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Last Episode《Timeless》
#101《夢を掴む奇跡》
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そんなこんなであっという間に黒斗と碧の引っ越しの日となった。
黒斗の荷物は少ないので、一週間ほど前には既に荷造りは完了している。
もぬけの殻となった部屋を見ると寂しくなるが、それ以上に黒斗の気持ちは高ぶっている。
外に出て荷物を荷台に乗せた後、碧の様子を見に行く事にした。
「あっ、黒斗くん。荷物を運ぶの、手伝ってくれないかな?」
瑠璃が指さした先にあるコンテナの中には貯蓄していたポーションと調味料が入れられていた。
調味料は先日、蛍吾と桜結が街から買ってきてくれたものだ。
想像以上に重いコンテナを荷台まで運ぶと、続いて碧と瑠璃が残りの荷物を抱えて外に出てきた。
「荷物はこれで全部だよ!」
結局のところ、新居に持っていくのは二人の私物と日用雑貨関連のものくらいだ。
碧は錬金釜も持って行きたかったようだが、彼女の宝石を考慮して諦めてもらった。
錬金術が大好きな彼女だ。一人でこっそり作業をしてしまいかねない。
引っ越しが決まってからの碧は体調もよく、機嫌がいい。
待ちきれないと言わんばかりに毎日ウキウキしている。
「とうとう新婚生活だねぇ。あたしがそうだったから言うけど、羽目を外さないようにするんだよー?」
すみれが碧の両肩を持ち、『いつでも遊びにおいで』と声をかけてくれる。
彼女は碧の宝石の事を知ってくれているので、どこかで頼る時が来るかもしれない。
「おめでとう。困った事があればいつでも頼ってくれていいから」
「ありがとうございます」
湊音とすみれから餞別として大きめのブランケットを貰った。
天体観測の際に使ってくれとの事だ。
如月夫妻と会話を弾ませていると、続々と宝石達が集まってくる。
黒斗は照れくさくなって思わず目を逸らしてしまったが、その視線の先でルナが奇妙なダンスを踊り始めたので、黒斗は思わず吹いてしまった。
「ちょっ、それは笑うって!」
「いやぁ、おめでたいねぇ!」
珀姫もルナの真似をして踊り出したので、更に哄笑が沸き起こる。
「そうそう、コレ……」
藍凛からリボンでラッピングされた大きな布袋を手渡された。
黒斗はそれを受け取ったが、思いの外重みがあったので落としそうになる。
「それ、桜結達からの御祝いだよー!」
「皆で選んだ物を、僕と桜結ちゃんで買いに行ったんだ。中身は家で確認してねー」
桜結と蛍吾を筆頭に宝石達から笑みを向けられる。
颯が餞別の中身について匂わせて来たので、いつものように桜結が怒っている姿があった。
「あ、そうだ。別館のマスターキーはどうすればいい?」
黒斗は鍵を繋ぐ二十リングに指を入れてグルグル回しながらルナの元へと向かった。
現状で考えれば管理人の家から引っ越してきた蛍吾が適任ではあるが――
「蛍吾は確実に無くすからどうしようかなぁ……」
「えぇ!? 酷いよー……。もう落とし物はしてないから大丈夫だってー……」
「それは瑠璃と桜結がいてくれるからでしょ? この前も無くし物をボクに探させたのは何処の誰!?」
在住している蛍吾は相変わらずなので、結局は作業部屋を愛用している藍凛が管理する事になった。
「ねぇ、碧ー」
「なぁに?」
「最後にお尻に敷いていい?」
「なんで!? ダメぇっ!」
ルナは先程とは違う表情を浮かべて指をモジモジさせている。
「姉さん、寂しがってるー!」
「ちょっと珀姫! そんなんじゃないってぇ!」
いつもと変わらないようで違うこの時。
これからもほぼ毎日会う事は変わらない筈なのに、どこか寂しさを感じてしまう。
正午まではまだ時間があるが、新居までの道のりは遠い。
向こうでソレイユが待ってくれているので、そろそろ行かなければならない。
「碧ちゃん!? その傷、どうしたんだ!?」
背を向けようとした時、颯が血相を変えて碧の右腕を見つめ、蛍吾と共に慌てて駆け寄ってきた。
「あ、本当だ……! 早く治療をしないと!」
「黒斗てめぇ……こんな大きな傷痕が残ってんのに今まで何してたんだよ!?」
黒斗は耳を疑った。
颯を筆頭に次々と碧の元へやって来ては、大きな傷跡を痛々しそうに見ている。
思わずルナと瑠璃に視線を送ると、彼女達も驚きを隠せないようだった。
「うーん……、傷痕は深そうだから治せるかまでは分からないな……」
「ありがとう……。でも、いいの」
この時の碧は、この場に居る者達の視線を奪い、この場に居る者達を驚かせた。
「この傷は大切なものだから、このままでいいの」
彼女は大粒の涙を零しながら笑った。
◆
ルナの家を通り過ぎ、数十分をかけて向かった新居は地図でいうと中心部にある。
それはソレイユなりの心遣いで決められた場所だ。
拓けた丘の上に造られた二階建ての家の前でソレイユが待っていた。
荷台を玄関前に置くと、先に家の最終確認が行われる。
玄関先の左側には二階へ上がる階段があり、その先には碧の作業部屋と物置部屋、天体観測用も兼ねたベランダを作ってもらった。
作業部屋には一通りの画材が、物置部屋には天体望遠鏡が置かれている。
新品を調達してもらえたので、これからは趣味の時間がより一層楽しくなりそうだ。
階段を過ぎて奥へ進むと、広いリビングと本館には及ばない大きさのキッチンがある。
この冷蔵庫は本館の冷蔵庫と異空間で繋がっている為、食料をここまで運ばずに済むのは有難かった。
更に奥には寝室と風呂場がある。想像よりも広い風呂場を見て真っ先に掃除の事が頭に浮かんだ黒斗ではあったが、この家全体を通して満足出来るものだった。
「あ、頼まれていたやつはそこに置いといたから」
黒斗達は机の上に置かれていた大きな箱を開けると、本館に置かれているものと同じ複数のゲーム機本体とゲームソフトが入っていた。
ソファを座った目の前には大きなディスプレイが設置されているので、いつでも好きな時に、遠慮する事なく遊ぶ事が出来る。
「じゃ、何かあったらいつでも言ってくれ」
ソレイユが去った後は荷解きが始まる。
持ってきた荷物が少ないとはいえ、荷解きが終わった頃には夜を迎えていた。
「あー……終わったぁ……」
黒斗は碧と共に疲れた身体をソファに沈めた。
座り心地が良すぎて身体から根が張りそうだが、まだやるべき事が残っている。
黒斗は上着ポケットから一つの箱を取り出した。
箱の中には指輪が入っている。
二人は一つずつ取り出すとお互いの左薬指にはめ込んだ。
「恥っず!」
「て、照れちゃうね……」
これが結婚と指輪の相乗効果なのだろうかと、熱くなった顔を逸らしながら思った。
「……あ。そういやあアイツらから貰ったやつ、確認してねぇな」
「見てみよっ」
丸型のダイニングテーブルの上に置きっぱなしにしていた餞別の品をソファの机に置いて中身を取り出すと、少し大きな箱と、更に梱包された長方形の袋が入っている。
それらを開封すると、本館にあるカタログ本の中に書かれている物が入っていた。
「こ、これ、最新ハードのゲーム機じゃね……?」
「わぁ……!」
箱の中にはゲーム機本体、袋の中には二人の好きなジャンルのゲームソフトが二本入っている。
今日から少しの間は羽を休めて来いと言われているので、これは是非とも遊ばなければならない。
そう意気込んでいると笑われてしまった。
ひと息ついたので夕食をとることにする。今晩は予め瑠璃が作ってくれていたものがあるのでそれを頂いた。
明日からは碧が作ってくれるという。黒斗も手伝うと主張したものの、彼女は張り切っているおかげで聞く耳を持ってくれそうもない。
盛大に見送られ、見慣れない家の中に居るというのに、未だ夢を見ているかのように実感が湧かない。
ソファに座り直して物思いにふけっていると、ふと笑い声が聞こえた。
隣りを見やると、碧が満面の笑みを浮かべている。
「どうした?」
「ふふっ。これからは一緒に暮らせるんだって思ったら嬉しくなって」
碧はそう言って思い切り身体を寄せてきた。
「そうだな」
黒斗も返事をするように彼女を抱きしめる。
「これからは、ずっと一緒だ」
春風が窓を叩く音がする。そこから見える満天の星は二人を祝福するかのように煌めいて見えた。
黒斗の荷物は少ないので、一週間ほど前には既に荷造りは完了している。
もぬけの殻となった部屋を見ると寂しくなるが、それ以上に黒斗の気持ちは高ぶっている。
外に出て荷物を荷台に乗せた後、碧の様子を見に行く事にした。
「あっ、黒斗くん。荷物を運ぶの、手伝ってくれないかな?」
瑠璃が指さした先にあるコンテナの中には貯蓄していたポーションと調味料が入れられていた。
調味料は先日、蛍吾と桜結が街から買ってきてくれたものだ。
想像以上に重いコンテナを荷台まで運ぶと、続いて碧と瑠璃が残りの荷物を抱えて外に出てきた。
「荷物はこれで全部だよ!」
結局のところ、新居に持っていくのは二人の私物と日用雑貨関連のものくらいだ。
碧は錬金釜も持って行きたかったようだが、彼女の宝石を考慮して諦めてもらった。
錬金術が大好きな彼女だ。一人でこっそり作業をしてしまいかねない。
引っ越しが決まってからの碧は体調もよく、機嫌がいい。
待ちきれないと言わんばかりに毎日ウキウキしている。
「とうとう新婚生活だねぇ。あたしがそうだったから言うけど、羽目を外さないようにするんだよー?」
すみれが碧の両肩を持ち、『いつでも遊びにおいで』と声をかけてくれる。
彼女は碧の宝石の事を知ってくれているので、どこかで頼る時が来るかもしれない。
「おめでとう。困った事があればいつでも頼ってくれていいから」
「ありがとうございます」
湊音とすみれから餞別として大きめのブランケットを貰った。
天体観測の際に使ってくれとの事だ。
如月夫妻と会話を弾ませていると、続々と宝石達が集まってくる。
黒斗は照れくさくなって思わず目を逸らしてしまったが、その視線の先でルナが奇妙なダンスを踊り始めたので、黒斗は思わず吹いてしまった。
「ちょっ、それは笑うって!」
「いやぁ、おめでたいねぇ!」
珀姫もルナの真似をして踊り出したので、更に哄笑が沸き起こる。
「そうそう、コレ……」
藍凛からリボンでラッピングされた大きな布袋を手渡された。
黒斗はそれを受け取ったが、思いの外重みがあったので落としそうになる。
「それ、桜結達からの御祝いだよー!」
「皆で選んだ物を、僕と桜結ちゃんで買いに行ったんだ。中身は家で確認してねー」
桜結と蛍吾を筆頭に宝石達から笑みを向けられる。
颯が餞別の中身について匂わせて来たので、いつものように桜結が怒っている姿があった。
「あ、そうだ。別館のマスターキーはどうすればいい?」
黒斗は鍵を繋ぐ二十リングに指を入れてグルグル回しながらルナの元へと向かった。
現状で考えれば管理人の家から引っ越してきた蛍吾が適任ではあるが――
「蛍吾は確実に無くすからどうしようかなぁ……」
「えぇ!? 酷いよー……。もう落とし物はしてないから大丈夫だってー……」
「それは瑠璃と桜結がいてくれるからでしょ? この前も無くし物をボクに探させたのは何処の誰!?」
在住している蛍吾は相変わらずなので、結局は作業部屋を愛用している藍凛が管理する事になった。
「ねぇ、碧ー」
「なぁに?」
「最後にお尻に敷いていい?」
「なんで!? ダメぇっ!」
ルナは先程とは違う表情を浮かべて指をモジモジさせている。
「姉さん、寂しがってるー!」
「ちょっと珀姫! そんなんじゃないってぇ!」
いつもと変わらないようで違うこの時。
これからもほぼ毎日会う事は変わらない筈なのに、どこか寂しさを感じてしまう。
正午まではまだ時間があるが、新居までの道のりは遠い。
向こうでソレイユが待ってくれているので、そろそろ行かなければならない。
「碧ちゃん!? その傷、どうしたんだ!?」
背を向けようとした時、颯が血相を変えて碧の右腕を見つめ、蛍吾と共に慌てて駆け寄ってきた。
「あ、本当だ……! 早く治療をしないと!」
「黒斗てめぇ……こんな大きな傷痕が残ってんのに今まで何してたんだよ!?」
黒斗は耳を疑った。
颯を筆頭に次々と碧の元へやって来ては、大きな傷跡を痛々しそうに見ている。
思わずルナと瑠璃に視線を送ると、彼女達も驚きを隠せないようだった。
「うーん……、傷痕は深そうだから治せるかまでは分からないな……」
「ありがとう……。でも、いいの」
この時の碧は、この場に居る者達の視線を奪い、この場に居る者達を驚かせた。
「この傷は大切なものだから、このままでいいの」
彼女は大粒の涙を零しながら笑った。
◆
ルナの家を通り過ぎ、数十分をかけて向かった新居は地図でいうと中心部にある。
それはソレイユなりの心遣いで決められた場所だ。
拓けた丘の上に造られた二階建ての家の前でソレイユが待っていた。
荷台を玄関前に置くと、先に家の最終確認が行われる。
玄関先の左側には二階へ上がる階段があり、その先には碧の作業部屋と物置部屋、天体観測用も兼ねたベランダを作ってもらった。
作業部屋には一通りの画材が、物置部屋には天体望遠鏡が置かれている。
新品を調達してもらえたので、これからは趣味の時間がより一層楽しくなりそうだ。
階段を過ぎて奥へ進むと、広いリビングと本館には及ばない大きさのキッチンがある。
この冷蔵庫は本館の冷蔵庫と異空間で繋がっている為、食料をここまで運ばずに済むのは有難かった。
更に奥には寝室と風呂場がある。想像よりも広い風呂場を見て真っ先に掃除の事が頭に浮かんだ黒斗ではあったが、この家全体を通して満足出来るものだった。
「あ、頼まれていたやつはそこに置いといたから」
黒斗達は机の上に置かれていた大きな箱を開けると、本館に置かれているものと同じ複数のゲーム機本体とゲームソフトが入っていた。
ソファを座った目の前には大きなディスプレイが設置されているので、いつでも好きな時に、遠慮する事なく遊ぶ事が出来る。
「じゃ、何かあったらいつでも言ってくれ」
ソレイユが去った後は荷解きが始まる。
持ってきた荷物が少ないとはいえ、荷解きが終わった頃には夜を迎えていた。
「あー……終わったぁ……」
黒斗は碧と共に疲れた身体をソファに沈めた。
座り心地が良すぎて身体から根が張りそうだが、まだやるべき事が残っている。
黒斗は上着ポケットから一つの箱を取り出した。
箱の中には指輪が入っている。
二人は一つずつ取り出すとお互いの左薬指にはめ込んだ。
「恥っず!」
「て、照れちゃうね……」
これが結婚と指輪の相乗効果なのだろうかと、熱くなった顔を逸らしながら思った。
「……あ。そういやあアイツらから貰ったやつ、確認してねぇな」
「見てみよっ」
丸型のダイニングテーブルの上に置きっぱなしにしていた餞別の品をソファの机に置いて中身を取り出すと、少し大きな箱と、更に梱包された長方形の袋が入っている。
それらを開封すると、本館にあるカタログ本の中に書かれている物が入っていた。
「こ、これ、最新ハードのゲーム機じゃね……?」
「わぁ……!」
箱の中にはゲーム機本体、袋の中には二人の好きなジャンルのゲームソフトが二本入っている。
今日から少しの間は羽を休めて来いと言われているので、これは是非とも遊ばなければならない。
そう意気込んでいると笑われてしまった。
ひと息ついたので夕食をとることにする。今晩は予め瑠璃が作ってくれていたものがあるのでそれを頂いた。
明日からは碧が作ってくれるという。黒斗も手伝うと主張したものの、彼女は張り切っているおかげで聞く耳を持ってくれそうもない。
盛大に見送られ、見慣れない家の中に居るというのに、未だ夢を見ているかのように実感が湧かない。
ソファに座り直して物思いにふけっていると、ふと笑い声が聞こえた。
隣りを見やると、碧が満面の笑みを浮かべている。
「どうした?」
「ふふっ。これからは一緒に暮らせるんだって思ったら嬉しくなって」
碧はそう言って思い切り身体を寄せてきた。
「そうだな」
黒斗も返事をするように彼女を抱きしめる。
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