すなっくゆみ

ナッツ高美

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アドバルーン つづき

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ママ「  善ちゅん...」






































善「なぁに?ママ...」

























































ママ「異常なしね」






























善「そうだねぇ...」
























ピヨピヨピヨ     (どっかで小鳥が鳴いている)




ぶるーーーん、    ぶるーーーん、ガタン、ガッタン  (少し離れた道路から、車が、はしり過ぎていく音や、トラックが、地面にあるなんか鉄板のようなものを踏んでいく音が、聞こえてくる)














かれこれ3時間が経つ















ママ「空、、、青いわねぇ」







善「うん。天気良いなぁ、、、」

















ママ「んほら?     あそこのソフトクリームみたいな雲、風に流れて、さっきよりも、ちょっと左に動いてきたわよね」

















善「え?  どれ?   どの雲?  」



















ママ「ほら、 あれよぉ。  あの大きっな雲があるでしょ、横長の、 ほら、あの、あそこの、、、それで、その横に、、ツバメみたいな形のがあって、、、そのちょっと、こぶしふたつ分くらい離れたところの、、、あの雲よ」








善「あーーー~、あのね、、、あれでしょ?  (雲を指さす善)  あの横に長いね、、、、はいはい、、あれね。そぃで、、その横の、、」






ママ「そうそう。あれよぉ。。 (ママも雲を指さす) ツバメのほら、ね、あの、形の、、、」







善「あーーー、ほんとだ。鳥が飛んでるみたいな形だねぇー、あれかぁ、、、。」









ママ「そうそうそううそう。そうそうそうそう。」







ママ「それで、、、そのこぶしふたつ分離れてみて、、」






善「ママ?  そこにさ、人がこう、、、、ダーーーッて、ダーーーーーッて、横になってて、、、スーパーマンみたいに、空飛んでるような格好してる、、雲あるっしょ?」












ママ「善ちゃん、、ないわよ、、、どれどれどれ、、、、?んぇーえー、、、あっかんないなぁ、、♡    わたすぃが、言ってるのは、、こぶし2個分よ、、、待って待って待って、、、ツバメの雲までは、わかるわよねぇ、、♡   それでさぁ、、、、」











誰かが止めに入らないと、ずっと続きそうな、この平和な、のほほんとした内容のない二人の会話は、続くのであった。
























ママ「ねぇ、善ちゃん。これ、寒い日じゃなくて良かったわ。熊さんも春だから、私にこの仕事、話してくれたんだと思うわ。 ぽっかぽかで、まるで、縁側でお茶してるみたい。笑」
















善「そうだね、ママ。笑  こりゃぁ、仕事してるの忘れちゃいそうだよね。」


















ママ「うん」




































ママ「風も強くなくて、よかった」
































善「うん。ほんとだね。」

































ママ「ねぇ、善ちゃん、今更なんだけど、、、もしアドバルーンの紐が切れて、お空に、飛んでちゃったら、どおするの?」










善「うん。住宅会社の担当者さんに繋がる携帯番号教えてもらったから、そこへ連絡するんだよ」









ママ「あっ♡  そうなんだね。わかったわ♡ありがとう」





















少し離れたところで、新築の家の展示会場を観に来たご夫婦を、担当者が横につき、何やら、バインダーとペンを持って、説明をしているようだ。








ママ「あの家ね、耐震対策に力をいれてるるしいわよ。いいわね。綺麗だし。素敵ね」







善「そうだね、たしか、、おいらっちも、耐震されてたと、、」







ママ「そうなの。依子さんが、しっかりしてるからね、全部やってくれるでしょ? 善ちゃん、幸せものね。」










善「そうだな。依子さんはよくやってくれるよ。依子さん、アメリカずっと行っちゃってるし、 なかなか会えないけどね。」









善「ママは最近は、いい人いないの、、?ごめん、変な質問だったかな、、汗汗」












ママ「ううん。  最近ね、前に付き合ってた人が現れてね、、性格直すからって言うのよ、その人。 それで、時々その人のマンションに行ったりしてるのよ。 あまり人には言わないでね、内緒よ」









善次郎は、この前すなっくゆみで、ドアを開けた時、カウンターで、ママとキスしていた人が、多分そうなんだと、思った。






善「そうなんだね、 今度は楽しく過ごせるといいね」




ママ「うん、まぁね。お試しよ、様子を見るわ」




善「おいらは、ママが幸せなら、それが嬉しいんだ」




ママ「善ちゅん♡  ありがとう」




ママ「わたすぃ、お茶いれてくるわね(*´˘`*)」






善「ありがとうね、ママ」





















ママ「はい、おまたせ、どぉぞ。」


善「ありがとう」









ほーー~ほけきょ

















善「これは、、天国とこの世の境目みたいですな。縁側でのんびり、日向ぼっこしながら、
好きな人とお茶を飲んで、おしゃべりする。」






ママ「(笑) そうねぇ。」







ママ「こんな時間過ごせてうれしいな。熊さんに感謝だわ。」














善「うん。」















ママ「切れてない?」









善「うん。大丈夫。切れてない。飛んでってない。」






























ママ「ちょっとひまね、、(笑)」

















善「うん(笑)」














ママ「Monさんが教えてくれたゲームやろうかなぁ、、あっ、ダメよね、仕事中よね、、」











善「ママ、いいよ、交代で、休憩時間にしよう。
実はおいらもそのゲームやってて、
分からないことあったら教えてあげるよ。」









ママ「善ちゅーーーん♡
そうなの、善ちゅんもやってたのね。
このゲームって人気ね。
昔からあるらしいわよ。
うれすぃ。おせーてね。」






善「オラオラオラオラオラオラー」

ママ「いっやぁーん♡ おつよぉーい♡♡ 」

善「ママ、アドバルーンも見ててね。」

ママ「わかったわ、善ちゅん。」






ママ「お色気ちらちら作戦よ♡

あーーーーーん♡ やられちゃったぁーん♡」










そんなこんなで、、  楽しい午後は
過ぎていくのでした。






(*´˘`*)










アドバルーンも、飛んでいかずに、
ふわふわとお空に浮かんでいました。











ママ「あーーい♡ 
だいくさーーん お頼み申しますぅ♡♡」










善「ママ、、、、汗  結構ハマってるね(笑)」


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