妊娠条令

逃亡

朝、葵が起きると、部屋の中に歩がいた。

「おい！逃げるぞ！」

「でも、家族が‥。」

「大丈夫だ。俺の家にある地下シェルターに隠れてもらった。」

葵は、歩に泣きながら抱きついた。

「ごめん。」

「何で葵が謝るんだよ？」

インターホンが鳴った。

「逃げるぞ！とにかく北か南に向かう。」

しかし、葵の家の周りには武装した機動隊が待っていた。

「ぶら下がりドローンで逃げるぞ。」

「ぶら下がりドローン？」

トイレの窓の近くに大型のドローンが2台飛んでいた。

「ドローンに掴まれ！」

葵は、思い切ってジャンプした。

落ちると思ったが空中で浮いている。

歩もドローンに掴まり2人は南に向かった。