妊娠条令

追跡者

「逃げられた？」

「すみません‥。相手はNeo妊娠条令軍だと思われます。」

椅子に座って葉巻を口にしている男は持っている葉巻を部下の手の甲に押し付けた。

あまりの熱さと痛みで脂汗が止まらない。

「くっ‥。」

「どこに逃げたんだ？」

「南国のシリシヤ島だと思われます。」

「はぁー、シリシヤ島を一気に潰せ！核を使っても良いから潰せ。」

「は！了解しました。」

部下は、部屋から出て行った。

男の名前は工藤久信。

政治家達に圧力をかけられている。

「工藤君、体罰はいかんよ。」

工藤の部屋でタバコを吸っているのは政治家の田中修造だ。工藤と部下の経緯を目を細くして見つめていた。

「すみません‥部下には厳しくするのが板についてしまっていて。お見苦しいところを見せました。」

「まぁ、良いさ、しかしねぇ、Neo妊娠条令軍がまだ存在してるとはね。根絶やしにしたつもりだっただけどね。工藤君、君には期待してるよ。」

そう、田中は言って部屋を出た。

くそ！たねきじじいが！と工藤は呟いた。