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◆
「―――ン!シン!どうしたのシン…!シン…!」
声が、徐々にはっきりと聞こえてくる。語気だけで泣いているのが分かった。
気持ちが悪い。兎に角、体が重い。
「シン!どうしたのシン!」
「…なんでも、ない…」
薄く目を開いた先、カノンの泣き顔が見えた。嗚咽を鳴らして泣いている。
まだ込み上げる吐き気に、反射的に口を塞いだ。先程も、飲んで少しして吐いてしまったのを覚えている。
「気持ち悪いの!?大丈夫!?エルさん呼ぶから、待ってて…!!」
カノンがポケットから携帯を出した、その手を掴み動きを制限する。
「…いい、呼ぶな…」
「…でも…」
「………だい、じょうぶ……」
「…嫌だ…シンがいなくなったら嫌だ…」
子どものように泣き出すカノンを見て、湧き上がる気持ちが前とは違う。
最近、強く感じるようになった感情に、シンは心がぎゅっと締め付けられるのが分かった。
「………カノン、俺もカノンが死ぬのは嫌だ…だから…」
「……嫌だ、僕を一人にしないで…!」
頭がぼんやりとして、自分が自分ではないような感覚に陥っている。
「……もう一人になりたくない…寂しいのは嫌だ…嫌だよ…」
カノンが、まるで遠い世界に居るみたいだ。泣いている姿はあまり好きではないから、泣き止んで欲しい。
シンは意識が消えゆく中で、無意識の内に声を落としていた。
「…………分かった…」
◇
疲れた顔をし、座り込みながらベッドにて眠るシンを見詰める横顔を、エルは横目で見る。
要請を受けエルがやってきても、まだ三人は自宅に居た。
意識が混濁状態に陥っているにも関わらず、シン本人が病院を拒否したのだ。
エルは体の事を強く訴えたが、それでも首を横に振るばかりだった。
「…シン、大丈夫…?」
「…大丈夫ですよ…そうも心配しなくてもシンさんは死にませんから大丈夫です…」
作り上げた微笑を見ても、カノンの不安げな様子は無くならない。
エルが駆けつけた時、シンの状態にも驚いたが、それ以上にカノンの様子に驚いた。
酷く死を恐れて、慟哭していたのだ。明らかな混乱状態に、エルは一瞬言葉を失ってしまったほどだ。
「……シンは死のうとしたの…?何で?何がシンを変えたの…?」
エルは隠す必要もないだろうと判断し、知っている事を正直に打ち明けようとカノンの方へ向き直る。
「…カノンくん、正直に言うね」
カノンは、静かな切り出しに声を失いながらも、エル同様、真正面に向きを変え正座する。
◇
僅かに空く間に、緊張感が高まって行く。
カノンは、漸く判明するであろう理由に吸い込まれ、エルを見詰める。
エルはカノンの目を直視したままで、ゆっくりと口を開いた。
「……多分このまま、君達が今の生活を続けていたらカノンくんは死んでしまう事になります」
「……えっ」
自身の体の変化は自分がよく知っていて、可能性も感じ取ってはいたが、いざ言われるとやはりショックだ。
「それを、シンくんにも言いました」
しかしそれよりも、知られて悩ませていた事の方が悲しみが大きい。
「……じゃあ、やっぱりシンは…」
先程のシンの台詞からも分かったが、シンは訪れるかもしれない死を恐れて距離を置くようになっていたのだ。
そして、自分に傷を作るようにも。
「そうです。カノンくんが居なくなってしまうのが嫌でこうしたんだと思います」
カノンは、自分がシンに存在ごと必要とされていた事を知って、複雑な気持ちに駆られた。
シンが求めるなら、生きていたい。
けれどシンが自傷するのは見たくない。死へ走るのはもっと見たくない。
「…それでカノンくん、病院に来ませんか?」
「……えっ?」
「カノンくんは体を治して、シンくんは心を治す。そうして治ったら、また二人とも一緒に居られるんです」
「………そう、か…」
名案だとは思ったが、カノンは案を素直に飲み込めなかった。
「……それってシンと離れなきゃいけないって事?」
「…そう、ですね」
「……シンを人のたくさん居る場所に放り込むって事にもなるよね…」
否定に繋がる理由が、次々と口から漏れ出す。
「…もし治らなかったら、もう会えないって事だよね…」
「…それは…」
カノンは、複雑に絡み結論への到達を拒絶する心に、どう向き合えばいいか分からず泣いてしまった。
「……治りますよ、絶対…」
目を閉じるシンの顔色は優れず、とても辛そうだ。今にも死んでしまいそうに映る。
「……シンと離れたくない…」
導かれた答えはこうだった。素直に、直感に従った結論。
「……でも…」
今までも、何度か危機を乗り越えて生活してきた経験がある。だから、きっとこの先もやっていける。と淡い期待をしている部分がある。
まだ未経験である¨離れる¨事の方が、怖いのだ。大好きなシンと、一時だって離れたくない。
「…僕は絶対に死なない、だから…」
「…嫌です」
拒否に顔を上げると、エルは表情を歪めていた。見た事の無い表情に言葉を失う。
「…嫌です、カノンくん」
優しく、その体が包まれた。シンとは違う包容力に驚愕し、ただ絶句するしか出来ない。
「…私は、カノンくんが…」
言葉の続きが脳裏に過ぎり、カノンは両手でエルを突き放していた。
今まで気配すらなかったのに、随分唐突に表されて頬を紅潮させてしまう。
「……でも、僕は……僕はシンが…」
カノンは、エルと同じ場所に居る事に耐えられず、部屋の外へと飛び出した。
◇
「…カノンは…?」
幾分かして顔を上げた時、シンは目を覚ましていた。視線を辺りへ移動させ、カノンを探している。
「…違う部屋に居ますよ…」
出来事を悟られないよう、無理矢理に冷静を装う。
「…心配していました、泣いていました…」
シンは、変わらない表情の無さでエルを見ている。
「…シンさんはどうしたいですか?カノンさんをもし病院に連れて行くといったら…」
シンの中にあるであろう答えを、エルは推測していた。しかしシンは、言い辛いのか声にはしない。
「……正直な意見が聞きたいです。大丈夫です、何を言っても忘れますから…」
シンは建前を受け容れたのか、小さく小さく発声した。
「……嫌…」
カノンと同じ答えから二人の感情の一致を悟り、エルは疎外感に感情を沸かせた。
「…そうですか、分かりました」
泣いてしまいそうな心を抑圧して、声を作り、笑顔を作り、いつもの自分を演じた。
「では、また来ます」
颯爽と駆けて行く中、脳内で何度も、
¨この先何があっても、望むなら仕方が無い¨
と、無理矢理に言い聞かせた。
◇
「…カノン、カノン…」
シンはエルが去ってから直ぐに、カノンの姿を捜し求めていた。
それは、泣き声で容易に見つかる。
見つけたのは物置部屋で、見つけた時、カノンは泣きながら指で血をなぞっていた。
「…シン…」
「……よかっ…」
ふらりと体勢を崩しかけるシンを支えるべく、カノンは立ち上がり反射的に駆け寄る。
貧血からか薬の大量摂取の影響からか、呼吸が乱れて冷や汗が流れている。
「だめだよ、まだ」
「……うん…」
「……シン…」
カノンが差し出したのは、カッターナイフだった。置いていったままのカッターだ。
シンは、首を横に振る。
「…エルさんに聞いたよ。でも大丈夫、僕は死なない。だから不安になったら傷つけて。自分を傷つけないで、僕を傷つけて…」
「………嫌だ…」
単調な声だが、カノンにはそこに含まれる深みが分かった。
シンが優しい人間だと、カノンはよく知っている。
「前みたいに、ね」
シンが進んで傷付けている訳ではないとカノンは始めから知っていた。
多少は求めて行動に移している部分はあったかもしれないが、多分、自分が代わりに傷を付けてと懇願したから、今の形になったのだと思う。
その内、縋ってもらって、自傷も無くなって、それが嬉しくてシンの為だと言い聞かせていた。
全部自分の為だと、どこかでは知りながら。
カッターを手に取ろうとしないシンは、はじめであった時と同じ真っ暗な瞳をしている。
自分を傷つけていた頃と、この人を救いたいと思ったあの時と同じ色だ。
「僕のお父さん、自殺してるんだ」
カノンは、ずっと秘めていた事情をそっと目の前に置いた。
「……お母さんが僕と同じで病気がちで、死んじゃってから可笑しくなっちゃって……シンと同じで自分を傷つけてたんだ……だから見たくないんだ……」
記憶に残る、最期のシーンが蘇る。
足の先から伝っていって一番最後に見たものは、大好きだった、その顔は――。
「……分かった」
手に伝う振動に意識を向けると、シンがカッターナイフの先端を掴んでいた。カノンは、持っていた部分を静かに手放す。
シンは、カッターナイフの刃を2,3cm押し出すと、優しく首筋に触れた。
「――――――傷、つけていい?」
カノンは、返ってきた日常に心からの笑みを浮かべた。
「―――ン!シン!どうしたのシン…!シン…!」
声が、徐々にはっきりと聞こえてくる。語気だけで泣いているのが分かった。
気持ちが悪い。兎に角、体が重い。
「シン!どうしたのシン!」
「…なんでも、ない…」
薄く目を開いた先、カノンの泣き顔が見えた。嗚咽を鳴らして泣いている。
まだ込み上げる吐き気に、反射的に口を塞いだ。先程も、飲んで少しして吐いてしまったのを覚えている。
「気持ち悪いの!?大丈夫!?エルさん呼ぶから、待ってて…!!」
カノンがポケットから携帯を出した、その手を掴み動きを制限する。
「…いい、呼ぶな…」
「…でも…」
「………だい、じょうぶ……」
「…嫌だ…シンがいなくなったら嫌だ…」
子どものように泣き出すカノンを見て、湧き上がる気持ちが前とは違う。
最近、強く感じるようになった感情に、シンは心がぎゅっと締め付けられるのが分かった。
「………カノン、俺もカノンが死ぬのは嫌だ…だから…」
「……嫌だ、僕を一人にしないで…!」
頭がぼんやりとして、自分が自分ではないような感覚に陥っている。
「……もう一人になりたくない…寂しいのは嫌だ…嫌だよ…」
カノンが、まるで遠い世界に居るみたいだ。泣いている姿はあまり好きではないから、泣き止んで欲しい。
シンは意識が消えゆく中で、無意識の内に声を落としていた。
「…………分かった…」
◇
疲れた顔をし、座り込みながらベッドにて眠るシンを見詰める横顔を、エルは横目で見る。
要請を受けエルがやってきても、まだ三人は自宅に居た。
意識が混濁状態に陥っているにも関わらず、シン本人が病院を拒否したのだ。
エルは体の事を強く訴えたが、それでも首を横に振るばかりだった。
「…シン、大丈夫…?」
「…大丈夫ですよ…そうも心配しなくてもシンさんは死にませんから大丈夫です…」
作り上げた微笑を見ても、カノンの不安げな様子は無くならない。
エルが駆けつけた時、シンの状態にも驚いたが、それ以上にカノンの様子に驚いた。
酷く死を恐れて、慟哭していたのだ。明らかな混乱状態に、エルは一瞬言葉を失ってしまったほどだ。
「……シンは死のうとしたの…?何で?何がシンを変えたの…?」
エルは隠す必要もないだろうと判断し、知っている事を正直に打ち明けようとカノンの方へ向き直る。
「…カノンくん、正直に言うね」
カノンは、静かな切り出しに声を失いながらも、エル同様、真正面に向きを変え正座する。
◇
僅かに空く間に、緊張感が高まって行く。
カノンは、漸く判明するであろう理由に吸い込まれ、エルを見詰める。
エルはカノンの目を直視したままで、ゆっくりと口を開いた。
「……多分このまま、君達が今の生活を続けていたらカノンくんは死んでしまう事になります」
「……えっ」
自身の体の変化は自分がよく知っていて、可能性も感じ取ってはいたが、いざ言われるとやはりショックだ。
「それを、シンくんにも言いました」
しかしそれよりも、知られて悩ませていた事の方が悲しみが大きい。
「……じゃあ、やっぱりシンは…」
先程のシンの台詞からも分かったが、シンは訪れるかもしれない死を恐れて距離を置くようになっていたのだ。
そして、自分に傷を作るようにも。
「そうです。カノンくんが居なくなってしまうのが嫌でこうしたんだと思います」
カノンは、自分がシンに存在ごと必要とされていた事を知って、複雑な気持ちに駆られた。
シンが求めるなら、生きていたい。
けれどシンが自傷するのは見たくない。死へ走るのはもっと見たくない。
「…それでカノンくん、病院に来ませんか?」
「……えっ?」
「カノンくんは体を治して、シンくんは心を治す。そうして治ったら、また二人とも一緒に居られるんです」
「………そう、か…」
名案だとは思ったが、カノンは案を素直に飲み込めなかった。
「……それってシンと離れなきゃいけないって事?」
「…そう、ですね」
「……シンを人のたくさん居る場所に放り込むって事にもなるよね…」
否定に繋がる理由が、次々と口から漏れ出す。
「…もし治らなかったら、もう会えないって事だよね…」
「…それは…」
カノンは、複雑に絡み結論への到達を拒絶する心に、どう向き合えばいいか分からず泣いてしまった。
「……治りますよ、絶対…」
目を閉じるシンの顔色は優れず、とても辛そうだ。今にも死んでしまいそうに映る。
「……シンと離れたくない…」
導かれた答えはこうだった。素直に、直感に従った結論。
「……でも…」
今までも、何度か危機を乗り越えて生活してきた経験がある。だから、きっとこの先もやっていける。と淡い期待をしている部分がある。
まだ未経験である¨離れる¨事の方が、怖いのだ。大好きなシンと、一時だって離れたくない。
「…僕は絶対に死なない、だから…」
「…嫌です」
拒否に顔を上げると、エルは表情を歪めていた。見た事の無い表情に言葉を失う。
「…嫌です、カノンくん」
優しく、その体が包まれた。シンとは違う包容力に驚愕し、ただ絶句するしか出来ない。
「…私は、カノンくんが…」
言葉の続きが脳裏に過ぎり、カノンは両手でエルを突き放していた。
今まで気配すらなかったのに、随分唐突に表されて頬を紅潮させてしまう。
「……でも、僕は……僕はシンが…」
カノンは、エルと同じ場所に居る事に耐えられず、部屋の外へと飛び出した。
◇
「…カノンは…?」
幾分かして顔を上げた時、シンは目を覚ましていた。視線を辺りへ移動させ、カノンを探している。
「…違う部屋に居ますよ…」
出来事を悟られないよう、無理矢理に冷静を装う。
「…心配していました、泣いていました…」
シンは、変わらない表情の無さでエルを見ている。
「…シンさんはどうしたいですか?カノンさんをもし病院に連れて行くといったら…」
シンの中にあるであろう答えを、エルは推測していた。しかしシンは、言い辛いのか声にはしない。
「……正直な意見が聞きたいです。大丈夫です、何を言っても忘れますから…」
シンは建前を受け容れたのか、小さく小さく発声した。
「……嫌…」
カノンと同じ答えから二人の感情の一致を悟り、エルは疎外感に感情を沸かせた。
「…そうですか、分かりました」
泣いてしまいそうな心を抑圧して、声を作り、笑顔を作り、いつもの自分を演じた。
「では、また来ます」
颯爽と駆けて行く中、脳内で何度も、
¨この先何があっても、望むなら仕方が無い¨
と、無理矢理に言い聞かせた。
◇
「…カノン、カノン…」
シンはエルが去ってから直ぐに、カノンの姿を捜し求めていた。
それは、泣き声で容易に見つかる。
見つけたのは物置部屋で、見つけた時、カノンは泣きながら指で血をなぞっていた。
「…シン…」
「……よかっ…」
ふらりと体勢を崩しかけるシンを支えるべく、カノンは立ち上がり反射的に駆け寄る。
貧血からか薬の大量摂取の影響からか、呼吸が乱れて冷や汗が流れている。
「だめだよ、まだ」
「……うん…」
「……シン…」
カノンが差し出したのは、カッターナイフだった。置いていったままのカッターだ。
シンは、首を横に振る。
「…エルさんに聞いたよ。でも大丈夫、僕は死なない。だから不安になったら傷つけて。自分を傷つけないで、僕を傷つけて…」
「………嫌だ…」
単調な声だが、カノンにはそこに含まれる深みが分かった。
シンが優しい人間だと、カノンはよく知っている。
「前みたいに、ね」
シンが進んで傷付けている訳ではないとカノンは始めから知っていた。
多少は求めて行動に移している部分はあったかもしれないが、多分、自分が代わりに傷を付けてと懇願したから、今の形になったのだと思う。
その内、縋ってもらって、自傷も無くなって、それが嬉しくてシンの為だと言い聞かせていた。
全部自分の為だと、どこかでは知りながら。
カッターを手に取ろうとしないシンは、はじめであった時と同じ真っ暗な瞳をしている。
自分を傷つけていた頃と、この人を救いたいと思ったあの時と同じ色だ。
「僕のお父さん、自殺してるんだ」
カノンは、ずっと秘めていた事情をそっと目の前に置いた。
「……お母さんが僕と同じで病気がちで、死んじゃってから可笑しくなっちゃって……シンと同じで自分を傷つけてたんだ……だから見たくないんだ……」
記憶に残る、最期のシーンが蘇る。
足の先から伝っていって一番最後に見たものは、大好きだった、その顔は――。
「……分かった」
手に伝う振動に意識を向けると、シンがカッターナイフの先端を掴んでいた。カノンは、持っていた部分を静かに手放す。
シンは、カッターナイフの刃を2,3cm押し出すと、優しく首筋に触れた。
「――――――傷、つけていい?」
カノンは、返ってきた日常に心からの笑みを浮かべた。
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