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第4章 冒険 -王都編-
獣
しおりを挟むいよいよ、依頼の山へ向けて出発の日。
昨日は昨日でいろいろあったが、とりあえず休めはしたし、準備もそれなりに出来た。
あとは出たとこ勝負だな笑
王都から目的の山までは一日半くらいかかるらしいが、出来るだけ戦闘慣れするために、途中で狩りをしながら進んでいくことになるだろう。
そして、実際にその通りとなった。
ゴブリンやオークが中心で、たまにレッドボアやブラックバードみたいな感じで道中は進んでいき、目的の山には出発して2日めの夕方に着いた。
しかしながら、着いた途端にその空気が張り詰めているのに気付いた。
「セレナ、シェリル。どう思う?」
「サーチに反応はあるけど動かないね」
「何だか様子を見られてる感じがするよ」
「やっぱりそうか。よし、一旦少し戻って寝泊まりし、朝になったらまた来ようか」
「そうね。この暗がりだし不気味よね」
「ボクもそう思う。一旦戻ろう」
俺たちは来た道を少し戻って、道から外れた目立たないところに家を出して隠蔽しつつ、そこで夜を過ごして次の朝に備えた。
そして、迎えた翌日。
馬車を隠して、俺たちは慎重に山へと入った。
昨日と変わらずサーチに反応はあるものの動きはないようだ。それをいいことに山の奥へと進んでいくと、急に反応していたものが動き出した。物凄い勢いでこっちに迫ってくる。
それは嫁ズも察知していたようで、その顔には緊張が浮かんでいる。
「セレナ、シェリルの後ろに下がって。この速さは人間じゃないぞ。視界が悪いから接近戦になる。足元に気をつけてな」
俺は小声で嫁ズに声をかける。
念の為、バリアでも張っておくか?
「「!!」」
「あれはフォレストウルフ!! 5頭か!!」
マジかー。
対戦経験ないのが来るとは。
確かフォレストウルフは単体でDランク、群れではCランクだったはずだ。
「とりあえずは俺とシェリルで止めるから、セレナは魔法を撃ってくれ」
「わかった」
「頼むぞ、シェリル!!」
「久しぶりにゾクゾクするよぉー!!」
そう言うや否や、シェリルは気配を消してフォレストウルフへ向かっていってしまった。
「「えぇー!!」」
あのー、シェリルさんや。
作戦はいかに…。
一応、俺たちも魔法を撃ってるけどさ、なんつーか、あんまり意味無さそう…。
知らない間に、フォレストウルフが1頭また1頭と、シェリルのナイフで切り裂かれていく。
「うひょー!! この血、獣感がたまんねぇー!!」
…。
俺の嫁をあんな風にしたのは誰ですか?
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皆様、ありがとうございます.°(ಗдಗ。)°.
でも、欲を言えば、1位になりたかった(⌒-⌒; )
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