狂愛恋慕

維織

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恋が実る時

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私の恋はいつ実るのだろうか
そんな事をいつも悩んでいた
私は嬉野狂華 
いつしかクールビューティと言われ何人もの男子生徒から告白を迫られたがいつも断っていた
なぜなら私が好きなのは...
「おはよう狂華さん」
「おはよう、恋哉君」
結城恋哉君ただ1人だから
恋哉君とは小学校の頃からずっと一緒だった
好きにならない訳なんてなかった
未だにさん、君付けのおかしい関係ではあるけど
実質付き合っていると言っても過言では無かった
それでも私には毎日輩からの告白が絶えなかったし恋哉君にも女子達からの告白が絶えなかった
この状況を当然打破したかった
それでも、自分はクールビューティで通していたい 
そんな謎のプライドが押し勝ってしまっていた
私が出来るのはひたすら恋哉君からの告白を待つことだった
でも、私は好きな人にほど冷たく当たってしまう癖があって、果たして恋哉君は自分を好いてくれているのだろうか
そんな疑問がいつも渦巻く
告白を促すために少しでも自分から話す努力をしよう そう覚悟を決めた 
「恋哉君」
「何?狂華さん」
「ちょっとこっちを見すぎじゃないかしら。いやらしい 私に気でもあるの?」
また、癖で言ってしまった
こんなことを言うからいつまで経っても告白なんてされないのだ
下手すれば嫌われてしまう可能性だってあった
「ご、ごめん そんなつもりなくて」
「いいわよ 別に見てても!」
「ご、ごめん」
そんなつもりでいて欲しかったのは絶対に恋哉君には言えるわけがなかった
 
また、今日もやってしまった、そんな後悔が募る
早く告白したいのに狂華さんを怒らせていてばかり
こんな自分に嫌気がさした
ずっと悩んでいるとどこからか話し声が聴こえてきた
「嬉野と結城ってお似合いだよな」
「学校を代表する美男美女だし」
「いっそ付き合えばいいのに」
自分だって狂華さんと付き合いたいのはやまやまだった
でも、告白を断わられたら立ち直る気なんてしなかった
途方にくれている所にある女子がやってきた
「あの、結城君...付き合って下さい!」
「あ、いいよ どこに買い物行くの」
「そ、そうじゃなくて...バ、バカ!」
女子生徒はそう言い逃げていく
女子の心はわからない
最近やたら付き合ってくれと言われているし
告白なわけもないのでそんなに買い物に行きたいのかと不思議でしょうがなかった
それは置くにしても、このままではいけない
もういっそ当たって砕けることにした
 
放課後に恋哉君に呼び出された
まさかとは思いつつも半信半疑であった
ずっと一緒だったんだから私のことが好きだろう
と言う謎の自信が半分
嫌味ばっかり言う私のことを好きになるわけなんて無い
そんな劣等感が半分あった
でも、この一言ですべて変わった
「恋華さん、単刀直入に言うよ 好きです付き合って下さい」
ずっと待ち望んでいたその言葉
嬉しすぎて今にでも飛び跳ねたい気分だった
そんな気持ちを抑え今は彼の言葉に答えたかった
「ふーん私に告白するとはいい度胸してるわね まあ、いいわよ」
こんな時でも嫌味を言う私
呪いたかった、でも恋哉君は
「ありがとう、嬉しいよ 改めてよろしく狂華さん」
「ええ、恋哉君」
嫌味とはつゆ知らず受け答えをしてくれた
そんな恋哉君が愛おしくてたまらなかった
そんな言葉を口に出せるわけないけど
とにかく、今日から私と恋哉君の関係は恋人へとなったのだ
そしていつかは夫婦に...
そんな願望がたまらなく浮かんで来た
 
...私が狂い始める前の出来事でもあるけれど
 
私はその日から日記を付ける事にした
幸せな日々を記録しておきたかったから
 
「狂華の日記」
 
今日は待ち望んでいた恋哉君からの告白が私へと為され嬉しかった
嫌味しか言わない私のことを受け入れる恋哉君は本当に大好き 愛してる
これから素敵な日々を送っていきたい
そう思った
後恋哉君
  
浮気は許さない...から
 
 
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