2人の男に狙われてます

おもち

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神崎七王

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「全部、本当じゃねーか...」

家に帰ってから姫神のことを洗いざらい調べた。
悪いと思ったが、気になってしまった以上、自分を止めることは出来ず、結局はこんな時間までパソコンの前に張り付いてしまった。

午前5時

ベッドに倒れ込んでは、目を強く瞑る。

...でも、これを知ったところでどうするんだ。
今更、離婚した相手の暴露でもするのか?

余計傷付けるかもしれないのに。

それに、何故そんなことを知っているんだ、と聞かれたら?

ぶつかった時に一目惚れしたとでも言えばいいのだろうか。


「そんなの、おかしいだろ...」


男が可愛く見えてしまったことも、先生のことを考えるだけで時間が過ぎてしまうことも、思い出しては痛み欲しさに身体が疼くことも

好きなんじゃないか、と言う疑問も。

きっと全てが勘違い。

頭のうちどころが悪くて、変な風にしか考えられなくなっているだけだ。

全部忘れよう、これが恋だったとしても叶うことはない。
仮にもあの人と俺は教師と生徒なのだから。


ーーーーーー
ーーーーーーー

2年になってからは声を掛けてきた女性を抱いて気を紛らわせた。

中には可愛い子も綺麗な子も、家庭的な子もいた。

自分は女性が好きなのだと、先生に恋愛感情を寄せているはずがないと、自分に自己暗示をかけながら女性に接してきた。

だけど、それが恋愛に発展することはなかった。

抱いた子の顔なんてすぐに忘れるのに、月日が経っても彼の顔だけは脳裏にこびり付いて離れない。

色褪せることない表情や感触、匂いを思い出しては、酷く興奮してしまう。

痛み欲しさに彼を思いながら開けたピアスはかなり増えた。

そんな自分に嫌気がさす。

歩いている姿を見れば目で追ってしまうし、誰かと話している姿を見れば、その相手を羨ましく思った。

「神崎、ちょっといいかな...」

放課後、教室の窓から姫神のことを見ていると、突然隣のクラスの男子生徒に声を掛けられて驚いた。

俯きながら、もごもごと何かを喋っているが全く聞こえない。

人気のないところまで連れ出して話を聞けば、俺に恋をしたと言うではないか。

「...俺、男なんだけど」

「わ、わかってるよ...!ただ、もう...我慢できなかったっていうか...」

「ふーん...」

その男は姫神を彷彿とさせるような雰囲気や声音で俺に迫ってくる。

こんなんじゃ、忘れたくても忘れられない。

「俺と付き合いたいの?」

「...確かに...付き合えれば幸せだけど、神崎って色んな子とシてるから...俺とも出来ないかなって...」

なるほど、要するに抱いて欲しいってことか。
今日は職場に行く予定もない。

本当に男が無理なら、ここで身体が拒絶するだろう。

「...抱いてあげる」

自分を試す意味でも、丁度いい機会だと思った。

使われていない空き教室へ足を運ぶ俺の後ろを慌てて着いてきた男は、辺りを見渡してから教室に入る。

「誰も見てないよ」

緊張で微かに震える身体を見つめては、吐き捨てるように呟いた。

「下、脱いで」

「っ、...」

おずおず制服のズボンと下着を下げた彼自身は、既に頭をもたげており、期待からか薄らと愛液を浮かべている。

「俺、男相手ははじめてだし...勃起しなかったら帰るから」

「わ、わかった」

ポケットからコンドームを取り出し封を切る。
いつもそこに忍ばせているのか、と言いたげな男の体勢を変え、尻だけこちらに向かせた。

「ここ、使ったことある?」

指にコンドームを嵌め、つ、とアナルをなぞれば、彼の身体が微かに揺れる。

「んっ...1人で、する時は...」

「へぇ...オナニーの時に弄るんだ、えろいね」

ゴムのジェルを借りて、ゆっくりと中へ挿入して行く。

「俺のこと想像してオナニーしてんの?」
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