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十章.サロン・ルポゼで恋をして
十章 サロン・ルポゼで恋をして③
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ーー今から一年半前。
大学を卒業して、人気ファッション誌の出版社に就職することができたみなみは、とにかく仕事漬けの毎日を送っていた。
とはいっても、最初の一年は雑務がほとんどで、小さな仕事をコツコツとこなす地味な役回りだった。
同期の子ともみんな仲が良くて、金曜日の夜はお決まりの居酒屋で、会社の愚痴に花を咲かせる……そんな充実した日々を送っていたのだ。
しかし、希望に満ちた日々は、そう長くは続かなかった……。
社会人二年目になったみなみは、社内のアイデアコンペに出ることが決まった。
選ばれた新人社員が、それぞれ持ち寄った企画で社内コンペを開き、優勝した企画は実際に特集として組まれるというもの。
みなみは、ここぞとばかりに企画を練った。
寝る間も惜しんで、思考力全てを企画に費やした。
そして迎えた社内コンペの日、練りに練った構想は全て水の泡になる。
みなみの前に発表した同期のアカネが、全く同じ内容の企画を説明し始めたのだ。
アカネとは同期の中で最も仲が良く、一番信頼していたはずだったのに、あっさりと裏切られてしまった。
前にアカネから、みなみがどんな内容にするのか興味があると聞かれて、特に気にすることなくベラベラ話したのが原因だった。
少しでもアカネの参考になればと思って教えたのが、仇となって返ってくるなんて、みなみは考えもしなかった。
目の前が真っ暗になったみなみは、コンペを途中で早退。
しばらく会社を休むことになった。
大学を卒業して、人気ファッション誌の出版社に就職することができたみなみは、とにかく仕事漬けの毎日を送っていた。
とはいっても、最初の一年は雑務がほとんどで、小さな仕事をコツコツとこなす地味な役回りだった。
同期の子ともみんな仲が良くて、金曜日の夜はお決まりの居酒屋で、会社の愚痴に花を咲かせる……そんな充実した日々を送っていたのだ。
しかし、希望に満ちた日々は、そう長くは続かなかった……。
社会人二年目になったみなみは、社内のアイデアコンペに出ることが決まった。
選ばれた新人社員が、それぞれ持ち寄った企画で社内コンペを開き、優勝した企画は実際に特集として組まれるというもの。
みなみは、ここぞとばかりに企画を練った。
寝る間も惜しんで、思考力全てを企画に費やした。
そして迎えた社内コンペの日、練りに練った構想は全て水の泡になる。
みなみの前に発表した同期のアカネが、全く同じ内容の企画を説明し始めたのだ。
アカネとは同期の中で最も仲が良く、一番信頼していたはずだったのに、あっさりと裏切られてしまった。
前にアカネから、みなみがどんな内容にするのか興味があると聞かれて、特に気にすることなくベラベラ話したのが原因だった。
少しでもアカネの参考になればと思って教えたのが、仇となって返ってくるなんて、みなみは考えもしなかった。
目の前が真っ暗になったみなみは、コンペを途中で早退。
しばらく会社を休むことになった。
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