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二人で散歩……母と修羅場③
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「お、おじじ、これ…。」
いくら中学生でも、万札見ることもあるけども、皺ひとつない
それも三万円なんて大金
( 大人になっても大金)
間近で触ったことが無かった。
でもそれをよそに、“へえ”と
おじじは普通だった。
「とりあえず手紙開いて見たらどうだ?」
そう促した。
手紙を開くと、簡素な文章、
だったかも?
実は覚えていない。
三万円のピン札の威力が半端なく影響が大きすぎたのかも知れない。
「見て良いか?」
完全麻痺で動かない、乳幼児の手を
大人の大きさにした柔らかいグローブのような手を差し出した。
そういう時は、手紙の場合、
開いてその、微動だにしないくの字に曲がった親指にクリップのように挟み込む。
それを受け取って、字面を追う。
”ふんふん“と短く太い首を
(ごめんなさい)傾けながら、
私を見ていつもの、ニコニコスマイル。
「大事に使えよ。全部お前に送った小遣いだ」
と、言って手紙を返した。
受け取った手紙を見て(やっぱり頭に入らない)
落ち着かない。
「なんで、こんな大金私にくれたんだろ?」
「多分、そこにあるおばさん宛てのやつにも入ってるんじゃないか?
お前のでそれぐらいだからな、もっと入ってそうだな」
“まあこの時期だから、早めの
ボーナスか?”
おじじは、呟く。
暦の上では、冬に近付いている。
私は、アホな中学生だったので、
そうなんだ、としか思わなかったが。
でも、母の手紙の封筒も、私の封筒と同じぐらい厚みがあった。
「まあ、◯◯に(次兄の名前)にお礼の電話、…。それと、俺に考えがあるんだが。」
おじじが神妙な表情で切り出す。
いくら中学生でも、万札見ることもあるけども、皺ひとつない
それも三万円なんて大金
( 大人になっても大金)
間近で触ったことが無かった。
でもそれをよそに、“へえ”と
おじじは普通だった。
「とりあえず手紙開いて見たらどうだ?」
そう促した。
手紙を開くと、簡素な文章、
だったかも?
実は覚えていない。
三万円のピン札の威力が半端なく影響が大きすぎたのかも知れない。
「見て良いか?」
完全麻痺で動かない、乳幼児の手を
大人の大きさにした柔らかいグローブのような手を差し出した。
そういう時は、手紙の場合、
開いてその、微動だにしないくの字に曲がった親指にクリップのように挟み込む。
それを受け取って、字面を追う。
”ふんふん“と短く太い首を
(ごめんなさい)傾けながら、
私を見ていつもの、ニコニコスマイル。
「大事に使えよ。全部お前に送った小遣いだ」
と、言って手紙を返した。
受け取った手紙を見て(やっぱり頭に入らない)
落ち着かない。
「なんで、こんな大金私にくれたんだろ?」
「多分、そこにあるおばさん宛てのやつにも入ってるんじゃないか?
お前のでそれぐらいだからな、もっと入ってそうだな」
“まあこの時期だから、早めの
ボーナスか?”
おじじは、呟く。
暦の上では、冬に近付いている。
私は、アホな中学生だったので、
そうなんだ、としか思わなかったが。
でも、母の手紙の封筒も、私の封筒と同じぐらい厚みがあった。
「まあ、◯◯に(次兄の名前)にお礼の電話、…。それと、俺に考えがあるんだが。」
おじじが神妙な表情で切り出す。
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