執着系王子にはもううんざりです

高緋ぴお

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2章 

不仲の証明

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「ところでエルカ姫、どうしてこちらにお戻りになったんですの?」
「ああ、それはね。婚約を無効にする条件として、国王とある約束をしたから。」

 ある約束?何かしら。

「うん。リオ王子を見張ってくれってね。」
「見張り!まあ、リオ様ってば何かやらかしたんですの?」

 王子であるにも関わらず、仮にも婚約者の城に長期滞在していますから、不審に思われたのかしら。

「そんな訳がないだろう。僕はここに来るのだってきちんと許可を得てきた!ただ・・・・。」
「ただ?」
「君との不仲説を無効にするために、証明してくれる者が必要だろう。その為にエルカ姫を連れてきたんだ。」

 ああ、なるほどなるほど。つまり、まだ婚約破棄までには至っておりませんのね。

「そういうこと。だから、悪いんだけど暫くこのお城にお世話になる。」
「私は構いませんわよ。お父様にも聞いてみますけれど、大丈夫だと思いますわ。むしろ、なんだか巻き込んでしまったみたいでごめんなさい。」

 リオ様と私の不仲を証明するためにわざわざこちらに赴いてくださるなんて、申し訳がないけれど。

「え、不仲を証明???不仲説を無効にするために私は来たんだよ。」
「いえ、不仲ですわよ。それを証明してみせますから!」
「ルミネ!?何を言ってるんだい、僕と君は仲睦まじい関係だろう!?!?」

 自分で言ってしまえるのですね、お恥ずかしいですわよ。

「私とリオ様が仲がいいなんてことありませんわよね。だって、お互い好き合ってなんかいませんもの。」
「どうしてそう思う?」

 ....だって。リオ様から、その~。

「あ、愛の告白なんてもの受けたこともありませんしっ。第一私は、ついこの間までリオ様のこと鬱陶しいと思ってましたもの。」
「.....鬱陶しい。」

 そんな魂の抜けた顔をなされると、さすがの私も申し訳ないと思いますけれど、本当のことだし、仕方ないわよね。

「ちょっと待て。?」

 な、なんですの。急に食いついてきましたわね。

「....ええ、リオ様がご不在の時、気付きましたの。あれだけ鬱陶しいお方が居ないと、静かになるものなんだと。それで、ちょっと寂しくなったような気がしたんですけど、気のせいだったみたいですわ。」
「気のせいなのかい!?」
「ええ。現時点でまた鬱陶しく感じていますわ。」
「(ガクッ)そ、そう・・・・。そりゃ、残念だ。」

 まあ、それはリオ様が戻ってこられたからかもしれませんけど。
 あ、リオ様のお顔は大好きですわよ!

「ふふ。君たちを見てたら、充分、不仲説を無効にできると思うな。」

 エルカ姫、どこをどう見てそう思われたのかしら。
 と、とにかく私達は決して、仲睦まじくなんてないんですのよ~!
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