嘘つき山猫は赤面症

nyakachi

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独り暮らしと独りゴト

顔面偏差値

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吊るされた既製品の服が自分に似合ってるか、似合っていないか。
サイズが合うか、合わないか。

手に取る前に分かればいいのに。

染まりにくいために地色のままの髪。
セットするのが簡単だからという理由なだけで、ただ伸ばした髪は後頭部の低い位置でお団子に結ばれてた。
女子力アップ用の服を買いに来たのに、まるで仕事中みたいにぴっちり団子に縛った髪型は、見るからに女子力高めなワンピースを試着するにはハードルが高い。
しかも髪が長いため、いくらぴっちり団子とはいえ大人のこぶし大の大きさだ。
脳内に無理して若作りする引き攣った自分の顔が浮かぶ。

今日は、ヤメよう。

郊外の大型店に来たのはひと目を気にせず買い物したかったからだが、ピンとくるものがなく諦める。
そもそも服を手に取ってすらいない。

ショップ店員が自分より若くて気遅れするようになってどのくらいだろう。
必要最低限はあるが着飾るのには足りない。

見せたい人もいないしなー

呟いた瞬間、下着姿の自分が浮かぶ。
そういえば、ブラもショーツもバラバラだ。
最近は汚れが目立ちにくく、私服が黒色ばっかりなため黒い下着(キャミソールも黒い)ばかり。
しかも、腹まですっぽり覆ってる。

見られた瞬間目を覆って逃げ出されるよなー

チラリと写った自分の顔が赤く、ゆでダコみたいで気持ち悪い。

服はネットで買うかな。

ほっぺたを冷やすためもあるが、生鮮売り場で買い物して帰ろう。
なんだか色々疲れた。

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