落ちこぼれ一兵卒が転生してから大活躍

きこうダきこう

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第17章 ダークエルフの復讐

第108話 反撃

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 ギガントを倒す作戦の第1段階である奴を誘い出す役をハウル様とジルコニー校長が買って出て奴の前に現れた。

「大丈夫なのかジルコニー?」「問題ない。こういう事態も考えてを用意しといたんだからな」と言ってジルコニーは自分の手に填めたガントレットをハウルに見せ、それを見たハウルは「お主! それは······」「ああ。ドワーフ族から頂戴した"魔石"だ」ガントレットに嵌め込ませた魔石を確認した。

「なるほど。確かにそれなら······」「っ! 来るぞ!」2人が喋っている間にギガントの拳が向かって来ていた。

「おりゃーー!」その攻撃をジルコニーが何と自分の拳をクロスして受け止めたのだった。流石にそれにはギガントも驚いていたが、続けて反対の手で攻撃してきた。それをジルコニーらは避けてかわした。その後もギガントの攻撃を避け続けて広い場所にまでギガントを誘い出せた。


(良し! そろそろじゃな)と判断したハウルは第2段階開始の合図を上空に送った。それをみたヴァンパイアバット達は一斉にギガントに向かい、奴の普通の目の前で飛び交い続けた。

 突然視界を遮られたギガントは、余りの鬱陶しさに払い除けようと両手を顔に近付け、他への注意が散漫となった。


 その様子を見て片方の足下付近まで近付いていた第3段階の片足への攻撃隊の隊長となった魔法科の隊長は、「今だ!」と言って攻撃を開始させた。

 まず武力科の生徒が片足の甲やくるぶし部分に武器を突き付け、魔法科の生徒が踵からふくらはぎ部分に各種攻撃魔法を浴びせた。それらの攻撃による痛さに、ギガントは思わず攻撃された足を上げた。それを見て魔法科隊長は「良し! 全員撤退!」と号令を掛けた。


 その頃、反対の足下から少し離れた所で待機していた第4段階の片足を押し倒す隊は、先頭にいたベアーが第3段階の攻撃隊の魔法が見えたところでロックサイと目を合わせ、すぐ後ろのギルドのメンバーや武力科の生徒を見た。

 彼らもベアーの意図に気付き無言で頷いた。その直後ベアーを筆頭に走り出した。

 そしてギガントが反対の足を上げ出した直後にベアーとロックサイがまず足下へ到着し、ズドーン! ズドーン! と足に額を思い切りぶつけた。

 それによってギガントもほんの僅かよろけただけであったが、「今だ!」先頭を走っていたギルドの人の合図で全員が足にぶつかり出し、ようやく倒れ出したのだった。

 しかし完全に倒れるには威力が足りなかったのか、なかなか倒れなかった。

(ダメか······)と全員が思いだした瞬間、彼らの直ぐ傍を猛スピードで小さな物体ーーベアーズーーが走り抜け、そしてギガントの足の裏目掛けて飛んで、ズドーン! と思い切り頭突きを食らわしたのだった。

 その光景を見た全員がとても驚いていたのだった。ベアーを除いて······。

 そのベアーズの頭突きのお陰で、とうとうギガントは転倒し出したのだった。偶然アッシュ達が待機していた方向に向かって······。


 そして最後の第5段階を実行するため、アッシュとレックスとジャックは走り出した。

 しかしギガントの倒れるスピードがやや速く、このまま倒れられたら額を攻撃出来なくなってしまう恐れがあった。

「くそぅ! このままだと皆の行動が無駄になっちまう!」「でも、流石にこれ以上速くは走れないよ」

 僕がそう言ったら、「っ! レックス、を使ったら?」ジャックが僕の持っていた短剣を指した。

「そうか!」と言って僕は今の位置からギガントまでの距離を確認して(この距離なら······)と確信し、「兄ちゃんはこのままギガントの近くまで走り続けて! 僕達で落下の方は何とかするから!」「分かった!」と兄ちゃんはギガントに向かって走り去った。

 残った僕とジャックはその場に止まり僕の持っていた短剣を1本ジャックに渡した。

 そして2人で短剣を構え、これまでで1番集中し、タイミングを合わせ······「今だっ!」2人同時にギガントへ投げ付けた。

 投げた短剣は真っ直ぐ飛んで額に届かせるには十分なスピードと威力だった。そして······グサッ! 僕達の投げた短剣は見事ギガントの額に当たった(ヨシッ!)。

 直後にギガントは苦しみ出して両手を額近くに移動させた。そしてそのまま倒れたので額と地面の間に隙間が出来た。

 そこへアッシュが走り寄っていたため、そのまま剣を構え「くらえーーっ!」とギガントの額の目に向けて突き刺した。

 剣は思い切り目に突き刺さり、直後「グ、グオォーーー!」と叫びながらギガントが倒れ出した。アッシュは直ぐに剣を抜いてその場を離れ、難を逃れた。


 ギガントが倒れてそのまま動かなくなったのは遠くにいる者達にも分かり、各地で「や、やったぁーーー!!」大歓声が沸き上がったのだった······。
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