初恋Returns

二一

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初恋Returns 28

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 視覚がなくなれば、やっぱり感覚は触覚に集中してしまうわけで、ゆっくりと動き始めた武市のソレに俺の意識は引きずられていく。

 ずるずると肉が引き攣る感覚。息を止める。小さな喘ぎ声みたいな息が閉じた唇から漏れそうになる。

「ん……ふぅ……」

 肉は徐々になめらかに滑り始めている。ダメだ。集中するな。

 目を塞がれた真っ暗ななかでは、武市の熱さだとか、俺の中を抉るモノの形だとか、そんなものばかりが脳裏を占めていく。

 抜ける感覚。押し込まれる感覚。

 武市の角度が少しずつ変わっていく。ソコは俺の……。

「武市……! ソレやだ!」

 この感覚は覚えている。頭がおかしくなりそうになるやつだ。

「やだ、じゃねぇだろ?」

 武市の手が離れたけど、目の前に武市はいなかった。耳元に武市の息を感じる。そのまま耳の中に熱い舌が差し込まれ、舐められている水の音がダイレクトに鼓膜へと届いた。

「ゃだ……や……!」

 仰向けなのに膝がシーツまでつくんじゃないかってくらい、押し曲げられた身体は、自分ではもう動くことができなくて、ただ武市に揺さぶられている。

「武市! ……たけい……!」

 今度は叫ぶ唇が塞がれる。両耳も塞がれている。身体も頭も武市でいっぱいだ。

 解放された目から涙がこぼれる。

「……んん……!」

 快感だって度が過ぎると怖いんだってことを俺は知ってしまった。

 唇も目も耳も、すべての感覚器が一気に解放された。武市が俺を大きく押し広げる。それは武市が俺の中で自由に暴れる合図だ。

 俺の肉は、武市の欲望でさらに大きく広げられている。どこまで大きくなるんだ。

「……ちっと我慢しろよ」

 ぼんやりと見上げる俺の上で、武市がにやりと舌なめずりをした。そんな欲にまみれた表情すら様になるところが憎らしい。

「……!! アアアッ――!」

 悲鳴を抑えるのはムリだった。武市の容赦ないモノが俺に襲いかかる。

「っ武市……!」

 加減してくれと叫ぼうとしたけど無理だった。腹を突き破られるんじゃないかっていう衝撃に耐えるのが精一杯だ。そして、耐えていくうちに腹の奥からじわりじわりと熱が広がっていく。

「武市! 武市ぃ……!」

 それは女の子相手で得る快感とは違う、自分では制御することのできない快感だ。だからどうすることもできなくて、ただ助けを求めるように武市を呼ぶことしかできない。
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