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最後の思い出
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――明日はアンスターチェ山脈へ集合ニャ。
事前に提示があったテストプレイをすべて完了した木曜の夜。ウィスコードのルームにミキニャからのメッセージが入った。
それは問答無用の決定事項で、そんな強引さがどこかうれしい。もちろん、翼もカナタも異存なんかない。ユーリとのことももちろんだけど、ミキニャたちに黙って逃げたことも、ずっと心に引っかかっていたのだ。
――それ、俺も集合していいのか?
コマが珍しく遠慮がちに尋ねている。本来そこにいるべきはウワバミだろうと思ってくれているのだ。
もちろん、いいに決まっている。そんな返信メッセージが同時について、そんなあたりまえがどこか気恥ずかしい。まるで、ずっと昔からの友だち同士みたいだ。
テストプレイを通じて、最初は迷っていたⅡが楽しみで仕方ない。
――みんな、セーブ位置からアンスターチェ山脈まで間に合いそう?
今日のカナタはちょうど同じ大陸でセーブしているから、山脈を移動するだけで集合できる。Ⅰのような移動用システムが使えないテストでは、どこに行くのも自力で歩いていくしかないのだ。
――ミキニャはバーでセーブしてるから、1時間もかからないニャ。
――俺もハーミット城だし、ミキニャ一緒に移動しようぜ。
――……俺、カルムンド大陸や……。
――カルムンド大陸って行けたの!?
基本、陸地移動しかできないと思っていた。ただし、そこにいるとなると、海を渡るだけで一気に時間が経ってしまう。
――今日、東海岸のほうブラブラしとったら船着き場あって、船に乗れてしもてん。
そりゃ、乗れたなら海を渡る。翼だってそのシチュエーションで引き返すなんてしない。だけど、カンストレベルとはいえ、ひとりでの移動は戦闘だけでも結構な時間がかかってしまう。
――っ俺、東海岸まで迎えに行く!
ふたりなら、ちょっとは移動も早くなるし。
この数日で、操作はかなり慣れている。神官のカナタじゃ戦闘力はたかが知れているが、サポートならできる。
――カナタ、おおきに!
――つか、ちゃんとふたりとも来いよ!
――あたりまえやろ!
含みのあるコマのメッセージに、噛みつくユーリにハラハラしてしまう。
――死ぬ気で走ったら間に合うニャ。特にカナタ、来なかったら分かってるよニャ?
――はい。
無理かも知れないなんて言える雰囲気じゃない。そう、たとえ内心では間に合うかどうか五分五分だと思ってはいても。
――友好度マックス作戦を思い出すニャ。
――それはちょっと思い出したくないかも。
――ミキニャ、あれはもう二度と無理やって……。
――そんな大変だったのか?
――コマもやってみて欲しいよ。あれはなにもかも削られるから。
――ミキニャも無理ニャ……。
――カナタたちのメンバーでギリギリだったってことは、やっぱ俺の即席パーティじゃ間に合わなかったってことだよなぁ。
悔しいなぁ。そんなコマの声が聞こえてきそうだ。
やらずに後悔するのもツラい。
やれなくて後悔するのもツラい。
それなら、全力でやってみるしかない。
――絶対、行くよ。
もう後悔なんかしたくない。
事前に提示があったテストプレイをすべて完了した木曜の夜。ウィスコードのルームにミキニャからのメッセージが入った。
それは問答無用の決定事項で、そんな強引さがどこかうれしい。もちろん、翼もカナタも異存なんかない。ユーリとのことももちろんだけど、ミキニャたちに黙って逃げたことも、ずっと心に引っかかっていたのだ。
――それ、俺も集合していいのか?
コマが珍しく遠慮がちに尋ねている。本来そこにいるべきはウワバミだろうと思ってくれているのだ。
もちろん、いいに決まっている。そんな返信メッセージが同時について、そんなあたりまえがどこか気恥ずかしい。まるで、ずっと昔からの友だち同士みたいだ。
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――みんな、セーブ位置からアンスターチェ山脈まで間に合いそう?
今日のカナタはちょうど同じ大陸でセーブしているから、山脈を移動するだけで集合できる。Ⅰのような移動用システムが使えないテストでは、どこに行くのも自力で歩いていくしかないのだ。
――ミキニャはバーでセーブしてるから、1時間もかからないニャ。
――俺もハーミット城だし、ミキニャ一緒に移動しようぜ。
――……俺、カルムンド大陸や……。
――カルムンド大陸って行けたの!?
基本、陸地移動しかできないと思っていた。ただし、そこにいるとなると、海を渡るだけで一気に時間が経ってしまう。
――今日、東海岸のほうブラブラしとったら船着き場あって、船に乗れてしもてん。
そりゃ、乗れたなら海を渡る。翼だってそのシチュエーションで引き返すなんてしない。だけど、カンストレベルとはいえ、ひとりでの移動は戦闘だけでも結構な時間がかかってしまう。
――っ俺、東海岸まで迎えに行く!
ふたりなら、ちょっとは移動も早くなるし。
この数日で、操作はかなり慣れている。神官のカナタじゃ戦闘力はたかが知れているが、サポートならできる。
――カナタ、おおきに!
――つか、ちゃんとふたりとも来いよ!
――あたりまえやろ!
含みのあるコマのメッセージに、噛みつくユーリにハラハラしてしまう。
――死ぬ気で走ったら間に合うニャ。特にカナタ、来なかったら分かってるよニャ?
――はい。
無理かも知れないなんて言える雰囲気じゃない。そう、たとえ内心では間に合うかどうか五分五分だと思ってはいても。
――友好度マックス作戦を思い出すニャ。
――それはちょっと思い出したくないかも。
――ミキニャ、あれはもう二度と無理やって……。
――そんな大変だったのか?
――コマもやってみて欲しいよ。あれはなにもかも削られるから。
――ミキニャも無理ニャ……。
――カナタたちのメンバーでギリギリだったってことは、やっぱ俺の即席パーティじゃ間に合わなかったってことだよなぁ。
悔しいなぁ。そんなコマの声が聞こえてきそうだ。
やらずに後悔するのもツラい。
やれなくて後悔するのもツラい。
それなら、全力でやってみるしかない。
――絶対、行くよ。
もう後悔なんかしたくない。
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