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第3章 冒険 -グランツ編-
作り置き
しおりを挟む冒険者ギルドで護衛依頼を受けた翌日。
その準備も兼ねて、久しぶりに料理を作ることにした。
作るのは、最早定番となった塩唐揚げと、初挑戦となる鳥皮餃子にフライドポテトだ。
唐揚げにするためにブラックバードをギルドにも売らずに残しておいたようなものだからな。この前食べた鳥皮串もいいが、今回は餡の具材もあるので鳥皮餃子を作ることにした。
フライドポテトはもちろんこの前市場で買い占めた『がいも』を使う。ポテトチップスと少しだけ悩んだが、手軽なのでフライドポテトとなった。
いざ作ろうとして宿のキッチンを借りようとしたらところ、ちょっとした問題が生じた。
シンシアさんからプリンをせがまれたのだ。
まぁ材料はまだ持ってるし、作ることに問題はないのだが、あのキャラ変がまたあるのかと思うと複雑な気分になる。
どうせならセレナがキャラ変してしまえばいいのに...なんて思ってしまうが、セレナがあんな感じになってしまったら、俺がモンスターになってしまうかもしれない笑。
いろいろと考えた結果、
料理中は俺とセレナだけにすること。そして、プリンは明日食べることを条件に料理することにした。
唐揚げと鳥皮はまだこの宿で作ったことがない上、シンシアさん達に提供してたら面倒なことになりそうだし、旅の分に影響が出るかもしれない。
プリンは冷やす時間も必要だし、明日なら俺たちも依頼で出発するので、キャラ変を目撃しないで済む。今はこれがベストな選択だ。
この条件を伝えた瞬間にシンシアさんの目が妖しく光った気がしたが、触れると危険そうなので気が付かないフリをしておいた。
肝心の料理はというと、
最初のほうこそセレナは餃子の餡を鳥皮で包むのを手伝ってくれてたが、唐揚げやフライドポテトの仕上げの頃になるとただただつまんでた(笑)。
まぁ試食係も大事なので何も言わずにいたけど、恐らく初めてであろうフライドポテトをつまむ手が止まらないを見て、さすがにストップをかけたが、当の本人は訳が分からずに呆然としていた。
護衛依頼中に食べようかと思って用意したけど、セレナの反応を見てたらやめておいたほうがいいのかもな...。
そんなことを考えつつも出来た料理を次々にアイテムボックスに収納していった。
あれ?
アイテムボックスもスキル共有なんだっけか?
だとしたらヤバいな。
セレナに全部食われちゃうよー。
一応、セレナに言って試してもらうことにした。
「セレナ、アイテムボックスって使えるの?」
「そういえば、まだ試したことないね」
「じゃあ、この皿を収納するように念じてみて」
俺は近くにあった皿をセレナに渡してからその様子を見守ると、セレナの手から皿が消えたのでどうやら無事に使えるようだ。
「アイテムボックスってのが視界に出てきて皿1つってなってるよ。他にもオーク肉とかいっぱいあるけど」
「よし。これでもし何かあったら渡す手間が省けて楽になるな」
「そうね。これからはいろいろと使い方を考えていかないといけないかも。せっかく使えるんだから有効に使わないと」
「そうだね。でもセレナ、こうやって作りたての料理をいっぱい入れておくけど、盗み食いはダメだからね?」
「なっ...何言ってるのよ! たっ...食べるわけないじゃない!」
この反応はかなり怪しい。
まぁ少しくらいは目をつぶるけどね。
そうなってもいいように大量に作っておかないといけないな。
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