





なにか 言い表せない 空気が  三人に流れた..





初対面だし、ここに来るお客とはみんな仲良く出来ているし、いい人達ばかりだし、大胡田は、この男性にも、挨拶をすれば良いと思ったのだが、、   なにか、 男の感というか、、 直感が働き、、 見えない火花が、この男と自分の間に、散ったのを、感じた。。







沈黙








ママが口を開いた。



ママ「あん♡♡おふたりとも、初対面よね、、
ご紹介するわ」



男「ゆみ、俺はそろそろ帰るよ、みーちゃんも待ってるし、またあとで。」




ママ「あら、、紹介させてよ、」











男がママの髪に触れる。

男がママに接近して、二人の距離はすごい近くなった。大胡田は、その二人を見ると、せっかく落ち着いてきた鼻息がまた荒くなってしまった。








男「ゆみ、糸くずついてるぞ」


ママ「あんっ♡  ありがとう..さっき布巾被ってお掃除したから、その時付いたのよ、きっと。」






男が大胡田に会釈をすると静かに店の入口の方へ向かった










大胡田 (なんだ?!なんだ?! この男性のあまり社交性のない感じというか、、、ンゴっ!!それよりも、ママさんのことを、ゆ、ゆ、ゆみって、!呼びつけじゃないか!!! またあとでって、、、なんだ?!  なんだ?!  どういう関係なんだ?!  ンゴっ)









大胡田は気を取り直して、ママに 話しかけた。



大胡田「ママさん、今度、近々、一緒に お食事でもと思いまして、今日はお誘いにこちらに、立ち寄りました!」




大胡田が、男に聞こえる声で言う。








男が一瞬止まったがすぐ、店の扉を出ていった。

まだ雨は続いていたので、男は持ってきていた傘をさして、帰って行った。









カランコロン










ママ「ごめんなさいねあの人、誰にでも素っ気ないって言うか、、悪い人ではないのよ、シャイというか、、恥ずかしがり屋の引っ込み思案の、人見知り、、で。  

大胡田たま、うれすぃわ♡♡  
ぜひ、ご飯一緒に食べに行きましょう」








大胡田「ママさん、それじゃぁ、その日に良ければ、ママさんに試着してもらいたいおパンティがありまして、良ければ試してみませんか?」







ママ「 いいわよ。おねがい♡」







大胡田は、ママさんと少しずつ距離を縮めていけたらと思っていた。
大胡田に、どうやら、久々に、本気の恋が訪れたようだ。また鼻息がいつもに増して荒くなる大胡田。














大胡田 (きっと私達は運命で結ばれている。わたしがママさんを幸せにするんだ。しかし、、あの男、、一見静かそうで弱そうに見えるが、あの人の心の奥に、ママさんへの強い愛を感じた。さりげない優しさや揺るぎない愛情、そして飾らない態度、、何者なんだ、、汗  フンガーッ、フンガーッ、ンゴっ)












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