幾星霜の時をこえても~再び紡ぐ深い絆・The.Last.Days

クズノハ

文字の大きさ
18 / 40
[航海へ]

17話

しおりを挟む

満月の明るい月明かり波しぶきが帆船
に潮風が香りを運んでくる。
船の船尾 航海灯ともしびの黄色の光りがときどき波間の海面にうつるやや和ぎの海だ。

船上の甲板では月明かりと 携帯油灯 カンテラを灯して宴中なのだ…
大海原の中を‥なんのその負けず渡り
航海をした海の男たち。
少々ガラのわるさも‥あるが勇ましい
男たちが酒や食べ物をもって賑やかだ。

雲がやがて広がり月を隠しはじめる------‥

海の男たちの服装はというと、その中心となる〔船長アリア〕は、頭にトリコーン、ジュストコールの中にジレ(ベスト)、ズボン、グローブ、腰にサッシュベルトを巻き上からベルトをしてブーツ姿あと銃と剣を帯刀してる。

〔副船長のキリント・ゼスト〕は------、ジュストコール、シャツを着てズボン、ブーツ、ツバ広の羽根付き帽子をかぶっている男。
あとの仲間は、頭にはバンダナを巻いている男、や、後ろの髪の真ん中から三つ編みにしている男たち様々なスタイル
なのだった。

マストの見張りも夜空と海の遠方を
こころ静かに眺めている……。 
船長アリアは、はるか先を眺めてて
静かに呟いた。

《かなりの数多くの古い帆船のバラバラの木片などが漂ってくる!》
《むう、何もなければ良いが……!》

船長アリアは急いで叫ぶのだー!!
《濃霧の発生♪おも舵いっぱ~い
、このまま全速力で突き進めぇ~!》

タラッサ・ネーソス号  風以外の別の
力が働いているかのような感じもあるが、濃霧で船を隠し風にのり疾風の如く帆走するのであった‥。

メインマストの見張りが叫ぶ~
「前方の波間に船影が数多あり
…!?」
「あ、しかし………あれは?」
「-------?!」
「魔の海域だと思われます!」
船長アリア
《おー-------!!!》
《総員---、警戒して進め~ぇ!》

甲板で、副船長キリントゼストが
「鋼殿-!是非ともお願いがあるのですが、皆に…海の魔に…」
「惑わされ引き込まれないが為に~
除魔護身結界protection charmを頼めますかな!」
黒龍..鋼はがね
『おーわかった、わかった!』


船員が、晴樹に単眼望遠鏡を貸す
「ウワ-ッ!顔が半分骸骨、あれは??
何か…気持ちワリ~なぁ!」

それを聞いてたロシーターは笑顔で
笑いながら晴樹に話しかける!
「まあ、私も昔は同じ似たような
存在だったですけど~フフフフッ♪」

船長アリア、単眼望遠鏡で覗き確認中
《どうもな~嫌な妖しい数多くの邪気
や視線がきてる感じやな!》

ゼンダ
「イヤだ、なんか生臭いわぁー!
ほんと、イヤな気配だわぁ---」

それは、まるで古沼の底から立つ瘴気
のように、暗闇の海底から沸き立つ、
邪気が霧のように立ち込めている辺り
から突如姿を現した数多の異様な影。

戦乙女神リアンダーワルキューレ
「(乗組員は‥もうすでに骸骨になって斬り込み刀カトラスを振り上げて互いに戦ってる!)」

ロシーターは、見つめ残念そうに
「もう---狂ってしまって…」
もう、帆も何もかもボロボロの帆船や
ガレー船などが入り交じり互いに戦っていた。
 人魚の船首像 フィギュアヘッドが警告する。
「[この先は、永遠に囚われた海の地獄
の海域です!!!!]」

黒龍.鋼はがね
 『ああ、御魂喰魔ヒキモーレン の棲む海域だろうよ!!』

『多くの船などの人の魂等々を餌食に して、海底深く沈めてしまう。
そんな深い海の地獄をナワバリとする
魔物だな…!!』

罪を重ねた海賊や、迷いこむ船‥そんな 船を狙い打ちするのだ!
海へ引き込み、またそれらの魂の抜け
殻をシモベとして船を狙って沈める海
の魔物。
ガレー船やらガレオン船とかも混ざって辺りは血生臭いイヤな不気味さを放っていた。

戦乙女神リアンダーワルキューレは鋼の話しを聞いて
「(それは……強いのですか?)」

黒龍 はがね
『強さは魂を喰らった数にもよるが…、多く喰らわばまあまあ強いな…!』
『ふん!骸骨ら ヤツらは 魂もなくて
もう脱け殻だしな!』

戦乙女神リアンダーワルキューレはさみしい顔つきで
「(魂は喰われてしまってるのね!
やれやれ!罪を重ねた結果なのか…)」

血生臭いイヤな不気味さを放って顔が
半分骸骨姿のヤツらは、ニヤニヤとして 斬り込み刀カトラスを振り上げて呪いの雄叫びや奇声を互いに上げているのだ。

こちらに気がついたのか?奴らは奇声
を上げ一斉に動き始めた‥!!!
(呪え、呪え、コロセ~暗く寒い海底 へ 
ともに、、引きずり込め~ッ!!!)
(我らと同じく、 魂を捧げよ-ッ!
奪ぇぇぇぇぇッ!ガハハハッ~ッ!)

船長アリア  鯨の声 ときの声 海上に響き渡り
 帆脚綱ほあしづなの方の乗組員は帆の向きを変えろ! 絞帆索しぼりづなを絞れっ!》
こちらの帆船が傾いて大きく旋回させて
船首を風向きに接近させた。

〔副船長のキリント・ゼスト〕は素早く、手にした矢を‥弓につがえて!
「エィ-ッ!ヤーー-ッ!」
不気味な笑い声と、奇声の雄叫びを
あげる骸骨らを睨み付け思いっきり
引き放った!

晴樹も、弓をかまえ!気合い込めて放つ
「 エーーーー-------イッ!」
ヒューゥゥゥヒューゥゥゥッッッ
弧をえがき火矢となり撃ち抜く!

戦乙女神リアンダーワルキューレも船へ近寄ってくる海魔などをことごとく弓でうち抜いてくれている。
「(こりゃ~キリがない!!)」

たまに這いずり上がってくるものもいるが、船からは狙いうちだ。
矢を放つと諸界の狭間にまばゆく燃える光り輝く矢となり、青い炎の矢が抜け殻の骸骨などに命中し‥それぞれ
たちどころに燃え尽きて崩れた。

だが、やや前方は、半ば崩れ沈み傾いている数多の帆船や船の残骸が暗礁や岩礁のように存在する海がかなり近くなった。
その上には、たくさんの抜け殻の骸骨
などが密集し待ち構えていた。

黒龍 はがね
『あれら、狙ってもキリがないだろうよ!ハッハッハッ』
『こりゃ鬱陶しいな~ッ!』
サーシェ
「これは、少し厄介かもしれないですね!」
黒龍.鋼はがね
(コイツらは、限りがないわ~ッ!! 
根源をちょっと先に叩くか…)
『おう、ちょっと燃やしてくるわい!』

 晴樹は、海上を眺めて船長アリアに
急いで話しかけた。
「あそこで、あの船の破片の流木に
必死に、つかまっている人間が助けなきゃ!」
船長アリア
《こんな海域に遭難者がいるものか…
もう一度よく見ると良いぞ~~!》

晴樹は、驚いて凝視した。
「えっ、、ええと、違うのか?」
「うわっ…グロッ!惑わされた!」

それは、ボサボサの若芽みたいな長い髪と異様な厳めしい顔つき、ニヤつく口に手には爪鋭く水掻きを持つ人魚みたいな魔‥。

鋼は、黒龍に化身し飛翔してから
タラッサネーソス号の前に出てきて… 前方の、空間に陣取る!

戦乙女神リアンダーワルキューレが驚いた顔つきで
「(おおーやっぱり、龍神であられましたか!)」
龍の咆哮は千里を駆け巡り、全ての物を焼き尽くすというが----
『( 紅炎焔咆哮 ファイヤブレス!!!)』
…顎を下げ口をあけ炎を放ちながら首を‥ゆっくり振る。
辺り一面全ては、真紅の炎に包まれ火の海と化し難破船をことごとく抜け殻の骸骨や魑魅魍魎等々を焼きつくし灰塵と化す。

タラッサネーソス号からは、ただ
呆然として見つめている一同たち。
船長アリア
《この力はちょっと怖いの~ッ!
全てを無と化す…炎は…》

晴樹はるあきは、ただただ呆然
として見つめている。
「あの 不気味な怪しいモノらが炎に
よって一瞬で…凄まじい!」

黒龍..鋼はがねは、そのまま海
へ突っ込み海深くに消え失せた。
『やれやれ あの下にいるのだな~ッ!
海の底で 数多の魂を取り込んで
離さない深海の魔物となり果てた…』

『前は違ったのかも知れんが、もう…、すっかり変わってしまったがの!』

たとえるならば巨大なアメフラシみたいな…それが、御魂喰魔ヒキモーレンなのだった。

黒龍の三つ眼が、ルビーみたいに更に
赤く深く輝き鋭い眼光で睨見つける
するとたちまち..御魂喰魔ヒキモーレンは、小さく身震いし一生懸命に抵抗しょうとするが‥

黒龍の鋭い強烈な一撃を受けてキューーーっとたちまち小さくなっていく!
その裂けた内部からは、艶やかな虹色の小さな泡が海面めがけて素早く上昇してゆく。
そのまま..光りの揺らめきが海面が広がってゆく…

晴樹は見てて静かに呟く
「この海域で遭難した人々の魂かな?」

夜の静寂がやぶられ、一帯が以前より
感じる雰囲気は明るくなった…
それから 海面のほうでは----

やがて!シャボン玉のような魂が白く
輝きながら空を舞い飛び去り四方八方に散っていく~魂は解放されたようだ。
 
晴樹はるあきは眺めてホッとなり
「みんな久しぶりに故郷に帰るのかなぁ?」
海上から空へたくさんの光りがあがっていき それは とても神々しい光りであった.。
黒龍..鋼はがねも戻り
『おーやっと終わったぞ!ハッハッハ~!』
戦乙女神リアンダーワルキューレも笑顔で
「(すっかりイヤな不気味さも無くなり海は静かになりましたね!)」

たちこめる黒いモヤは消え去り、夜空には満月の月明かりが しっかり輝いてる
静けさの海へと次第に変わっていった。

船長アリアが
《オーーー!すぐさま抜け去るぞ~ッ!》

赤い横帆が風を孕んで膨らみ
タラッサネーソス号は飛ぶように
大海原を帆走するのであった。

どこまでも続く水平線の大パノラマは
地球が丸いことがよく分かるものだ。
 無限の.水平線は弓なりに弧を描く

    
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

道化たちの末路

希臘楽園
ファンタジー
母亡き後、継承権もない父と愛人母娘が公爵家を狙い始めた。でも私には王太子という切り札がいる。半年間、道化たちが踊るのを、私たちは静かに楽しんで見ていた。AIに書かせてみた第3弾。今回も3000文字程度のお気楽な作品です。

幽閉王女と指輪の精霊~嫁いだら幽閉された!餓死する前に脱出したい!~

二階堂吉乃
恋愛
 同盟国へ嫁いだヴァイオレット姫。夫である王太子は初夜に現れなかった。たった1人幽閉される姫。やがて貧しい食事すら届かなくなる。長い幽閉の末、死にかけた彼女を救ったのは、家宝の指輪だった。  1年後。同盟国を訪れたヴァイオレットの従兄が彼女を発見する。忘れられた牢獄には姫のミイラがあった。激怒した従兄は同盟を破棄してしまう。  一方、下町に代書業で身を立てる美少女がいた。ヴィーと名を偽ったヴァイオレットは指輪の精霊と助けあいながら暮らしていた。そこへ元夫?である王太子が視察に来る。彼は下町を案内してくれたヴィーに恋をしてしまう…。

さようなら婚約者

あんど もあ
ファンタジー
アンジュは、五年間虐げられた婚約者から婚約破棄を告げられる。翌日、カバン一つを持って五年住んだ婚約者の家を去るアンジュ。一方、婚約者は…。

幼馴染みの婚約者が「学生時代は愛する恋人と過ごさせてくれ」と言ってきたので、秒で婚約解消を宣言した令嬢の前世が、社畜のおっさんだった件。

灯乃
ファンタジー
子爵家の総領娘である令嬢の前に、巨乳美少女と腕を組んだ婚約者がやってきた。 曰く、「学生時代くらいは、心から愛する恋人と自由に過ごしたい。それくらい、黙って許容しろ」と。 婚約者を甘やかし過ぎていたことに気付いた彼女は、その場で婚約解消を宣言する。 前半はたぶん普通の令嬢もの、後半はおっさんコメディーです。

【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く

ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。 5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。 夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…

処理中です...