落ちこぼれ一兵卒が転生してから大活躍

きこうダきこう

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第20章 将来

第132話 奇跡の遭遇

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 学校を出てギルドに来たけれど、やはりボード前には多くの人がいたので暫く待つ事にした。

 そんな時ふとボード前にいるある人の後ろ姿がとても気になった。今まで恐らく会った事は無いはずだけど、なぜか懐かしい感じがしてならなかった。

(どうしてあの人の事がこんなにも気になるんだろう?)と思っていたら、その人の知り合いらしき人がその人に声を掛けた。

「いよぉアレク。もうあのSランクのクエスト終わらせたのか?」(えっ!?)「うん。少々手こずったけど、何とか依頼人の協力もあって終わらせられたよ」「そっか。んじゃな!」「ああ」と声を掛けた人は行ってしまった。

(アレクって、まさか!?)と思ってもう一度その人をよく見たら、間違いなく目の前にいるのは前世にてヒト族代表で聖剣を探しに行って無事手に入れ、魔王に挑んだアレク・ロートスその人であった。

(ま、まさかこんなところで勇者様を見られるなんて! というかアレクさんて冒険者だったんだ!)と思っているとアレクさんはクエストを選んで手続きをしに受付へ向かった。

 それを暫く眺め続けた後、ボード前が空いたのでクエストを探す事にした。

 そしてたまたま捜索系クエスト(しかもAランク)があったのでそれを受付に持って行った。

 この時のクエストは無事完了させる事ができ、それから数日間も1人で捜索系のAランクやBランクのクエストを完了させる事が出来たのだった······。


 そんなある日、いつものようにクエストを探しに来たら「あっ、レックス君ー!」レナさんが呼んだので受付に向かった。

「今から少しだけ時間借りれるかしら?」「大丈夫ですけど、どうしたんですか?」「ある人を海人族のマリンタウンへ送るだけ送って欲しいのよ」「それぐらいなら全然構いませんけど、誰をですか?」レナさんに聞いたら、「僕だよ」と後ろから声が聞こえたので振り返った。

(っ!)そこにはなんとアレクさんが立っていた。「あ、あなた、は?」「初めましてと言うべきかな。アレク・ロートスって言うんだ」もちろん、知っています。

「実はアレクさんに急いで解決して欲しいマリンタウンからのSランククエストがあるんだけど、向かうまでに時間が掛かると考えていたら君の事を思い出したのよ」「急いで解決して欲しいクエストって?」「これだよ」

 と言ってアレクさんが見せてくれた依頼書には"暴れ大タコの討伐"と書かれていた。

「少し前に近海に大タコが出没して漁師が困っているみたいなんだ」「分かりました。協力致します」「助かるよ」

 そして僕が寄宿舎からマリンタウンへの移動の羽を取ってきてマリンタウンへ飛び、依頼主の漁師代表者に話を聞いた。

 その後船を1艘借り、僕もアレクさんにお手伝いを申し出て承諾されたので一緒に船に乗って出没現場に向かった。


 現場に着いた途端に大タコが現れ襲って来た。何とか攻撃を防ぎ、僕も船を安定させる事に神経を尖らせつつ集中スキルの覚醒を発動してタコの弱点を探り、アレクさんに伝えた。 

 アレクさんは僕の言葉を受けタコの攻撃に注意しながらタコの体に飛び移り、弱点の頭部を剣で刺して倒す事が出来た。

「ありがとうレックス君。君の協力のお陰で早く完了させられたよ」「いえ、どういたしまして」

 その後依頼主に大タコを倒した時手に入ったタコの大足を渡し、クエスト完了となって王都に戻ったところでアレクさんと別れた。

 今回は僕にとっても本当に貴重な出来事だった。


 その後も捜索系クエストを1人で完了させていき、最初の中間発表会の日を迎えた。

 何人かは休暇中に将来の事を決められたようで、それに関連するクエストを受けた事にハインリヒ先生も褒めていた。

 僕も捜索系クエストばかりを行い、しかもAランクやBランクばかりであったのでハインリヒ先生から「その調子で頑張りたまえ」と言われただけであった。

 全員が発表を終えてハインリヒ先生から総評を言われ、次の発表会の日を決めて終了となり、僕はベアーズのスペースに向かった。

 少ししてアリスもスペースにやって来て、「どうだった? 1週間ベアーズと過ごして」「もう本当に凄く助かったわ! あっという間に終わらせられたクエストもあったし、Sランクのクエストもいくつか完了出来たし」「それは本当に凄いことじゃない!」「うん!」アリスの状況を聞き、僕の方も1人でクエストを完了させられて自信を付けられたと話した。

 また前世でヒト族代表の勇者となったアレクさんとクエストを行った事も話し、それにはアリスも驚いていた。

 こうして僕はまたベアーズと一緒にクエストを行う事としたのだった。
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