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第6章 冒険 -帝国編-
NTR?
しおりを挟む食事の作り置きがある程度仕上がったところで、俺は少し1人で部屋にこもることにした。
その理由は、テスト品の刀を修復するためだ。
シータの話によれば、俺の魔力があれば復元可能ってことなので、シータはカノンが使いたそうなこともあって、俺はどうしても出発前にテスト品を直しておきたかったのだ。
テスト品とはいえ神の声ではあるらしいので、エルピスのところで復元してもよかったんだけど、この前は立て込んでて向こうに呼んでもらえなかったから、今回は何も言わずにこっちでやる事した。
シータ?
『はーい!! 呼ばれたらほいほい出てきちゃう〇フレみたいな刀ちゃんでーす!!』
〇フレかー、面白いこと言うなぁ...。
どっちかというと戦闘だから戦フレ?
『おぉー!! シーマに座布団1枚!!』
懐かしいなー!!
前の世界の〇点だ笑
っいうか、よくそのネタ知ってるな笑笑
早速なんだけどさ、テスト品の刀を修復するには魔力を流せばいいだけなのかな?
『そうだねー。あたしを修復したみたいにしてくれればいいだけだよー』
あぁーそんなこともあったな。
ついこの間のことなのに、もうだいぶ前の出来事のような気がするな...。
それじゃ、テスト品を出して...って、
ん?
シータに比べると若干重いのかな?
きっと素材の問題なんだろうけど、少し違和感があるなー。欠けた状態でこれだもんな...。それでも使っていればそのうち慣れることを期待するしかない。
よし! それじゃ早速やってみるぞー!!
『おー!!』
俺はテスト品を持った手に魔力を集中させて、徐々に徐々にと流していくと、刀の手元から光を帯びて折れた切先へと向かっていく。
魔力の光が刀全体を包み込んだと思ったら、今度は折れた切先部分がみるみるうちに修正されて元の状態へと戻っていく。
その様子をただ呆然と眺めていたら、いつの間にか修復が終わり、それと同時に魔力の光は霧散した。
...。
これが本当に元の姿なのか?
仕上がりを見る限りはちゃんと治っていそうなんだけど、それよりも重大な問題?が発生していた。
修復前は銀だった刀身が、いやに黒々してしまっている。
魔剣というよりは「妖刀」だ。
シータ、これが本来の姿なのか?
『うん、そうだよー!! バッチリ修復出来てるね!! この黒々してギンギンに立ちはだかる感じ、たまんないよねー!!』
黒々…。
『やっぱり切れ長の先っちょがあるとモノが違うなー!! シーマにピッタリだよ!! あーゾクゾクするぅー!!』
先っちょ…。
『実はさっきさー、シーマが魔力を優しく挿入している時、ちょっと嫉妬しちゃったんだー!!』
挿入って…。
『寝取られるってこういうことなのかなーって思っちゃったよー!!』
NTR...苦笑。
この刀はたぶん俺が使うことになるから、間違いじゃないとは思うんだけど...ね。
『ところで、この黒刀には名前は付けないの?』
意思がある訳じゃないから必要なくない?
『相変わらず刀心が分かってないなー!! そういう問題じゃないんだよねー!! もっと愛着を持ってくれないとー!!』
あ、そうなの?
それなら、今度こそ「パズー」だろ!!
『…』
あれ?
どうした?
シータから反応がないぞ...。
またやっちゃったかな…。
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