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カゲメン
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小ネタです。
3人の影の下、カゲメンは話し合っていた。
『そういえばアニキ、さっきの凄かったっスけど、前に言ってた【影の武装化(シャドウ・アーマー)】がまだ完成してないのって、あれなんででしたっけ?』
(あ? ……チッ、同調率が低すぎんだよ。俺の魔力が濃すぎて、お嬢の体が耐えられねぇんだ。今のまま無理やり着せたら、お嬢が黒焦げの炭になっちまう)
『……同調率、っすか。繊細っスねぇ、お嬢様』
カゲレナは不機嫌そうに影の腕を組み、エドワード王子の足元で彫像のように動かないアイアンを睨みつけた。
(……おい、鉄塊野郎。お前、なんか隠してねーか?)
アイアンは相変わらず「コン」とも「スン」とも言わず、黙秘を貫いている。
『…無視っスか。相変わらずの「むっつり」っすからね、この旦那』
(ハハッ! 違いねぇ。「むっつり鉄塊」に改名してやるか)
アイアンの影が、ピクッとわずかに震えた。
『…むっつりではない。……主の安全を確保するのに、無駄な言葉は不要なだけだ…カゲレナ、貴様のように主を獣にして喜んでいる野蛮な影とは、設計思想が違う』
(あんだとコラ!? 野蛮じゃねぇ、ワイルドっつえよ!)
『……アハハ。でもアイアンの旦那とアニキ、デモンストレーションの時意気投合してなかったっスか?』
(してねぇよ、ギザギザ)
『……してない。……ギザギザ』
『ひぇ!二人とも絶対仲良いすよ!』
(そういえば、新しいスキルとか覚えたのかよ)
『カゲレナよ、探るスキルを身につけてから出直してこい…その頭があれば良いのだが』
(あんだとコラ! その鉄板みたいな顔面に、俺の爪で「ワイルド」って彫ってやろうか!?)
『……やってみるがいい。貴様の爪が、我が盾の誇りを削り取れるのならばな……この「脳筋精霊」め』
(脳筋!? 俺は「毒のソムリエ」だっつーの! お前こそ、主人のエドワードに似て、性格が歪んでるんじゃねーか!ひねくれむっつり!)
『……むっつり、ではないと言ったはずだ…それに、主はひねくれてはいない…少し、観察眼が鋭すぎるだけだ。観察眼…わからないか、注意して見ることだぞ?脳筋』
『あーあー、もう、二人とも止めるっス!』
おわる
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カゲレナは不機嫌そうに影の腕を組み、エドワード王子の足元で彫像のように動かないアイアンを睨みつけた。
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アイアンの影が、ピクッとわずかに震えた。
『…むっつりではない。……主の安全を確保するのに、無駄な言葉は不要なだけだ…カゲレナ、貴様のように主を獣にして喜んでいる野蛮な影とは、設計思想が違う』
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(してねぇよ、ギザギザ)
『……してない。……ギザギザ』
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(あんだとコラ! その鉄板みたいな顔面に、俺の爪で「ワイルド」って彫ってやろうか!?)
『……やってみるがいい。貴様の爪が、我が盾の誇りを削り取れるのならばな……この「脳筋精霊」め』
(脳筋!? 俺は「毒のソムリエ」だっつーの! お前こそ、主人のエドワードに似て、性格が歪んでるんじゃねーか!ひねくれむっつり!)
『……むっつり、ではないと言ったはずだ…それに、主はひねくれてはいない…少し、観察眼が鋭すぎるだけだ。観察眼…わからないか、注意して見ることだぞ?脳筋』
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