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[大陸へ]
26話
しおりを挟むサーシェ
「疲れを温泉で癒しましょうか!」
それを聞いていた…黒龍.鋼
『オー-ッ!!温泉かぁ!』
『くーー―ッ!温泉と酒があらば
より格別良いの~ッ。』
その喜びから、かなりの温泉好きなのだ。
サハスラブジャは、指で先を指して。
「あの先には熱泉と冷泉の両方を
備えた娯楽施設があるからね♪」
温泉の部屋の一つは緑色・ブルー・白の派手なタイル張りであった。
天井は黒くて、プラネタリュウムのように星がちりばめられたドーム状になっている。
温泉から上がって一休みする時は癒し 系のハーブのミストが部屋に充満してくる中でタイル張りの椅子に座る。
初めて見るであろう、この大陸の温泉
施設に心が踊る晴樹だ!
「なんか…ゆっくりと寛げそう!」
「楽しみだな~混浴もあるのかな?」
サーシェ
「温泉の源泉は神々が涌かしたと
いう逸話があるのですょ。」
サハスラブジャ
混浴のことを尋ねた晴樹を見てから
少しだけ口元がゆるみ彼に…
「混浴はなぁ!ある、フフフ!」
「興味あるのかな~女も選り取り
見取り好きに目の保養だな~ッ♡」
「まあ なんだ!男のロマンだよな!
晴樹殿~アハハ~ッ!」
少し困り顔なサーシェ.
「混浴だけが温泉ではないからね!」
着いた頃には まるで歓迎している
かのように---そよ風が心地よい感じの
癒しをくれた。
精巧な石組みで建築された、大きな温泉施設と円形の建物が並ぶ!
温泉の地熱によって土地が温かいのか、入り口の横には、南国の植物の代表の
椰子や他、花が植樹されているようだった。
天然の石をまわりに積み上げた露天の温泉もあるようだ。
サーシェ、ロシータ-、ワルキューレや
晴樹らは入り口から建物の中へ
温泉施設の壁や柱などが微かに、キラキラしているのは石や源泉や湯に含まれている鉱物によるものなのだ…。
それを見ている晴樹。
「ああ、温泉の成分で煌めく…」
戦乙女神
おもむろに周りを見渡して、わりと
豪華そうだと関心していた。
「(大理石や象牙の細工や石像などの
装飾が好みだな!)」
受付でヒモのついた木板をもらって手首に巻き、男湯、女湯にそれぞれ別れてから入浴する。
温泉に浸かり気持ちよさそうにしている…黒龍.鋼。
『ええの~~こりゃ~良い!』
ところが、鋼のまわりから今まで温泉で
気持ちよさそうにしていた人々が早々と湯から上がり早歩きで居なくなってしまった。
それを横で眺めて見ていた晴樹が
「ああ、気が緩み気配が漏れ出したかな?」静かに呟く。
入浴してから、ホッと一息ついてから
暫くぼーっとしている、晴樹。
「あっ、すごーく良い薫りがするなぁ♡」
サハスラブジャ
少しどことなくつまらなさそうで
まわりをチラッと見てからフゥと息を
吐く、やや寂しげな晴樹を見てから
肩を軽く叩きして
「なんだ!女湯が気になったかな~
晴樹もそちらに入浴したかったのかょ~~!まあオレもだけど…♡」
晴樹は、苦笑いする。
「いやいや、だ、大丈夫かな!」
女湯、こちらの温泉は、様々な花々が飾られ浮かばせており心地よい薫りが漂う。
サーシェ、ロシーター、ワルキューレのリアンダーの女性だけの3人組は、
早々とお湯から上がっていて
膝辺りまで届くような丈の長さの衣、
おそらくガウンを羽織りして腰辺りで
やや幅のある縄ヒモで留めて--から
濡れた艶やかな長い髪をまとめて乾かしながら互いに話しをしている。
サーシェやロシーターの
着込んだ衣の狭間から、たまにチラリと姿を見せる魅惑の谷間のVゾーンは、「晴樹」をドキッとさせる!チラリ見る。
「ああ、もぅ…慣れなきゃ~!」
心までもが惹きつけられるかのような
魅力的な美乳の三角ゾーンなのだ。
戦乙女神リアンダー
金髪で背が高くて神々しさに、どこか気品ある魅力を持ち、ウエストのSラインと張りのある胸の持ち主たる美女である!
湯上がりの他の男たちの視線は、遠巻きながら集中しているようだ。それを横で感じた晴樹。
「やっぱり、こちらに視線はくるよな~~!」」
温泉施設の隣り合わせにある場所は
食事処&宴会場のようであります。
フルーツ、平パン、野菜スープ、粥、肉類、魚類、貝類、海産物、やハム、とても豪華である‥
晴樹達がいる大きなテーブルには山海の珍味と果物や野菜料理とかが豊富であった。
かなり大喜びな感じで盛り上がってる
キョロキョロとしてお酒を‥また、頼む!黒龍.鋼。
『おほっ、酒もうまいわ~ッ!』
『おかわりや~もう一杯くれ!』
戦乙女神
「(なに この茹でカニ、まあ、めっちゃ~美味わね~~♡)」
「(地上の人々の料理は、ウフフフフッ、すばらしいわぁー♪︎)」
看板娘らが店のオススメを教えてくれた。
〈本日は オススメはカニの炭火焼きと
海鮮スープだよ~~!〉
サハスラブジャ
「おーッ!焼きカニかぁ~味噌がおいしいんだよな!」
「まあ、自由にたのんでなぁ~♪︎」
晴樹は、焼きカニを‥頼んでみることに、続いて黒龍.鋼も頼んだ。
『うむ、焼きカニ、なかなかいけるな~♪︎ これは旨いわい!』
『----------!!』
晴樹も焼きカニを‥見てから呟くのだ。
「おおっ?これはトラガニだよなぁ!」
パキッと甲羅を‥開けて甲羅側の蟹ミソを口元に持って来てからすする。
蟹ミソもめっちゃ濃厚な味であり、身には甘みがある。
炭火でじ っくり焼くから、その濃厚な
味わいがいっそう引き立つのだ!
海辺育ちの晴樹には懐かしい味なのだ。
全身で海の気を浴びるような濃厚で滋味深い蟹ミソの味わい。
蟹みそが多く、身もたっぷりであり
ワタリガニ類のなかでも屈指の味なのだ!!!
ロシーター
「カニは食べると、静かになる
皆さんたち…アハハッ!」
サハスラブジャは、うまそうに焼き蟹を食べながら
「晴樹、トラガニって…このカニの名前か?」
「ええ、オレが育った日本の地方では.
そう呼んでいた。」
サハスラブジャはうなずいて
「なるほどな、トラガニ…ああ、オレは
..おぼえたわ~♪︎」
どこか悩んでいる 晴樹が酔った勢いで----サーシェに質問をする。
「サーシェは、サハスラブジャ殿の
どんな部分に惹かれるのかな?」
それを横で聞いていたサーシェは
やや微笑みを湛え頬を‥薄く赤らめた。
「ン~ッ!優しいところ、すごく愛してくれるところ…かな!」
「身も心も惚れているわ♡」
黙ってサハスラブジャは、照れ顔
「--------オレもだよ♡」
それを聞いた、晴樹はニコッとして
「相思相愛なんだね♡」
「でもちょっと名前が長いよね。」
サハスラブジャ
「だから…サハスで良いって…」
サーシェは2度頷きながら
「私はねぇ~[サハス]や[あなた]って呼んでいるわょ」
晴樹は、そっかそっか~なるほどと思った。
周りは、賑やかで笑い声や話し声、ちょっとした--話題や噂話しなど諸々が入り雑じり聞こえてくる。
野菜やオリーブオイルを使用した料理などもありチーズも絶品なのだ、ヨーグルトも濃厚な味わいだった。
此処は人々も多く、、兵士の保養地でもあるかのように、兵士らしい雰囲気が漂う人もいる。
笑い声がたえず、ガヤガヤ、アハハハハッとかなり賑やかな雰囲気が漂う。
サハスラブジャの傍に来てから
挨拶をする威厳のある兵士が一人。
「おぉ-かなりお久しぶりでございます♪︎」
「そちらの、若い男性と美女2人さまは、はじめましてですな!」
サハスラブジャは、振り向いてから
その方の顔を見る
「やあ、お久しぶりですな―!
どうかされましたか?」
「アザラン殿!!」
その兵士の名前は、アザラン
「我ら、依頼を受けて山賊の討伐に
向かう前の身体と心の調えと浄めのために来たのですな~!」
サハスラブジャ
「集合組織 で話しを耳にしたよ!」
「山間部の集落などを脅かす賊が多いみたいですな!」
「まあ、お気をつけ下さいな~。」
サハスラブジャ、サーシェ、晴樹
ワルキューレ、ロシーターたちは、馬車に乗って温泉施設をあとにした。
次は何処を案内しようかと少しだけ
悩んでる、サハスラブジャ。
「えっと~~皆さん!」
「東側へ行きませんか?」
「海も近くなるし、いろいろ案内を‥」
「環状中央都市も近くにある!!」
見るも聞くも何れも初めてである晴樹にとっては嬉しいものだ。
「えっ、うん!行くよ~!」
サハスラブジャが黒龍.鋼にちょっと
戸惑いながら尋ねた。
「すいません!鋼殿はほんとうに..
竜様なのでしょうか?」
えっ?て顔つきな黒龍.鋼である
『ああ、そうだ!!龍の姿になってやろうか!』
『ただな~馬車の中は、パンパンギシ
ギシ~ミチミチッになるかのう!』
苦笑いして.ああ、またか~って顔になる サーシェ。
「ちょっと、やめてくださいな~!
ほんと マジにダメですよ~ッ!!」
「都市は、ちょっと遠いから…
必要なもの買いに寄って下さいますか!」
サハスラブジャ
「ああ、俺も いろいろ準備するかな--
ああ、少し待っていてくれ!」
「先に サーシェの方に行くかな♪︎」
馬車はサーシェの住居を兼ねている
ホワイトシルバー色のクリスタル状の
超高層建造物の真下に停まった。
「道中の食糧や武器や必要なもの等など揃えてからね!」
三頭立て4輪の馬車 アドリロティスで 環状中央都市へ出発する。
少し起伏のある悪路も通過し山々のまがりくねった道を越えて駆け抜けて とある峠へ
峠は、山道を登りつめて下りになる場所で山脈越えの道が通る最も標高が高い地点だ。
山脈を越える重要な交通路であり
この峠もその地点の一つなのだろう。
そこで、山賊討伐を終えたアザラン隊と、合流し一緒に都へ行く事となった。
サハスラブジャ。
遠くそびえ立つ山脈のなかの一つの.
エウエノル山を指さしてから
「あの山には、竜が棲むとされてます!」
山を見上げる黒龍.鋼
『ほう、そうか...ワシは余り興味ないの~っ!』
『それよりは、この大陸の様々な
幸や酒が良いわいな~♪︎』
アザラン殿は、鎧・膝鎧・脛当 篭手や
腰に剣と手に盾と鉾の装備の
重装剣闘士 ホプロマクスであった。
峠から眺める遥か眼下には、めっちゃ
広い海原と平野があって…
そして遥か向こうにかすかに見えているのが--環状中央都市だ。
サハスラブジャ
「アザラン殿♪︎確か この先には砦が
ありましたよな!?」
重装剣闘士のアザラン
「ええ、もう廃墟かもしれぬぞ~!?」
「かなり前の戦の余波の砦だったかの~!」
大空と流れゆく雲と太陽を見上げて考えているサハスラブジャ。
「そこへ向かいましょうか?」
「まだまだ..環状中央都市まで遠く、もうすぐ日も暮れる!」
「今日は砦で夜明かしだな、身体を
休めようか!」
少々戸惑いながらサハスラブジャの顔を見る 晴樹。
「砦かぁ…ハハハ、野宿なんだ!」
その砦は全体が高い防壁で囲まれ防壁は四角形で東西南北に、各辺が向くよう配置されてた。
壁に沿っていくつかの塔が置かれ塔と
塔の間に投石機の跡が残っている。
サーシェが砦を見上げて呟く!
「ああ、もう無人になってからは、放置されて だいぶんなるな~!」
「まあ、雨風しのげるなら-良いねっ!」
重装剣闘士のアザラン
「ええ、ですな~古めかしいな~
ちょっとした遺跡みたいやな。」
同じく古くさい砦を見上げて~、その周りを見渡した 晴樹は…
「いかにもって感じ~~~~だなぁ!
何か出そうだなぁ?」
泊まる砦の一角にあるのが、巨大な石を精巧に組み合わせた門と塔があり
やや錆びて固い扉を抉じ開けて馬車を
砦の内部へと引き入れてから夜は交代で見張りをすることが決まった。
まだ、日が高いうちに------
隊長の重装剣闘士のアザランやその団の仲間、サハスラブジャの男性たちは近くの林から火を焚くための材料となりえる薪になりそうな枯れ木、丸太、手頃な石、砂や水を用意しているようだった。
夜は獣避けの焚き火とランプの灯りだけ.辺りは真の暗闇なのだ!
皆でいただく夕食も終わりてゆったりしてる皆さん。
晴樹は、散歩も兼ねて砦の外側にて遠く離れた眼下にある、微かに灯りのともった街並みをぼーっと眺めている。
この大陸の夜景は乏しいといえども幻想的な雰囲気です。
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集合組織
様々な組合、あらゆる専門家、傭兵、情報屋をまとめる集合組織で、王権に接近して特権集団として存在していた。
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