二人で散歩……たまに毒母。

パラレルワールド

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二人で散歩…母と修羅場④

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「そんな大金、持ってたらわかるだろ?」

私の顔をじっと見る。

「…うん、取られる…かも。」

それを早く察知し、首を縦に振る。
あうんの呼吸だ。
誰に搾取されるか言わずもがなである。
その人は、いつも通りお出かけ中。

「そうだ、ここでも俺と
金銭トラブル何度も起こしてるし、二人で暮らしてたときは、苦労したろ?お前が。」

と、言って深いため息をついた。

そう、母は、筋金入りの金の亡者である。
達が悪いのは、守銭奴のように
働いて得た収入を、自分だけのためにケチって使うならまだましも、人のお金もまるで自分の物として、奪い使ってしまう人だった。(明らかに弱者の身内に対して)
特に私は、母と二人で住んでいたからよくわかっている。
それも弟である叔父にも、金銭トラブルで
酷いことをしているのだ。
(母より、機転が利くのでなんとか攻防して、食費代の散財だけで被害を阻止出来てたと思う。)
諭吉様三枚持っていると知れたら
………………
ゾッとした。
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