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調査
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「別に告白してこい、って言ってるわけじゃないんだし、堅苦しく考えることないと思うだけどな」
追加されたビールジョッキの水滴が、テーブルに水たまりを作る。
おしぼりでそれを拭きながら、
「そうは言っても上司だし。
時間も遅いし。
……………っていうか、ナニソレ。私が雪見課長のことを好きな前提で言ってるの?」
「違うの?」
「違うよっ!」
まだ、そこまでの感情はないと思う。
食い気味に被せた私の返事に澄絵は首をすくませた。
「そうなの?
よく目で追っかけてるから好きなんかと思ってた」
目で追ってる?
「それに課長の声がすると、全身で聞いてる、意識してる感じがする」
まじで!
「私、そんなにあからさま?」
赤くなるどころか、顔から血の気が引く。
そんな私に澄絵は首を振ると、
「いや、嘘。
わかんないよ、そんなの。
そもそも私だって仕事してるし、そこまで観察してないよ」
「嘘なんかーい!」
「でもね、珍しくなおが気に止めてたから意識はあるのかな、なんてね」
「あー」
踊らされたのか。
肩から力が抜けた。
「気に止める、っていうか今日はなんかイロイロ気にかかる、っていうか………よくわからないの」
「どの点が」
「なんかこう………うまく表現できなくてもやもやする」
「欲求不満?」
「……あのね」
「彼氏どのぐらいいないの?」
「言いたくない」
っていうかいた事ない。
手元の烏龍茶は既に氷はない。
ぬるくなったそれを1口飲む。
「課長の何が気になるの?」
「よくわからない」
それが、分かれば苦労しない。
「好きになりかけなんじゃないの?」
「そうなの?」
「さぁ?」
澄絵はニヤリと笑う。
「初カレが課長だなんていいんじゃない?
手慣れてそうだし、イロイロエロエロ教えてもらえるんじゃないかな?」
「酔ってますね」
「酔ってますよ。飲み会ですよ」
なにがエロエロだ。
しかも、これまで彼氏がいたことないのバレた。
ため息を手の中の烏龍茶で飲んこんで誤魔化した。
追加されたビールジョッキの水滴が、テーブルに水たまりを作る。
おしぼりでそれを拭きながら、
「そうは言っても上司だし。
時間も遅いし。
……………っていうか、ナニソレ。私が雪見課長のことを好きな前提で言ってるの?」
「違うの?」
「違うよっ!」
まだ、そこまでの感情はないと思う。
食い気味に被せた私の返事に澄絵は首をすくませた。
「そうなの?
よく目で追っかけてるから好きなんかと思ってた」
目で追ってる?
「それに課長の声がすると、全身で聞いてる、意識してる感じがする」
まじで!
「私、そんなにあからさま?」
赤くなるどころか、顔から血の気が引く。
そんな私に澄絵は首を振ると、
「いや、嘘。
わかんないよ、そんなの。
そもそも私だって仕事してるし、そこまで観察してないよ」
「嘘なんかーい!」
「でもね、珍しくなおが気に止めてたから意識はあるのかな、なんてね」
「あー」
踊らされたのか。
肩から力が抜けた。
「気に止める、っていうか今日はなんかイロイロ気にかかる、っていうか………よくわからないの」
「どの点が」
「なんかこう………うまく表現できなくてもやもやする」
「欲求不満?」
「……あのね」
「彼氏どのぐらいいないの?」
「言いたくない」
っていうかいた事ない。
手元の烏龍茶は既に氷はない。
ぬるくなったそれを1口飲む。
「課長の何が気になるの?」
「よくわからない」
それが、分かれば苦労しない。
「好きになりかけなんじゃないの?」
「そうなの?」
「さぁ?」
澄絵はニヤリと笑う。
「初カレが課長だなんていいんじゃない?
手慣れてそうだし、イロイロエロエロ教えてもらえるんじゃないかな?」
「酔ってますね」
「酔ってますよ。飲み会ですよ」
なにがエロエロだ。
しかも、これまで彼氏がいたことないのバレた。
ため息を手の中の烏龍茶で飲んこんで誤魔化した。
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