わたしの王子の願いごと

高橋央り

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6. 攻められて…

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皇真を近くで見た美菜は、彼の187cmという
身長の高さを改めて感じた。

あぁ確かに、蓮李やみんながキャーキャー言う訳だわ。
ま、私は片想いの憲斗しか…。

心の中でそう呟いていた美菜の目の前に、
少し肌蹴たカッターシャツ姿の皇真の体があった!


「おっと…」

ガッ―――――…

皇真の意外と分厚い胸板が、美菜の顔に当たった。

「えっ…?!あっ、へっ?」

「あっ、ごめん…。今週、寝不足で…」

すぐに離れた皇真だったが、
右手で美菜の後ろの大きなパソコンを押して離れたので、
逆壁ドンみたいで、美菜は顔を真っ赤にした。


美菜は一瞬、皇真の汗に匂いを感じた気がしたが、
それが嫌じゃなく、寧ろ心地よかったので、何だか不思議に思った。

「大丈夫?苦しかった?」

低めの綺麗な声で、皇真は美菜を心配して言った。

美菜は、彼の顔が少し引き攣っているのを察し、
御曹司なのに、くたくたになりながら、仕事をしている皇真を
少し見直した。

「今のは、わざとじゃないからね」

皇真の言葉に、美菜はゆっくりと頷く。


しかし、皇真の言葉はまだ終わっていなかった。

「わざとは、これから、だから――…」

皇真はそう言って、美菜の大きな丸メガネを取り上げた。

「えっ、あっ…」と彼女は慌てる。

ぼやけてよく見えない目の前の皇真の口が開く。

「美菜だけには、ルックスじゃなく、心の目で見てて欲しい」

じっと見つめている皇真の瞳が輝いたのが、美菜には分かった。


吸い込まれそうな心を引き留めるのに必死で、
美菜は声が出ない。

「美菜のために、もっといい男になるから、
ずっと、そばにいてほしい――…」

ゆっくり顔を傾けて、
皇真がキスをしようとしているのが、分かった。

美菜は、胸が引っ張られていくのを感じる。
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