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Vegetablesー2ー
happy Xmas! 3
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「どこ行くか決めてきたか?」
とりあえず腹が減ったという律とマルイで夕食を済ませ、いつもの車内、律が尋ねてくる。
「んーススキ野原」
「あほか、真っ暗だぞ……あ――」
律がなにかを思い出したように黙る。
「どうかしたのか?」
「ススキじゃないけどな。いいとこ連れてってやるよ」
初めてススキ野原に行ったときと同じ台詞になんだかうれしくなった。
律の運転するワゴンはススキ野原へ行く道を辿っている。どこに行くんだろう。
車は前田さんの倉庫を通り過ぎて更に山のほうへ入っていく。道が狭くなって、だんだんと急傾斜になっていった。山の中腹に少し広くなった空間があり、律はそこに車を停める。
外に出ると眼下に街の明かりが見えた。明かりと行っても田舎だから目立つのはパチンコ店のイルミネーションくらいだ。前方は真っ暗で見えないけど海が広がっているだろう。
「律、なに、夜景?」
「こんなもん、夜景のうちにはいるかよ」
そういって律は腕時計を見た。蓄光でぼんやりと光っている。
「もうちょっと待てよ」
なにがあるんだろう。
「さっきのは、びびった」
律が急に俺の頭をなでてきた。さっきって葛西商店に行ってたことだろうな。
「だろ?」
勝ち誇って笑ってやった。
「無理してないか?」
「ばぁか、無理なんてしねぇよ」
そういった瞬間、律が俺に口づける。今日は自分自身を褒めたい気分だ。
そのとき、海のほうが明るく光った。続いてドンッと音が響く。
「ぅわっ……花火!?」
続いて二発・三発――。
「うちの青年部、花火好きだからな」
律が笑う。俺も一緒に笑った。
五分ほどで花火は終わり、あたりはまた静寂に包まれた。夜風が冷たい。律が車に戻ろうと合図した。
とりあえず腹が減ったという律とマルイで夕食を済ませ、いつもの車内、律が尋ねてくる。
「んーススキ野原」
「あほか、真っ暗だぞ……あ――」
律がなにかを思い出したように黙る。
「どうかしたのか?」
「ススキじゃないけどな。いいとこ連れてってやるよ」
初めてススキ野原に行ったときと同じ台詞になんだかうれしくなった。
律の運転するワゴンはススキ野原へ行く道を辿っている。どこに行くんだろう。
車は前田さんの倉庫を通り過ぎて更に山のほうへ入っていく。道が狭くなって、だんだんと急傾斜になっていった。山の中腹に少し広くなった空間があり、律はそこに車を停める。
外に出ると眼下に街の明かりが見えた。明かりと行っても田舎だから目立つのはパチンコ店のイルミネーションくらいだ。前方は真っ暗で見えないけど海が広がっているだろう。
「律、なに、夜景?」
「こんなもん、夜景のうちにはいるかよ」
そういって律は腕時計を見た。蓄光でぼんやりと光っている。
「もうちょっと待てよ」
なにがあるんだろう。
「さっきのは、びびった」
律が急に俺の頭をなでてきた。さっきって葛西商店に行ってたことだろうな。
「だろ?」
勝ち誇って笑ってやった。
「無理してないか?」
「ばぁか、無理なんてしねぇよ」
そういった瞬間、律が俺に口づける。今日は自分自身を褒めたい気分だ。
そのとき、海のほうが明るく光った。続いてドンッと音が響く。
「ぅわっ……花火!?」
続いて二発・三発――。
「うちの青年部、花火好きだからな」
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