異世界の希望・転生勇者の新たな旅立ち

第一章

16話村を襲う異変 - 盗賊の野望

俺たちは街でクエストを受けてクリアしたので、街を出て旅を続けていた。

「ロマ、そっちにいたぞ」
「はい、ウォーターバレット」
「ナイスだ、ロマ、とりあえず倒せたな」
「はい」
「とりあえず、切り分けるか」
「はい」
「おいしそうな肉だな。近くに村とかないか」
「先のほうに何か見えます」
「じゃあそこでいただくか」
「はい、村の人にも分けましょう」
「そうだな」

ジドルたちは村に到着しましたが、その村は静まり返っており、誰一人として姿が見当たりませんでした。通常ならば賑やかな活気に満ちたその村が、今は静寂と寂しさに包まれていました。

「どうしたんだろう」
「誰かいませんか」
「どうして誰も出ないんだ」
「あの」
「こうなったら」
「何するんですか」
「とりあえず、料理作ろう」
「えっ」

ジドルたちは村で調理を行っていると、美味しそうな匂いに誘われて子供たちが近くに集まってきました。

子供たちは好奇心旺盛で、ジドルたちが調理している料理の匂いに惹かれてやってきました。笑顔で、何が作られているのか興味津々に覗き込んでいます。彼らの目には飢えや不安といった感情が滲んでいるようでした。

「お兄ちゃんそれ分けて」
「ちょっと何してるの、すみません」
「大丈夫だ、いいぞそれにほかの人にも分けたいんだが」
「えっ、いいのみんな」
「大丈夫か」
「あの、よろしいのですか」
「いいけど、どうしてこんなに警戒してるんだ」
「最近、村が襲われることが」
「えっでも村は」
「そうなんじゃ、食料ばかり消えていくのじゃ」
「そうか、少しなら分けてあげるけど」
「本当ですか」
「その代わり、村の人呼んでくれその料理作りすぎた」
「そうですね、お願いします」
「では」

ジドルたちは村の人々と共に、賑やかな食卓を囲んで食事を楽しんでいました。村の人々は彼らを歓迎し、親しみを持って接してくれました。食卓には地元の新鮮な食材を使った料理が並び、その香りは誘惑的でした。食事は団欒の場となり、笑い声や会話が絶え間なく交わされていました。

「これおいしいね」
「うん、おいしい」
「でもどうしてこんなことを」
「分かりません、でも最近盗賊が暴れることが多いらしいです」
「そうなのか、後で畑見せてもらっていいか」
「はい」

俺は村の村長の案内で畑などを見せてもらった

「これが、でもこの荒らされ方、魔物か」
「そうです、この畑は魔物に食い荒らされてしかも何か土もダメになってしまっているのです」
「確かにそれなホーリーライト」
「何を」
「今、土を浄化しているんだ」
「すごい、土が元に戻っている」
「すごいこれなら」
「俺達も耕すの手伝わせてくれ」
「それは助かるよ」

ジドルたちは数日間、その村で生活を送りながら、村人たちと協力して畑を耕したり、魔物を倒して食料を調達したりと、村のサポートに尽力していました。

しかし、ある日突然、村の周辺に魔物たちが現れました。

「なぜだ、俺の魔物で畑を使えなくしたのにどうして」
「お前か、この村に迷惑をかけているのは」
「何者だ」
「さぁな、くらえライトアローショット」
「現れろ、魔物」
「イノシシの魔物それに牛もか」
「これならどうだ」
「ロマ、お前はイノシシのほうを頼む」
「はい」
「モォォ」
「くらえヒートスラッシュ」
「モォォ」
「やるな、これなら融合」
「何、魔物と一体化しやがった」
「はっはっはこれでもくらえアックスバーン」
「ライトシールド」
「そんなもの」
「うっ、人の力じゃない、うわぁ」
「はっはっは、もういっちょ」
「そう何度も食らうか、ライトバーニング」
「熱いなんだ、ただの火属性じゃないのか」
「これが不死鳥と俺の光の魔法の力すごいや」
「ふざけるな、うわぁぁ」
「よし倒せた、ロマそっちは」
「こっちも倒してます」
「じゃあ、こいつから情報聞くか」
「はい」

盗賊が意識を取り戻し、目を覚ますと、彼は周囲の状況に混乱していました。ジドルたちは彼の目の前に立ち、その男が意識を失う前に起こった出来事について、自身の行動の理由を問われました。

「起きたか」
「お前、こんなことして」
「お前の盗賊リーダーはどこだ」
「ふん、殺せ」
「そうか、怖いのかリーダーが」
「それがどうした、脅しても言うわけないだろう」
「じゃあ、なぜ村の食料とかを奪ったりした」
「それはあの村のやつを瀕死にまでさせて絶望にさせるためだ。そこで俺たちが捕まえ苦しめる最高だろ」
「なんてひどいこと」
「もういい、アジトまで案内しろ」
「するかよ」
「バーニング」
「うわぁぁ、やめろ」
「ジドル何を」
「許せない、こんな奴が」
「ジドル正気になって」
「バーニング」
「うわぁぁ」
「いい加減にしてください」

ロマはジドルの頬をたたいた

「何を」
「ジドルこと何してるんですか」
「何って」
「もう、いいじゃないですか、村は助かったんです。それにそんなことしなくても、アジトなんて必死に探せばいいだけのことです。それでいいでしょう、ジドルが人を苦しめて何になるんですか」
「そうだな、悪いロマありがとう」
「お前には悪いがアジトは意地でも見つけてやるよ」
「そうかよ、俺達を甘く見るなよ」
「そうか」

俺たちは村を出てそいつのアジトを探すことに

「お前、こんなことしてただで済むと思うな」
「ジドルこの人引きずって大丈夫ですか」
「こいつの仲間が見たら出てくるかもしれないだろう」
「そうですけど」
「お前」

その様子を遠くで見ている奴がいた

「あいつ捕まったのか、早く報告しに」
「そこか」
「なに」
「ジドル何を」
「なぜ」
「えっあの人は」
「お前まさか」
「とりあえずくらえ」
「何」
「うっ」
「あいつ仲間を」
「じゃあな」
「逃がすか」
「ジドルどうですか」
「どこかに消えた、とりあえずこの近くにあるのは確かだ」
「そうですね、でも仲間すら殺すなんて」
「そうだな、まってろ」

ジドルが追いかけた盗賊の一味はボスに報告を

「ダデン様、我々に喧嘩を仕掛けるものが」
「そうか、楽しみだな」