21 / 33
21話 聖女エミリーの限界②
しおりを挟む
感動の再会を終えたわたしたちは、魔王さまの屋敷の中に入っていった。
ちょうどもうすぐお昼ご飯だったから、イージスがご飯を用意してくれた。でも、エミリーは一口も手をつけることなく、膝の上に両手を置いている。
「……ごめんなさい、私……」
「普段から、あまり食べてないの?」
「……なんか、食べ物最近おいしくなくってぇ……」
しゅん、とエミリーは顔を俯かせる。
わたしはエミリーが残したお皿を片そうと厨房に足を運ぶ。
「なんだ、アイツ食べねーの?」
「疲れてるみたい」
「ふーん」
イージスは大きな目をパチパチとさせて、厨房からエミリーの姿を眺めていた。そして、おもむろに鍋に向かって何やらゴソゴソし始めた。
「イージス?」
声をかけるが、イージスはわたしには応答せず、湯気を立てるお皿を持ってエミリーの元に向かっていった。
「おう、食欲ないんだろうけど、水分くらいは摂れよ」
「え、ええと……」
イージスが差し出したのは、透き通った薄い黄金色のスープ。具材は入っていないが、鶏と野菜の優しい薫りが香り立ち、食欲をそそる。これは鶏ガラと野菜くずを煮込んだスープだ。わたしも何度かごちそうになったことがある。今日のお昼には出てこなかったから、本当はコレを使って夕飯を作るつもりだったのだろう。夕飯はシチューかな。まろやかな野菜の旨味がギュッと濃縮されたスープはとても美味しいし、何よりホッとする味がするのだ。
エミリーはしばらくただただお皿を見つめていたけれど、そのうち、カチャリと手元のスプーンをとった。
「……おいしい……」
カチャカチャと、時折音を響かせながら、エミリーはスプーンを動かす。目を真っ赤にして、鼻を啜りながら、けれどもエミリーは手を止めることなく、ひたすらにスープを飲んだ。
「あ、ありがとう……ありがとう、ございます……。おいしい、おいしいです」
「おう、よかった。おかわりいるか?」
「はい……いただきます」
「パン小さく切ったの食べる?」
「た、食べます」
エミリーが頷いたのを確認すると、イージスは厨房の方に引っ込んで、スープのおかわりと一緒に、細切れにしたパンと、それからチーズとキャベツの酢漬けをよそった小鉢を持ってきた。
「まあ、食えるもんだけ食っとけよ。残したらそのまま置いといてくれればいいから」
「……ありがとうございます……!」
イージスは「ん」と言って、手をヒラヒラ振りながら食堂を出て行った。
エミリーはその背中を何か物言いたげに目で追っていたけれど、すぐにまた食事を再開した。
イージスがここに残らなかったのは、良くも悪くも、エミリーの身の上話に興味がないんだろうと思う。でも、それは多分彼なりの気遣いだ。自分にはわざわざ聞くほど興味がない。その上で他人の弱音の告白を聞く人数は少ない方がいいだろう、という。
「……私、あったかい食べ物、久しぶりです」
エミリーはにこ、とはにかんだ。彼女はパンとチーズ、キャベツの酢漬けも一口ずつ食べた。
「……すっごい、忙しくて、大変だったんです。私、寝れないし、ご飯も食べれなくて、でもお仕事は毎日あって」
食べながら、エミリーはポツポツと話し始めた。
いかにも悲しそうだったり、辛そうだったりするでもなく、むしろ感情のない瞳で口元に薄く笑みを作りながら話す姿は、痛々しくてしょうがなかった。
「私がやらなくちゃ、人の命にも関わることだから、頑張らなくっちゃって……。あのバカ王子にメリアさんは本当は聖女じゃないのにとかボロっちゃったのは私だし……」
「ううん、それはエミリーのせいじゃない。まさかそれで独断で追放とかしでかすなんて予想できないわ」
「ごめんなさい……。メリアさんからもお仕事を奪って……」
「あなたのせいじゃないったら」
「ごめん、なさい」
やっぱり、わたしのこともエミリーを気に病ませる原因の一つだった。本当に、彼女には申し訳ない。
「エミリー、ごめんなさい。わたし、王子に追放と言われてカッとなっていた。あなたの話も聞くべきだったのに」
「……えへへ、だって、私、その時国にいませんでしたもん……。しょうがないですよぉ……」
「エミリー……」
エミリーはふにゃ、と口元を緩ませて笑った。
──エミリーは誤解されやすいが、とても真面目で優しい女の子だ。高い位置でツインテールに結ばれたふわふわのピンク色の髪、丸くって大きな瞳、甘ったるい喋り方。砂糖菓子みたいな女の子。彼女について、『ぶりっこ』だ、『ギャルっぽそう』だ、『男を誘っている』だなんだと揶揄する声は私も聞いたことがある。エミリーは、かわいいものが大好きなだけの女の子なのに。あのバカ王子なんて、エミリーを遊び好きだと思い込んでかなりキツいセクハラをしていた。本当に最低である。大方、わたしを追い出してしまえば今度はエミリーと婚約できるぞ! と思って、エミリーから言質を取ったぞとばかりにわたしを婚約破棄、追放したんじゃなかろうか。
「よかったぁ……私、メリアさんにきらわれてなくて……」
「嫌うわけないじゃない!」
「私のせいで、メリアさんが追い出されたんだって……メリアさんにまで、思われてたら、どうしようって……思ってたからぁ……」
エミリーはまた、しゃくり上げだす。
「……私、辛くて、でも……わたし……私、聖女だから……頑張ってたけど……」
エミリーは呂律が回らなくなってきていた。わたしはその小さな丸い肩をぽんぽんと叩いた。
「もう、もう……わたし、無理ですよお!」
赤紫色の丸い瞳から大粒の涙がこぼれ落ちていく。
エミリーの着ている白い聖女服の胸元に涙の跡がぼたり、ぼたりと増えていった。
「もう、疲れてて。時間があったら少しでも寝て身体休めなくっちゃって、わかってるんですけど、でも、なんかぼうっとずっと枝毛探しちゃったりとかしちゃってえ」
「うん、うん」
「最近は自分の部屋にいると、なんか、涙出てきちゃって」
「辛かったわね、エミリー。頑張ったのね」
「でも、でも、もう、ほんと、無理ですよお……!」
エミリーは子どものようにわんわんと声を上げて泣き出した。二人で激務を乗り越えてきたのだ。一人でなんて、無理に決まっている。
わたしは最低だ。大丈夫かな、とは思ってなんかないで、もっと早く彼女に会いに行くべきだった。いままでどれほど頑張ってきたことだろう。
エミリーの体を抱きしめる。
「エミリー、おやすみをもらいましょう。他国との行き来ができなくなったって、どうってことはないわ。あの国は壁の中になんでもあるんだから」
「でも、でもぉ……お手紙とか、大事な郵便物とかもあるし」
「そんなの届くのに時間かかったっていいじゃない。それはあなたの責任じゃ無くて、あなたの仕事を管理する国の責任よ」
「メリアさぁん……」
ぐすっ、とエミリーは鼻を啜る。
「──……そうだ、聖女。休め」
いままでわたしたちのやりとりを傍らで静かに見守ってくださっていた魔王さまが、初めてエミリーに対して語りかける。
エミリーは泣き腫らして赤くした瞳を丸くして、きょとんと魔王さまを見上げた。
「あの国を覆う結界も取り払ってしまえ」
「え、ええ?」
「そうしたら、俺たちは力を取り戻してしまってもあの壁の中に潜り込める」
つまり、それは。
魔王さまの青い瞳がわたしに向いた。
「……メリア。一緒にあの国へ行こう。諸悪の根源を断ちにいくんだ」
ちょうどもうすぐお昼ご飯だったから、イージスがご飯を用意してくれた。でも、エミリーは一口も手をつけることなく、膝の上に両手を置いている。
「……ごめんなさい、私……」
「普段から、あまり食べてないの?」
「……なんか、食べ物最近おいしくなくってぇ……」
しゅん、とエミリーは顔を俯かせる。
わたしはエミリーが残したお皿を片そうと厨房に足を運ぶ。
「なんだ、アイツ食べねーの?」
「疲れてるみたい」
「ふーん」
イージスは大きな目をパチパチとさせて、厨房からエミリーの姿を眺めていた。そして、おもむろに鍋に向かって何やらゴソゴソし始めた。
「イージス?」
声をかけるが、イージスはわたしには応答せず、湯気を立てるお皿を持ってエミリーの元に向かっていった。
「おう、食欲ないんだろうけど、水分くらいは摂れよ」
「え、ええと……」
イージスが差し出したのは、透き通った薄い黄金色のスープ。具材は入っていないが、鶏と野菜の優しい薫りが香り立ち、食欲をそそる。これは鶏ガラと野菜くずを煮込んだスープだ。わたしも何度かごちそうになったことがある。今日のお昼には出てこなかったから、本当はコレを使って夕飯を作るつもりだったのだろう。夕飯はシチューかな。まろやかな野菜の旨味がギュッと濃縮されたスープはとても美味しいし、何よりホッとする味がするのだ。
エミリーはしばらくただただお皿を見つめていたけれど、そのうち、カチャリと手元のスプーンをとった。
「……おいしい……」
カチャカチャと、時折音を響かせながら、エミリーはスプーンを動かす。目を真っ赤にして、鼻を啜りながら、けれどもエミリーは手を止めることなく、ひたすらにスープを飲んだ。
「あ、ありがとう……ありがとう、ございます……。おいしい、おいしいです」
「おう、よかった。おかわりいるか?」
「はい……いただきます」
「パン小さく切ったの食べる?」
「た、食べます」
エミリーが頷いたのを確認すると、イージスは厨房の方に引っ込んで、スープのおかわりと一緒に、細切れにしたパンと、それからチーズとキャベツの酢漬けをよそった小鉢を持ってきた。
「まあ、食えるもんだけ食っとけよ。残したらそのまま置いといてくれればいいから」
「……ありがとうございます……!」
イージスは「ん」と言って、手をヒラヒラ振りながら食堂を出て行った。
エミリーはその背中を何か物言いたげに目で追っていたけれど、すぐにまた食事を再開した。
イージスがここに残らなかったのは、良くも悪くも、エミリーの身の上話に興味がないんだろうと思う。でも、それは多分彼なりの気遣いだ。自分にはわざわざ聞くほど興味がない。その上で他人の弱音の告白を聞く人数は少ない方がいいだろう、という。
「……私、あったかい食べ物、久しぶりです」
エミリーはにこ、とはにかんだ。彼女はパンとチーズ、キャベツの酢漬けも一口ずつ食べた。
「……すっごい、忙しくて、大変だったんです。私、寝れないし、ご飯も食べれなくて、でもお仕事は毎日あって」
食べながら、エミリーはポツポツと話し始めた。
いかにも悲しそうだったり、辛そうだったりするでもなく、むしろ感情のない瞳で口元に薄く笑みを作りながら話す姿は、痛々しくてしょうがなかった。
「私がやらなくちゃ、人の命にも関わることだから、頑張らなくっちゃって……。あのバカ王子にメリアさんは本当は聖女じゃないのにとかボロっちゃったのは私だし……」
「ううん、それはエミリーのせいじゃない。まさかそれで独断で追放とかしでかすなんて予想できないわ」
「ごめんなさい……。メリアさんからもお仕事を奪って……」
「あなたのせいじゃないったら」
「ごめん、なさい」
やっぱり、わたしのこともエミリーを気に病ませる原因の一つだった。本当に、彼女には申し訳ない。
「エミリー、ごめんなさい。わたし、王子に追放と言われてカッとなっていた。あなたの話も聞くべきだったのに」
「……えへへ、だって、私、その時国にいませんでしたもん……。しょうがないですよぉ……」
「エミリー……」
エミリーはふにゃ、と口元を緩ませて笑った。
──エミリーは誤解されやすいが、とても真面目で優しい女の子だ。高い位置でツインテールに結ばれたふわふわのピンク色の髪、丸くって大きな瞳、甘ったるい喋り方。砂糖菓子みたいな女の子。彼女について、『ぶりっこ』だ、『ギャルっぽそう』だ、『男を誘っている』だなんだと揶揄する声は私も聞いたことがある。エミリーは、かわいいものが大好きなだけの女の子なのに。あのバカ王子なんて、エミリーを遊び好きだと思い込んでかなりキツいセクハラをしていた。本当に最低である。大方、わたしを追い出してしまえば今度はエミリーと婚約できるぞ! と思って、エミリーから言質を取ったぞとばかりにわたしを婚約破棄、追放したんじゃなかろうか。
「よかったぁ……私、メリアさんにきらわれてなくて……」
「嫌うわけないじゃない!」
「私のせいで、メリアさんが追い出されたんだって……メリアさんにまで、思われてたら、どうしようって……思ってたからぁ……」
エミリーはまた、しゃくり上げだす。
「……私、辛くて、でも……わたし……私、聖女だから……頑張ってたけど……」
エミリーは呂律が回らなくなってきていた。わたしはその小さな丸い肩をぽんぽんと叩いた。
「もう、もう……わたし、無理ですよお!」
赤紫色の丸い瞳から大粒の涙がこぼれ落ちていく。
エミリーの着ている白い聖女服の胸元に涙の跡がぼたり、ぼたりと増えていった。
「もう、疲れてて。時間があったら少しでも寝て身体休めなくっちゃって、わかってるんですけど、でも、なんかぼうっとずっと枝毛探しちゃったりとかしちゃってえ」
「うん、うん」
「最近は自分の部屋にいると、なんか、涙出てきちゃって」
「辛かったわね、エミリー。頑張ったのね」
「でも、でも、もう、ほんと、無理ですよお……!」
エミリーは子どものようにわんわんと声を上げて泣き出した。二人で激務を乗り越えてきたのだ。一人でなんて、無理に決まっている。
わたしは最低だ。大丈夫かな、とは思ってなんかないで、もっと早く彼女に会いに行くべきだった。いままでどれほど頑張ってきたことだろう。
エミリーの体を抱きしめる。
「エミリー、おやすみをもらいましょう。他国との行き来ができなくなったって、どうってことはないわ。あの国は壁の中になんでもあるんだから」
「でも、でもぉ……お手紙とか、大事な郵便物とかもあるし」
「そんなの届くのに時間かかったっていいじゃない。それはあなたの責任じゃ無くて、あなたの仕事を管理する国の責任よ」
「メリアさぁん……」
ぐすっ、とエミリーは鼻を啜る。
「──……そうだ、聖女。休め」
いままでわたしたちのやりとりを傍らで静かに見守ってくださっていた魔王さまが、初めてエミリーに対して語りかける。
エミリーは泣き腫らして赤くした瞳を丸くして、きょとんと魔王さまを見上げた。
「あの国を覆う結界も取り払ってしまえ」
「え、ええ?」
「そうしたら、俺たちは力を取り戻してしまってもあの壁の中に潜り込める」
つまり、それは。
魔王さまの青い瞳がわたしに向いた。
「……メリア。一緒にあの国へ行こう。諸悪の根源を断ちにいくんだ」
12
あなたにおすすめの小説
幸せじゃないのは聖女が祈りを怠けたせい? でしたら、本当に怠けてみますね
柚木ゆず
恋愛
『最近俺達に不幸が多いのは、お前が祈りを怠けているからだ』
王太子レオンとその家族によって理不尽に疑われ、沢山の暴言を吐かれた上で監視をつけられてしまった聖女エリーナ。そんなエリーナとレオン達の人生は、この出来事を切っ掛けに一変することになるのでした――
聖女は王子たちを完全スルーして、呪われ大公に強引求婚します!
葵 すみれ
恋愛
今宵の舞踏会は、聖女シルヴィアが二人の王子のどちらに薔薇を捧げるのかで盛り上がっていた。
薔薇を捧げるのは求婚の証。彼女が選んだ王子が、王位争いの勝者となるだろうと人々は囁き交わす。
しかし、シルヴィアは薔薇を持ったまま、自信満々な第一王子も、気取った第二王子も素通りしてしまう。
彼女が薔薇を捧げたのは、呪われ大公と恐れられ、蔑まれるマテウスだった。
拒絶されるも、シルヴィアはめげない。
壁ドンで追い詰めると、強引に薔薇を握らせて宣言する。
「わたくし、絶対にあなたさまを幸せにしてみせますわ! 絶対に、絶対にです!」
ぐいぐい押していくシルヴィアと、たじたじなマテウス。
二人のラブコメディが始まる。
※他サイトにも投稿しています
虐げられ聖女の力を奪われた令嬢はチート能力【錬成】で無自覚元気に逆襲する~婚約破棄されましたがパパや竜王陛下に溺愛されて幸せです~
てんてんどんどん
恋愛
『あなたは可愛いデイジアちゃんの為に生贄になるの。
貴方はいらないのよ。ソフィア』
少女ソフィアは母の手によって【セスナの炎】という呪術で身を焼かれた。
婚約した幼馴染は姉デイジアに奪われ、闇の魔術で聖女の力をも奪われたソフィア。
酷い火傷を負ったソフィアは神殿の小さな小屋に隔離されてしまう。
そんな中、竜人の王ルヴァイスがリザイア家の中から結婚相手を選ぶと訪れて――
誰もが聖女の力をもつ姉デイジアを選ぶと思っていたのに、竜王陛下に選ばれたのは 全身火傷のひどい跡があり、喋れることも出来ないソフィアだった。
竜王陛下に「愛してるよソフィア」と溺愛されて!?
これは聖女の力を奪われた少女のシンデレラストーリー
聖女の力を奪われても元気いっぱい世界のために頑張る少女と、その頑張りのせいで、存在意義をなくしどん底に落とされ無自覚に逆襲される姉と母の物語
※よくある姉妹格差逆転もの
※虐げられてからのみんなに溺愛されて聖女より強い力を手に入れて私tueeeのよくあるテンプレ
※超ご都合主義深く考えたらきっと負け
※全部で11万文字 完結まで書けています
【完結】聖女と結婚ですか? どうぞご自由に 〜婚約破棄後の私は魔王の溺愛を受ける〜
綾雅(りょうが)今月は2冊出版!
恋愛
【表紙イラスト】しょうが様(https://www.pixiv.net/users/291264)
「アゼリア・フォン・ホーヘーマイヤー、俺はお前との婚約を破棄する!」
「王太子殿下、我が家名はヘーファーマイアーですわ」
公爵令嬢アゼリアは、婚約者である王太子ヨーゼフに婚約破棄を突きつけられた。それも家名の間違い付きで。
理由は聖女エルザと結婚するためだという。人々の視線が集まる夜会でやらかした王太子に、彼女は満面の笑みで婚約関係を解消した。
王太子殿下――あなたが選んだ聖女様の意味をご存知なの? 美しいアゼリアを手放したことで、国は傾いていくが、王太子はいつ己の失態に気づけるのか。自由に羽ばたくアゼリアは、魔王の溺愛の中で幸せを掴む!
頭のゆるい王太子をぎゃふんと言わせる「ざまぁ」展開ありの、ハッピーエンド。
※2022/05/10 「HJ小説大賞2021後期『ノベルアップ+部門』」一次選考通過
※2021/08/16 「HJ小説大賞2021前期『小説家になろう』部門」一次選考通過
※2021/01/30 完結
【同時掲載】アルファポリス、カクヨム、エブリスタ、小説家になろう
虐げられ続けてきたお嬢様、全てを踏み台に幸せになることにしました。
ラディ
恋愛
一つ違いの姉と比べられる為に、愚かであることを強制され矯正されて育った妹。
家族からだけではなく、侍女や使用人からも虐げられ弄ばれ続けてきた。
劣悪こそが彼女と標準となっていたある日。
一人の男が現れる。
彼女の人生は彼の登場により一変する。
この機を逃さぬよう、彼女は。
幸せになることに、決めた。
■完結しました! 現在はルビ振りを調整中です!
■第14回恋愛小説大賞99位でした! 応援ありがとうございました!
■感想や御要望などお気軽にどうぞ!
■エールやいいねも励みになります!
■こちらの他にいくつか話を書いてますのでよろしければ、登録コンテンツから是非に。
※一部サブタイトルが文字化けで表示されているのは演出上の仕様です。お使いの端末、表示されているページは正常です。
【完結】異世界から来た聖女ではありません!
五色ひわ
恋愛
ミシュリーヌは、第四王子オーギュストの妃としてフルーナ王国の王宮で暮らしている。しかし、夫であるオーギュストがミシュリーヌの寝室に訪れることはない。ミシュリーヌは聖女の力を持っていたため、妻に望まれただけなのだ。それでも、ミシュリーヌはオーギュストとの関係を改善したいと考えている。
どうすれば良いのかしら?
ミシュリーヌは焦っていた。七年間かけて国中の水晶を浄化したことにより、フルーナ王国は平穏を取り戻しつつある。それは同時に聖女の力がこの国に必要なくなったことを意味していた。
このまま、オーギュストの優しさに縋ってお飾りの妻を続けるしかないのだろうか。思い悩むミシュリーヌの前に現れたのは、オーギュストの恋人を名乗る女性だった。
・本編141話
・おまけの短編 ①9話②1話③5話
『沈黙の聖女』と呼ばれ蔑まれる私ですが、喋れない代わりに『神々の心の声』が全部聞こえるので、そろそろ神託(と称して暴露)の時間です
白桃
恋愛
言葉を失った聖女候補、アリアンナ。神殿で「役立たず」と虐げられる彼女の唯一の慰めは、神々の(かなり俗っぽい)心の声を聞くことだった。ある日、ライバルにいじめられているところを、真面目な騎士団長ライオスに助けられる。彼もまた、内心ではアリアンナを心配し、惹かれているようで…? 声なき聖女候補と、その心の声(と神々の声)が織りなす、ちょっと不思議で心温まる恋物語が今はじまる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる