君と見た桜

幻覚と幻聴

家賃、光熱費が払えなくなった。

父親から借りた。

父親は、大手自動車会社のエリートだったが役員の立場を捨てて早期退職した。

心臓の手術をした。

俺は、父親が退職した日にケーキと花束をプレゼントした。

そんな、父親はいつも優しく家族の事を考えてくれた。

そんな、父親に金を借りる事に罪悪感が出て幻覚と幻聴に苛まれた。

目を閉じると映像が繰り返し流れて眠れず起きた状態では幻覚が見えて大学生の時になったうつ病になった。

毎日、毎日、死にたいと渇望していた。

何をしてても狂って叫び出したい気持ちだった。

結衣とも会わなくなった。

実家に帰って毎日、母親に死にたいと言っていると母親がおかしくなった。

躁鬱病になった。

車をぶつけたり、ケラケラ笑いながら饒舌になったりした。

鬱に、なるとずっと寝込でしまった。

俺は、それを見ていて驚いてしまって死にたい病が消えていた。

何でも良いから仕事を探した。

ハローワークに通った。

工場、軽作業で探した。

面接に行って即採用になった。