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Vegetablesー2ー
絶体絶命 9
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律の手がゆっくりと俺の腰あたりに触れ、なぞるように移動していく。なにをするでもなくただゆっくりと触れられているだけなのに、俺はもう耐え切れなくなってきていた。
なぞる指が頂上に到達して、ゆっくりと双丘の谷間に侵入する。
「……っひぁ……ん」
シーツをさらにきつく握りしめ、声が漏れないように顔を沈めた。力……力を抜かなきゃ――。
「顔、あげろ」
そんなの無理にきまってる。俺にはこれで精一杯なんだ。
「声が聞こえねぇよ……」
律はそう呟くと、もう片方の手を俺の顔の下に差し入れ、そのまま持ち上げた。律の指で唇をこじ開けられる。
「っやぁ……あっ……り・・つっ……」
「それでいい……もっとなけよ」
律の指を噛まないように口を開くと、声が止められない。その間も律は俺の体内を容赦なく責めたてていった。絶間なく耳に入る自分の声に全身が熱くなる。
もう……イキそっ……。
その瞬間、急に律が身体を離した。
「千章……まだだ……」
耳元で意地悪く囁いてくる。こいつサイテーだ……。
抱き起こされ、座る律の膝を跨ぐように誘導された。これってもしかして――。
「千章……どうするか、わかるな?」
「……っ律っ……むり……」
そのまま律自身を受け入れながら腰を落とすように、ということなのはわかる――わかるけど。
「千章」
ダメだ。逆らえない――。
「……ふっ・あ……ん・くぅ・・っ」
キツイ――これ以上はもう……。それで許してもらえるはずもなく、俺は必死で律を受け入れていった。
「……っは……あぁ……」
「……いい子だ……千章、すげぇエロい……」
身体が真っ二つに裂けてしまいそうな錯覚に陥る。
「キス」
律が言う。俺は目の前の律に深く口づけた。律とのキスは好きだ。身体がドロドロに溶けて律と混ざっていくような気分になる。
無心に律の唇を貪っていると、身体がふっと持ち上げられベッドに寝かせれた。深く繋げたままの動作に身体がぞくりと波うった。
「悪ぃ……ちょい余裕ねぇわ」
聞き返す間もなく、律は俺の脚を捕まえ、そのまま一気に貫いた。頭の中を火花が散っている。何も考えられない――!
どこまでが自分で、どこからが律なのかもうわからなくなってきた。
「……律っ……俺っ……もぅっ」
「……いいぜ、イケよ……」
その瞬間、律が深く抉った。
「……ああぁっ……」
奈落へと落ちてしまいそうな錯覚に陥り、律の肩を力いっぱい抱いた。律が抱き返してくる。すげぇキモチイイ――。
このまま寝たら最高かも……。
「千章……千章!」
「んぁ……律?」
「まだだからな?」
律の笑顔が近い……って言うか、まだ律が入ったまんまっ!?
「律っ! もう無理! 頼むから……ひぁっ……」
「「なんでも言うこと聞く」んだろ?」
「・・んあっ・・はっぁ……む・・りだっ……て」
もう二度とあんなことしない!
俺は飛びそうになる意識の隅で固く誓った――。
なぞる指が頂上に到達して、ゆっくりと双丘の谷間に侵入する。
「……っひぁ……ん」
シーツをさらにきつく握りしめ、声が漏れないように顔を沈めた。力……力を抜かなきゃ――。
「顔、あげろ」
そんなの無理にきまってる。俺にはこれで精一杯なんだ。
「声が聞こえねぇよ……」
律はそう呟くと、もう片方の手を俺の顔の下に差し入れ、そのまま持ち上げた。律の指で唇をこじ開けられる。
「っやぁ……あっ……り・・つっ……」
「それでいい……もっとなけよ」
律の指を噛まないように口を開くと、声が止められない。その間も律は俺の体内を容赦なく責めたてていった。絶間なく耳に入る自分の声に全身が熱くなる。
もう……イキそっ……。
その瞬間、急に律が身体を離した。
「千章……まだだ……」
耳元で意地悪く囁いてくる。こいつサイテーだ……。
抱き起こされ、座る律の膝を跨ぐように誘導された。これってもしかして――。
「千章……どうするか、わかるな?」
「……っ律っ……むり……」
そのまま律自身を受け入れながら腰を落とすように、ということなのはわかる――わかるけど。
「千章」
ダメだ。逆らえない――。
「……ふっ・あ……ん・くぅ・・っ」
キツイ――これ以上はもう……。それで許してもらえるはずもなく、俺は必死で律を受け入れていった。
「……っは……あぁ……」
「……いい子だ……千章、すげぇエロい……」
身体が真っ二つに裂けてしまいそうな錯覚に陥る。
「キス」
律が言う。俺は目の前の律に深く口づけた。律とのキスは好きだ。身体がドロドロに溶けて律と混ざっていくような気分になる。
無心に律の唇を貪っていると、身体がふっと持ち上げられベッドに寝かせれた。深く繋げたままの動作に身体がぞくりと波うった。
「悪ぃ……ちょい余裕ねぇわ」
聞き返す間もなく、律は俺の脚を捕まえ、そのまま一気に貫いた。頭の中を火花が散っている。何も考えられない――!
どこまでが自分で、どこからが律なのかもうわからなくなってきた。
「……律っ……俺っ……もぅっ」
「……いいぜ、イケよ……」
その瞬間、律が深く抉った。
「……ああぁっ……」
奈落へと落ちてしまいそうな錯覚に陥り、律の肩を力いっぱい抱いた。律が抱き返してくる。すげぇキモチイイ――。
このまま寝たら最高かも……。
「千章……千章!」
「んぁ……律?」
「まだだからな?」
律の笑顔が近い……って言うか、まだ律が入ったまんまっ!?
「律っ! もう無理! 頼むから……ひぁっ……」
「「なんでも言うこと聞く」んだろ?」
「・・んあっ・・はっぁ……む・・りだっ……て」
もう二度とあんなことしない!
俺は飛びそうになる意識の隅で固く誓った――。
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