落ちこぼれ一兵卒が転生してから大活躍

きこうダきこう

文字の大きさ
88 / 224
第15章 成長

第88話 合同授業2~情報収集~

しおりを挟む
 ある日ハウルの家のドアをノックする人物がいた。

 ハウルがドアを開けると見知った顔であったため、「おぉ、珍しいのぉ。お主が訪ねて来るとは······」と訪れた人を中に招き入れた。


 数日後、近日サポート科との合同授業を実施するとスティーブン先生から発表された。

 今回はエルフ・亜人・ドワーフ・ヒト・海人の各種族に昔から伝わる素材の採集競争という形で、両科とも2人ペアの4人チームで実施すると説明があった。

 早速僕達のクラス内のペアと担当種族が発表され、僕はジャックと海人族担当となり、サポート科側の相手と素材は当日発表とのことだ。


 そして合同授業当日、僕達はアリス・マーシュペアと一緒となったのだ。

 各チームの発表の後収集素材が発表され、僕達は海鉱石と海クジラの骨を集める事となった。

 なお、今回は人々から情報収集する必要があるが、身内や立場の偉い人から聞き出すのは禁止との事だ。

 その上で誰から聞き出せばよいか考えるのも目的の1つだと言われた。

 期限は5日間でそれまでに集めた素材を引率の監督者に提出したら終了とのこと。

 しかしそれだと先生が1人足りないのでは? と誰もが思っていたら、特別監督者として何とハウル様が紹介されたのだった······。

 監督者が揃ったところで先生達が持っている移動の羽で各地へ移動した。

 僕達もマリンタウンの広場に到着し、先生から取り敢えず素材を手に入れられなくても夕方には戻って来るようにと指示を受け解散となった。


 どうしようかと話し合っていたところ僕が1人知っていそうな人を思い出したので、その人の所に皆を案内した。

 そしてその人がいるお店に着いて中に入り、「アークさん、いますか?」店の主人であるアークさんに呼び掛けた。

「んー? お前さんは······レックスか! 久しぶりだなぁ」とアークは答えた。

「どうしたんだ今日は? そんな大人数で」と聞いてきたので皆の紹介と2つの素材の事を話した。


「海鉱石に海クジラの骨かぁ。確かにどっちも懐かしいモノだなぁ」「ご存知何ですか?」「あぁ。まぁな」と聞いて僕達は安堵した。

 アークさんは続けて「海鉱石はお前さんも行ったことのある海底洞窟でも手に入るが、それよりはマリンタウンの北にある岩山の洞窟の方が発見しやすい。だが洞窟には凶暴なシーゴブリンが生息しているし、海鉱石は非常に脆いから扱うのに注意が必要だ」と説明してくれた。

 さらに「もう1つの海クジラの骨は逆にマリンタウンの南方の海に浮かんでいる小島の中に崖となっている所があって、その崖のいずれかから発掘出来るはずだ。ただし、こっちはその島へ行く道がすぐ海の底に沈んじまうから、時間との勝負となるだろう」と2つの素材のありかを教えてくれた。

「マリンタウンの北と南ですか······」「まぁ一番効率が良いのは、二手に別れて集める事だろうなぁ。南の小島にはそんなにヤバイ魔物なんかはいねぇからお嬢ちゃんでも大丈夫だし、逆に北のシーゴブリンはレックス、お前さんが相手をした方が良いだろうから、残りの2人を分けて行動すりゃあ、運がよけりゃあ明日、悪くても明後日にはどちらも手に入ると思うがな」

「ホントですか?」「多分な」「分かりました。ありがとうございました!」アークさんにお礼を言って僕達は店を出た。


 店を出た所でどうするか聞いたら、アリスから「アークさんの言った通り、北の洞窟にはレックスとマーシュで、南の島には私とジャックで行く事にすれば良いんじゃない?」と提案があった。

 それに対してマーシュが「でももし何かあったら大変だから、日数がかかっても全員で片方ずつ集めた方が良いよ」と反論した。

 そこで僕はジャックに「ジャック、1人でアリスを守れる自信はあるかい?」と尋ねた。

 それにジャックは「うん! 大丈夫だよ」と力強く答えた。それを聞きジャックの様子を見たところで、「ここはアリスの言う通りにしよう」と皆に言った。

「レックス」「全員で行っても発見出来るかは分からないし、それならどちらかでも早く発見出来る可能性を高めた方が良いだろうから」「······分かったよ」マーシュも渋々同意した。

 それぞれ素材を探しに行くのは明日からとしたところで、取り敢えず今日の残り時間で両方の場所の確認などをするために4人で洞窟と島の近くまで赴き、様子を見たところで夕方となったので先生の所に戻り学校へ帰った。


 学校に着いてから先生より明日からは来たチームから羽で送ると伝えられて解散となった。僕達は解散後、明日の集合時間を決めて別れた。

 その後僕は図書室に向かい念のために海鉱石の事を調べようとしたら、ピエールを見掛けたので海鉱石について聞いてみて詳しく書かれている本を紹介してもらい、その本を読んだところで図書室を出た······。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません

下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。 横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。 偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。 すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。 兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。 この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。 しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。

神様の忘れ物

mizuno sei
ファンタジー
 仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。  わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。

おばちゃんダイバーは浅い層で頑張ります

きむらきむこ
ファンタジー
ダンジョンができて十年。年金の足しにダンジョンに通ってます。田中優子61歳

この度異世界に転生して貴族に生まれ変わりました

okiraku
ファンタジー
地球世界の日本の一般国民の息子に生まれた藤堂晴馬は、生まれつきのエスパーで透視能力者だった。彼は親から独立してアパートを借りて住みながら某有名国立大学にかよっていた。4年生の時、酔っ払いの無免許運転の車にはねられこの世を去り、異世界アールディアのバリアス王国貴族の子として転生した。幸せで平和な人生を今世で歩むかに見えたが、国内は王族派と貴族派、中立派に分かれそれに国王が王位継承者を定めぬまま重い病に倒れ王子たちによる王位継承争いが起こり国内は不安定な状態となった。そのため貴族間で領地争いが起こり転生した晴馬の家もまきこまれ領地を失うこととなるが、もともと転生者である晴馬は逞しく生き家族を支えて生き抜くのであった。

異世界デバッガー ~不遇スキル【デバッガー】でバグ利用してたら、世界を救うことになった元SEの話~

夏見ナイ
ファンタジー
ブラック企業で過労死した元システムエンジニア、相馬譲(ユズル)。異世界転生で得たスキルは、世界の情報を読み取り「バグ」を見つけ出す【デバッガー】。攻撃力も防御力もない外れスキルと思われたが、その真価は世界の法則すら捻じ曲げるバグ利用にあった! モンスターの行動、魔法の法則、スキル限界――あらゆるシステムの穴を突き、元SEの知識で効率的に攻略していくユズル。不遇職と蔑まれながらも、規格外の力でダンジョンを蹂躙し、莫大な富と影響力を築き上げる。 頼れる騎士、天才魔道具技師、影を歩むダークエルフといった仲間と共に、やがてユズルは、この世界そのものが抱える致命的な「システムエラー」と、それを巡る陰謀に直面する。これは、不遇スキルで世界のバグに挑む、元SEの異世界成り上がり譚!

スローライフ 転生したら竜騎士に?

梨香
ファンタジー
『田舎でスローライフをしたい』バカップルの死神に前世の記憶を消去ミスされて赤ちゃんとして転生したユーリは竜を見て異世界だと知る。農家の娘としての生活に不満は無かったが、両親には秘密がありそうだ。魔法が存在する世界だが、普通の農民は狼と話したりしないし、農家の女将さんは植物に働きかけない。ユーリは両親から魔力を受け継いでいた。竜のイリスと絆を結んだユーリは竜騎士を目指す。竜騎士修行や前世の知識を生かして物を売り出したり、忙しいユーリは恋には奥手。スローライフとはかけ離れた人生をおくります。   

転生したら、伯爵家の嫡子で勝ち組!だけど脳内に神様ぽいのが囁いて、色々依頼する。これって異世界ブラック企業?それとも社畜?誰か助けて

ゆうた
ファンタジー
森の国編 ヴェルトゥール王国戦記  大学2年生の誠一は、大学生活をまったりと過ごしていた。 それが何の因果か、異世界に突然、転生してしまった。  生まれも育ちも恵まれた環境の伯爵家の嫡男に転生したから、 まったりのんびりライフを楽しもうとしていた。  しかし、なぜか脳に直接、神様ぽいのから、四六時中、依頼がくる。 無視すると、身体中がキリキリと痛むし、うるさいしで、依頼をこなす。 これって異世界ブラック企業?神様の社畜的な感じ?  依頼をこなしてると、いつの間か英雄扱いで、 いろんな所から依頼がひっきりなし舞い込む。 誰かこの悪循環、何とかして! まったりどころか、ヘロヘロな毎日!誰か助けて

SE転職。~妹よ。兄さん、しばらく、出張先(異世界)から帰れそうにない~

しばたろう
ファンタジー
ブラック企業で倒れたSEが、 目を覚ますと――そこは異世界だった。 賑やかなギルド、個性豊かな仲間たち、 そして「魔法」という名のシステム。 元エンジニアの知識と根性で、男は再び“仕事”を始める。 一方、現実世界では、 兄の意識が戻らぬまま、妹が孤独と絶望の中で抗っていた。 それでも彼女は、心ある人々に支えられながら、 科学と祈りを武器に、兄を救う道を探し続ける。 二つの世界を隔てる“システム”の謎が、やがて兄妹を結びつける。 異世界と現実が交錯するとき、物語は再起動する――。 《「小説家になろう」にも投稿しています》

処理中です...