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Vegetablesー2ー
絶体絶命 8
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海岸線を走る国道から山側へ向かう脇道へと入った。この先に何があるかくらい知ってる。
田舎って車社会だから大体こういう辺鄙なところにあるんだ――。それでもって駐車スペースからは誰にも会うことなく直接部屋に入れるようになっている。
別に今さらだし、それで尻込みするようなこともない。でも「なんでも言うことを聞く」って――。まさに自業自得ってやつなんだけど、ちょっと泣きたくなるくらいいいよな。
暖房にはまだ早いのか、部屋はひんやりとしていた。
「千章」
「な……なに?」
何を言われるのかびびってしまって声がうわずる。本当、俺って情けない。
手招きされて律のそばに近寄った。律の顔がどことなく楽しそうに見えるのは気のせいだろうか。
「まずは……着てるもん、全部ぬげ」
俺は言われたとおりに服を脱いでいった。ベッドに腰かけた律が、身動きもせずに俺を凝視している。律の視線に晒されてると思うと、恥ずかしさで全身が熱くなった。
「そんな顔すんな。いじめてやりたくなる」
俺はかなり不安そうな顔をしていたと思う。身にまとうものが全くないというのは、想像以上に不安になるものなんだ。
「俺のも脱がせろ」
ベッドに膝をつき、律の服に手をかける。シャツのボタンをひとつずつ外していくと律の鍛えられた胸元が露わになった。シャツから腕を抜こうとすると、抱きつくような体勢になってしまう。
律はジッと動かず、俺を見てる。それが余計に恥ずかしかった。
「律……立って」
座ったままだとジーンズが脱がせられない。律がゆっくりと立ち上がった。
跪くようにしてファスナーに手をかける。俺の羞恥は最高潮にきていて、恥ずかしさを隠すように一気に脱がせた。
「千章……俺をその気にさせろ」
俺は恥ずかしすぎて目もまともに開けられず、それでも跪いた姿勢のまま律の分身にゆっくりと触れ、口の中へと含んだ。自分がされたときを思い出しながらゆっくりと舌を動かしていく。
俺のなかで律がドクンドクンと脈打っているのがわかった。俺も身体の芯が疼くような感覚に襲われ、思わず自分自身に触れる。
「千章――もう感じてんのか?」
耳元で囁く律の言葉に身体が熱くなる。
「覚悟しろって言ったろ?」
腕を引かれベッドに乗せられた。うつ伏せで腰を上げるように指示される。この体勢は……ちょっと。
「っ律! ……これ、恥ずかしっ……」
「当然だ。そういう風にしてる」
恥ずかしさで死にそうなんて、なかなか経験するもんじゃないと思う。律とちゃんと付き合いだしてから、まだやっと一ヶ月が過ぎたところだ。正直、こういうこともまだ慣れていない。
それなのにいきなりAV女優ばりのポーズをとらされるなんて……っ。
俺は恥ずかしすぎてそれ以上なにもしゃべれず、顔をシーツに押し付けた。
田舎って車社会だから大体こういう辺鄙なところにあるんだ――。それでもって駐車スペースからは誰にも会うことなく直接部屋に入れるようになっている。
別に今さらだし、それで尻込みするようなこともない。でも「なんでも言うことを聞く」って――。まさに自業自得ってやつなんだけど、ちょっと泣きたくなるくらいいいよな。
暖房にはまだ早いのか、部屋はひんやりとしていた。
「千章」
「な……なに?」
何を言われるのかびびってしまって声がうわずる。本当、俺って情けない。
手招きされて律のそばに近寄った。律の顔がどことなく楽しそうに見えるのは気のせいだろうか。
「まずは……着てるもん、全部ぬげ」
俺は言われたとおりに服を脱いでいった。ベッドに腰かけた律が、身動きもせずに俺を凝視している。律の視線に晒されてると思うと、恥ずかしさで全身が熱くなった。
「そんな顔すんな。いじめてやりたくなる」
俺はかなり不安そうな顔をしていたと思う。身にまとうものが全くないというのは、想像以上に不安になるものなんだ。
「俺のも脱がせろ」
ベッドに膝をつき、律の服に手をかける。シャツのボタンをひとつずつ外していくと律の鍛えられた胸元が露わになった。シャツから腕を抜こうとすると、抱きつくような体勢になってしまう。
律はジッと動かず、俺を見てる。それが余計に恥ずかしかった。
「律……立って」
座ったままだとジーンズが脱がせられない。律がゆっくりと立ち上がった。
跪くようにしてファスナーに手をかける。俺の羞恥は最高潮にきていて、恥ずかしさを隠すように一気に脱がせた。
「千章……俺をその気にさせろ」
俺は恥ずかしすぎて目もまともに開けられず、それでも跪いた姿勢のまま律の分身にゆっくりと触れ、口の中へと含んだ。自分がされたときを思い出しながらゆっくりと舌を動かしていく。
俺のなかで律がドクンドクンと脈打っているのがわかった。俺も身体の芯が疼くような感覚に襲われ、思わず自分自身に触れる。
「千章――もう感じてんのか?」
耳元で囁く律の言葉に身体が熱くなる。
「覚悟しろって言ったろ?」
腕を引かれベッドに乗せられた。うつ伏せで腰を上げるように指示される。この体勢は……ちょっと。
「っ律! ……これ、恥ずかしっ……」
「当然だ。そういう風にしてる」
恥ずかしさで死にそうなんて、なかなか経験するもんじゃないと思う。律とちゃんと付き合いだしてから、まだやっと一ヶ月が過ぎたところだ。正直、こういうこともまだ慣れていない。
それなのにいきなりAV女優ばりのポーズをとらされるなんて……っ。
俺は恥ずかしすぎてそれ以上なにもしゃべれず、顔をシーツに押し付けた。
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