トップアスリートはセフレを可愛がりたくてたまらない

鶴れり

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つまり、セフレってこと?(7)※


「俺とこうしてくっついてるのは嫌じゃない?」
「嫌じゃ、ないよ。でも……」
「でも?」
「修哉は鍛えていて引き締まってるけど、私なにもしていないから。ぽよぽよしてるし。恥ずかしいなぁって……」
「そう? …………本当だ。ぽよぽよ」
「ちょっ……そんなところ摘まないでっ」

 胸をかき抱くように交差していた腕の、二の腕を摘まれて揺らされる。愛は自分を標準体型だと思っているが、バキバキの体の修哉からしてみれば、みっともなく見えるかもしれない。

「柔らかくて気持ちいいよ。ずっと触ってたいくらい」
「……だらしなくない?」
「全然。むしろどこがだらしないの?」
「筋肉、とか、全くないし……」

 ふくらはぎや太ももの形を確認するように、大きな手を這わされて、思わず呼吸が詰まる。

「あぁ、確かにここはだらしないかも?」
「っ、あっ──……」

 タオル越しに胸を下から持ち上げられて、修哉の指が沈みこむ。
 後ろから首筋にキスされて、ピクンと体が勝手に跳ねた。

「あっ、や、ひどいいぃっ」
「ごめん、うそうそ。だらしなくないよ。愛ちゃんの体、すごく魅力的。気持ちいい。もっと触っていい?」
「ん…………」

 愛の真っすぐな黒髪をかきあげ、露わになった小さな肩を、修哉の舌が這っていく。
 ぞくぞくと淡い痺れが背筋を駆け上っていく。
 そのまま腕を持ち上げられて、右腕を修哉の首裏に回すように促される。はらりとタオルが落ちそうになって、慌てて左手で胸元を押さえた。

「あっ……」
「手、離して?」
「離したら、タオル落ちる……っ」
「うん、離して?」
「……っ、やだ」

 バスタオルの下には、何も身につけていない。全てをさらけ出すのは、やっぱり恥ずかしくて小さく首を振る。

「お願い、愛ちゃん」
「いやっ」
「傷心の俺を慰めてほしいな」

「お願い?」と何度も懇願されて、ぐらぐらと心が揺れ動く。
 修哉は眉を下げ、まるでご褒美を取り上げられた仔犬のような顔をして愛を求めてくる。その表情を見ると、ぎゅうっと心臓を鷲掴みにされたように収縮してしまう。

 自分の顔がいいことを、絶対にわかってやってる……! と唇を噛んで、修哉に鋭い視線を向けた。

「……っ、修哉は、ずるい……!」
「愛ちゃんこそ、そんな可愛い顔するなんてずるいよ?」

 早く、早くと急かすように胸元を押さえている左手を突かれる。
 修哉に甘くおねだりされて、それにうっ、とときめいてしてしまっている自分がいて。……でもやっぱり全てを見られるのは恥ずかしくて。

「────っ!」

 愛はバサァッと、バスタオルを修哉の頭に被せた。これならタオルは取ったし、見られることもない。

「ほらっ、取ったから!」
「くくくっ、そうか。そうきたか」
「──きゃっ?!」

 腕を引かれて二人は重なり合うようにベッドに倒れ込む。バスタオルを被った修哉を、愛が押し倒すような体勢になった。

「やっぱり、素肌同士でくっつくと癒されるね」

 愛の胸の肉が修哉の立派な大胸筋で潰される。ぴったりと肌を合わせると、ぬくもりと鼓動が直に伝わってきて。緊張するけれど、どこか胸の奥が温められていくような、不思議な感覚があった。

「……うん、そうかも」

 ドクドク、と動く鼓動が心地いい。
 修哉の盛り上がった肩や二の腕を撫でる。女の自分とは全く異なる、男性の硬い体躯。すべすべしていてハリがあって、撫でているだけで気持ちいい。なんだか癖になりそうだ。

 先ほどまで寂しくて虚しく感じていた、名前のわからない感情が癒されて、充足感で満ちていくのを感じた。

 ふと臀部から背中、肩にかけてなぞるように手を這わされて、「きゃうっ」と変な声を出してしまった。

「ふっ、可愛い声。ねぇ、タオル取ったらだめ?」
「だめっ!」
「ちぇ。愛ちゃんの顔、見たかったのにな」

 背中をくすぐるように撫でられて、思わず体を捩った瞬間、隙間から胸元に手を差し込まれる。
 柔肉を堪能するように揉まれて、先端を摘まれるとピリピリとした刺激が走った。

「ん……っ!」
「ねぇ……目元は隠したままでいいから、ここ、舐めたい。だめ、かな?」

 はぁ、と熱のこもった吐息をこぼす修哉も、体が昂ってきているのだと感じて、つられるように愛も熱くなった。

 もっと触れたい。もっと触れられたい。
 今、すごく修哉に欲情してる。

「…………見ちゃ、だめ、だからね?」
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