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第5章 学校生活

第27話 オリエンテーション

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 合格発表の翌日、今日も気持ちよく目覚めることができ、そして素早く支給された制服に着替えたりと身支度を整えた。

 初日という事もあって(確かアリスが朝ごはんは一緒にって)と思い返していたら部屋のドアがノックされ、「レックス、準備出来てる?」アリスが声を掛けて来たので、「今行く」と部屋を出て食堂に向かった。

 そして食堂で朝ご飯を食べながら雑談をして夕ご飯も一緒にと約束して別れ、それぞれ教室へ向かった。


 指定された教室へ向かい、入り口に席の一覧(名前順)が掲載されていたので自分の席を確認して席に着いた。

 そして、たまたま一覧で確認していた人物が来るのを待っていたら、「レックス?」その人物が声を掛けて来た。

「やぁ、ロース」僕の真後ろの席になったロースに声を掛けた。

「おはよう。同じクラスだったんだね」「うん。僕もさっき気付いたんだよ」などと雑談をしていたら時間となり、担任らしき2人の先生が入って来た。

「諸君おはよう。そして武力科への入学おめでとう。このBクラスを1年間担任する教科担当のホイットニー・ペルーシャと」「副担任で実技担当のバーミリアン・バレッドだ」

 それぞれが簡単な挨拶と自己紹介をし、再びホイットニー先生が「我々の事や学校生活の事は後々説明を行うので、まずは校長先生の挨拶があるからグラウンドへ移動してもらう」と言われたので全員でグラウンドに移動した。

 そして僕らのクラスの前後に他のクラスも集合してきて、全員集まったところで校長のジルコニー・ゴルバットが現れた。

「諸君、養成学校入学おめでとう。入学の目的は各々違うかもしれないが、3年間しっかり学習し、それぞれの目的に向けてしっかり精進するように」などと挨拶を述べ、次に各種担当の先生らによる注意事項などの説明があって教室に戻った。

 教室に戻ったところでホイットニー先生から「では次に私から日常生活などについて並びに教科の授業について説明をする」と話をしだした。

 日常生活の方はともかく教科の授業については、どうやら6つのクラスのうちS~Bは上級、C~Eは下級として扱われる事となり、教科については上級間や下級間では学ぶ内容は差異はそれほど無いと言う事だ。

 また夏季、冬季の休暇前と学年末に試験があり、その成績次第では上級クラスに繰り上がる事も、また下級クラスに繰り下がる事もあると説明があった。ちなみに、クラスは違うけれどこの辺の説明は前世のEクラスでも同じような説明だった。

 それらの説明が終わったところで、「では次に俺の方から実技の授業について説明する」バーミリアン先生が説明をしだした。

 こちらは教科と違って上級下級の区分はなく、僕達はある程度の体力などがあり、各々得意とする武器やら分野を理解している者達だと言う事で、学校で用意している特訓コースのうち中級以下のコースを利用するという事と、各武器毎に極めるための練習場所があるので、そこを自由に使用出来るといった事が説明され、実際それらの場所を案内すると言って教室を出て案内してもらった。

 そして教室に戻ったところで各机に1年間利用する教材などが配られていてその説明をホイットニー先生が行い、最後にクラスの委員長を決めるという事で先生側が成績が最も優秀であったとして、カールという魔人族の男の子が選出されその日の予定は終わった。


 その後はロースとお昼ご飯を食べながらあのポイズンコブラを退治してからのそれぞれの過ごし方について報告し合ったり雑談をしてお昼ご飯を食べた後別れた。

 そして僕はその後恐らくこれから暫く最も通う事となる"図書室"の場所を確認し、そして中に入ってどこにどんな種類の本が置かれているのかを一通り見学して図書室を出た。

 図書室を出た後は一度部屋に戻って配られた教材などを置き、そして王都へ向かう途中で購入した武器"ブーメラン"を持ってブーメランの練習が出来る部屋に行ってしばらくブーメランの扱いの練習をした。

 程よい時間となったので練習を切り上げ部屋に戻り、アリスが呼びに来るのを待ちながらもらった教材を見ていた。

 そして朝同様アリスが来たので一緒に食堂へ行って夕ご飯を食べながらそれぞれの事を説明し合った。

 その内たまたま兄ちゃんとメリッサさんも来たので4人で色々雑談をし合った。

 その中で僕が図書室にちょくちょく通うつもりという話題をしたら、メリッサさんが図書委員をしているのでよく会う事があるかもという話題になった。

 そうして食堂を切り上げて部屋に戻り、風呂に入ったりして眠りについた。
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