妊娠条令

あらら

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溢れでる

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「まるでわたし家畜みたい…。」

遥香は、圭介に抱かれた後にぼやいた。

「その通りだよ。」

「バカにしてるの?」

「世の中は弱肉強食だよ。でも俺は、遥香を愛してるから違うけどね。」

「こんな牢屋に入れて何が愛よ!」

圭介は、小さくため息をついて遥香の体に鞭を入れた。

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103ページ

「遥香、君は支配する側になれたのにそれを捨てて自ら家畜になったんだ。」

「子供に会わせてよ。」

「それは無理だ。遥香は俺の事だけを考え行動すれば良い。」

「…。」

「そうしたら世界の扉を開けられる。」

圭介は、服を着て牢屋から出て行った。

そして工場長室でソファーに体を投げ出して泣いた。


どうして遥香は俺を愛してくれない?

自問自答は続いていく。

遥香が隣で笑ってくれていれば圭介は何もいらなかった。

そこに孝が見た事のない研究者を連れて入って来た。

「圭介、あの女に手を焼いているようだな?」

「別に…。」

「この緒方政市先生がお前に協力したいと言っている。」

「緒方です。わたしは、惚れ薬なるものを発明したいと考えているバカな研究者です。」

「被験者を遥香にという事ですか?」

「その通りです。」

緒方は、作り笑顔が上手かった。

遥香の食事に妙薬なる惚れ薬を入れた。

緒方は、最初は少量でと言って圭介の血液を抜いた。

「先生、俺の血を抜く訳を聞かせてくれませんか?」

「それは秘密です。わたしは、これでノーベル賞を狙っています。」

「結果と報告は?」

「それはします。」

最近の圭介は、緑ばかりを抱いている。

遥香の事を諦めたように。

子供は大きくなるのが早い。

圭介と緑の子供は恵と名付けた。

恵は、少しシャイな女の子に育った。

緑の生き写しを見ているかのように恵は

緑にそっくりだった。

圭介と遥香の間に産まれた子供は孝が育てていた。

凛としていて美形だった。

名前を力と父が名付けた。

緑は、力に好意を抱いているようだ。

力がママは?

と言うと孝は力を殴り厳しい教育をした。

力は、ママとは言わなくなった。

孝は支配する側になれ!と言っていた。

圭介には、何も言わなかったのに…。

その間に妙薬は効果を表し始めた。

牢屋に行くと全裸になった遥香が圭介を求めていた。

自分で身体中を触って圭介を見て絶頂に達していた。

緒方は、大喜びで学会に出す資料を作成し始めた。
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