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抵抗
しおりを挟む「もう、いい...帰る」
これ以上、応えることの出来ない彼等の気持ちを弄んではいけないと思い、ソファーから立ち上がる。
が、私の腕を彼等が引っ張ればバランスを崩して座り直してしまう。
「だめ、行かせない...」
甘く呟いた若王子は、私の頭を抱き寄せ深く唇を合わせてきた。
「んんっ!」
無理矢理唇を割開かれ、歯をこじ開ければ舌を優しく吸い、ねっとりと絡める。
「ふ、ぅ...っ若、ん、んっ」
喋ることも息をすることも出来ない。
若王子の舌のピアスが上顎や舌を擦る度ゾクゾクと身体を震わることしか出来なかった。
若王子くん、今日もピアス着けてる..。
胸を押し返そうにも上手く力が入らず、神崎に助けを求めたが、神崎は何を勘違いしたのか、私の手の甲に口付け指や、指の間をべろりと舐める。
その奇妙な感触に全身が粟立てば、神崎は薄く笑った。
「あっ、は...ぁ」
ようやく若王子の口付けから開放されたかと思うと、今度は神崎に顎を掴まれる。
「次はこっち」
「!ん、んっ、ぁ、ふ...ぅう」
間髪入れずに口付けられ、舌を軽く噛まれれば、頭が痺れてしまう。
抵抗しなくては。
拒絶しなくては。
そう思ってはいても、案の定身体は言うことをきかない。
「ねえ、何...この噛み痕」
私の腕を優しくなぞり、神崎との行為中、声を我慢するために噛んだ痕を見つけては、あからさまに声を低くした。
その声音から分かる。
きっと若王子は神崎が噛んだものと思い、イラついているのだろう。
「僕以外が、貴方の身体に噛み痕を残したなんて...本当、怒りでどうにかなりそうだよ...」
噛み痕に添って歯を立てられると、若王子の八重歯が刺さって痛い。
その痛みに大きく身体が反応し、ガチと神崎の舌を強く噛んでしまった。
「っ、ん...は、」
「あっ、ふぁ...か、ざき、っん、あ」
身震いした神崎は、より荒々しく口付けながら、器用にシャツのボタンを外す。
その度に乳首にシャツが擦れて、思わず腰が揺らめいた。
「んっ、は...先生、腰揺れてる...」
「何処も彼処もビンビンに勃起させて...本当に帰る気あるんですか?」
オレンジの照明に照らされて、ぷっくりと凝った乳首は、いつもよりいやらしく見えた。
それに、下半身も、痛いくらいに勃起して苦しい。
「、...はぁ、やめ...帰るから...離して...っ」
「この状況で帰るなんて...無理だって。ほら、何して欲しいか言えよ...」
右の耳に唇を寄せ、腰にくる低音ボイスで囁く。
「あ...っ、やだ...触らないで...」
「ふふ、舐めて欲しそうなエロい顔してますよ。不本意ですが、今日は2人居ますし...両方同時にしゃぶられて噛まれたら...どうなるか、気になりません?」
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