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それぞれの道へ

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ゆうと渚は、毎日、宮本の卓球教室に通い始めた。

誠は、バスケに励んでいた。

舞は、井口と付き合い始めた。

しかし、現実は、甘くなかった。

ゆうは、一週間で宮本の教室を去った。

実際、宮本はセクハラコーチだった。

可愛い女の子に指導と称して体を触ったり裏では口説いたりしていた。

渚がいち早く気が付いて舞に報告した。

宮本は、すぐにクビになった。

舞は、井口の本性を見てしまった。

井口が、元カノとホテルに入るところを。

すぐに井口と舞は別れた。

誠も、やる気のない他の部員達を見て醒めて退部届けを出した。

結局、放課後、卓球部の部室に集まる事になった。

「ゆう君、熱でもあるの?」

ゆうは、コツコツ勉強し始めたのだ。

渚が心配そうにゆうを見ている。

誠と舞はオセロを無言でしている。

人生そう容易くないと学んだ四人だった。
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