フレンドテロリスト

有箱

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 駄目だと分かりつつ、白都はほぼ全てを打ち明けていた。今まで堪えていた分の、言葉と思いが溢れ出す。
 帝も最初は困惑していたが、時間の経過と共に相槌も交え聞いてくれるようになった。

「それで、犯人の目星は付いているのか?」
「…………穂積さん……」

 帝は瞠目した。だが直ぐに飲み込み、浅く頷く。

「…………そうか……」
「……でも根拠は無いんだ……ただ他の皆が絶対にありえないからってだけで穂積さんじゃないかもしれない……」
「他は?」
「……他は、一年生の時に友達だった人とか……?」

 疑いとしては薄いが、穂積への疑いの度合いを減らしたくて白都は曖昧に返していた。
 帝の真っ直ぐな瞳が、冷たく鋭く光る。

「……こんなこと言って悪いけど、白都は人を信じすぎなんじゃないか?」

 まるで見透かされているような台詞に、白都は固唾を飲んだ。思わず目を逸らしてしまう。

「白都はとても友達思いだが、他が皆そうって訳じゃないんだ」

 彼の言葉の指すものが、白都にとっては受け入れ難く、認めたくないとまだ心が叫んでいる。

「穂積さんで良いんだな?」
「………………うん」

 帰る時間も、使っている場所も、話したかは曖昧だ。しかし、内部事情を話せるまで仲良くなり、心を許したのは今いる友人たちが始めてだった。
 だから、御面になりきれるのは、友人の誰かに限定されてしまう。

 ただ白都が認められなかっただけで、それは当初から分かっていた。
 動機も、金が必要だったからと考えれば、合点が行かない部分はあるが納得は出来てしまう。

「私が不自然にならない程度に彼を見張っていよう」

 帝の的確な対処法に、白都は驚嘆した。矛盾に苛まれながらも、先行きが見えるのは素直に嬉しい。

「証拠が掴めたら警察に言えば良い。さすがに捕まったら手出しは出来ないだろう」
「…………ありがとう、帝……」

 白都は強い意思で己に大丈夫と言い聞かせ、二日後に意識を向けた。

「二日後のことで、案があるんだ」

 穂積が御面である確固たる証拠を掴めば、全て終わらせることができる。
 それまで、どうか何もありませんように。
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