14 / 21
二人で散歩……母と修羅場その後。
しおりを挟む
今日は、
いつもの散歩が気が重い。
“散歩行くか”
叔父であるおじじのいつものセリフ。
(要介護3胸から下麻痺基本車椅子)
“散歩するのも、元気の秘訣だ”
“ストレス解消にもなる”
はいはい、わかっていますよ、
歩きながら、口には出さず、
心の中で気の抜けた返事。
そして、小さい港の岸壁に座った。
電動式車椅子のおじじは、私と、向かい合わせに停める。
左を見れば、島が連なる湾内だ。
波も静かで、風も無い。
甘い甘い、チビチビ缶コーヒーを飲みながら何度もため息を吐く。
魂も抜ける勢いだった。
「後悔してもなあ、終わった事だ」
おじじも甘い甘い缶コーヒーを両手に抱えチビチビ。
「……わかってる」
さよなら、二人の福沢諭吉。
成仏してね……
細かく千切り、バラバラ殺人事件の実行犯は、後悔にまた大きなため息を一つ吐いた。
「家を出たい、お母さんと一緒に居たくない」
正直な気持ちを、吐露した。
「……そうか、そうだな」
“高校まで出たら家を出ると良い”
と言った。
「でもおじじは?お母さんの攻撃直で受けるよ」
「大丈夫だ。その時は、その時だ」
「……しかし、金破ったやつ初めて見た。さすがに笑った。」
と、おじじ思い出し笑い。
「あれしか、方法が無かった。お母さんに、渡したくなかったし」
ぎゅっと、缶コーヒーを握りしめた。
「お前が部屋に行った後、おばさん(母)ぶつぶつ文句言いながら散らばった残骸集めてた」
“銀行行くつもりだろうな”
“情けないやつだ”
そして、コーヒーを一口。
私も一気に飲み干した。
心身共に疲れたときは、極甘コーヒーが沁みる。
“帰るか”
おじじもコーヒーを飲み干した。
その空缶を取って私はゴミ箱に捨てに行く。
太陽が二氏に傾き始めた。
少し茜色に染まりつつある空。
「ありがとな」
帰り道、突然おじじが一言。
「えっ何が?」
私は、立ち止まる。
おじじはも車椅子のハンドルをとめた。
“さっき俺が体調おかしくなったとき、気付いたろ?”
そして、ハンドルを作動し先に行く。
わかってたんだ。
小走りで、なんとか車椅子に追い付き横を歩く。
後悔がないわけでは、無い。
でも単純だが、気持ちが少し軽くなったのである。
いつもの散歩が気が重い。
“散歩行くか”
叔父であるおじじのいつものセリフ。
(要介護3胸から下麻痺基本車椅子)
“散歩するのも、元気の秘訣だ”
“ストレス解消にもなる”
はいはい、わかっていますよ、
歩きながら、口には出さず、
心の中で気の抜けた返事。
そして、小さい港の岸壁に座った。
電動式車椅子のおじじは、私と、向かい合わせに停める。
左を見れば、島が連なる湾内だ。
波も静かで、風も無い。
甘い甘い、チビチビ缶コーヒーを飲みながら何度もため息を吐く。
魂も抜ける勢いだった。
「後悔してもなあ、終わった事だ」
おじじも甘い甘い缶コーヒーを両手に抱えチビチビ。
「……わかってる」
さよなら、二人の福沢諭吉。
成仏してね……
細かく千切り、バラバラ殺人事件の実行犯は、後悔にまた大きなため息を一つ吐いた。
「家を出たい、お母さんと一緒に居たくない」
正直な気持ちを、吐露した。
「……そうか、そうだな」
“高校まで出たら家を出ると良い”
と言った。
「でもおじじは?お母さんの攻撃直で受けるよ」
「大丈夫だ。その時は、その時だ」
「……しかし、金破ったやつ初めて見た。さすがに笑った。」
と、おじじ思い出し笑い。
「あれしか、方法が無かった。お母さんに、渡したくなかったし」
ぎゅっと、缶コーヒーを握りしめた。
「お前が部屋に行った後、おばさん(母)ぶつぶつ文句言いながら散らばった残骸集めてた」
“銀行行くつもりだろうな”
“情けないやつだ”
そして、コーヒーを一口。
私も一気に飲み干した。
心身共に疲れたときは、極甘コーヒーが沁みる。
“帰るか”
おじじもコーヒーを飲み干した。
その空缶を取って私はゴミ箱に捨てに行く。
太陽が二氏に傾き始めた。
少し茜色に染まりつつある空。
「ありがとな」
帰り道、突然おじじが一言。
「えっ何が?」
私は、立ち止まる。
おじじはも車椅子のハンドルをとめた。
“さっき俺が体調おかしくなったとき、気付いたろ?”
そして、ハンドルを作動し先に行く。
わかってたんだ。
小走りで、なんとか車椅子に追い付き横を歩く。
後悔がないわけでは、無い。
でも単純だが、気持ちが少し軽くなったのである。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
与兵衛長屋つれあい帖 お江戸ふたり暮らし
かずえ
歴史・時代
旧題:ふたり暮らし
長屋シリーズ一作目。
第八回歴史・時代小説大賞で優秀短編賞を頂きました。応援してくださった皆様、ありがとうございます。
十歳のみつは、十日前に一人親の母を亡くしたばかり。幸い、母の蓄えがあり、自分の裁縫の腕の良さもあって、何とか今まで通り長屋で暮らしていけそうだ。
頼まれた繕い物を届けた帰り、くすんだ着物で座り込んでいる男の子を拾う。
一人で寂しかったみつは、拾った男の子と二人で暮らし始めた。
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。
その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。
全7話
意味が分かると怖い話(解説付き)
彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです
読みながら話に潜む違和感を探してみてください
最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください
実話も混ざっております
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる