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破滅
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人生のゴールが死であると言うなら私の物語の結末はバッドエンドなんだろうか?ふとそんなことを考えている8月の講義中である。受験という同学年又は浪人生との最大の戦争を勝ち切った私は入りたかった有名私大に合格した。私にとって最高の4年間が始まる。そんなふうに思っていた。しかしそれは私が受験期に妄想の中で描いた理想郷に過ぎなかった。
「今日遊ばない?」
私の彼女にあたる華(ハナ)が私に質問してきた。彼女が私にこのような質問をしてきたときは基本的に人間としての遊ぶではなく動物としての遊ぶ、つまり夜の営みのお誘いである。彼女とは付き合ってかれこれ3ヶ月が経とうとしているが最初の1ヶ月はカップルらしいことをたくさんした。2ヶ月目あたりから夜の営みが多くなりカップルらしいことは減ったがそれも愛のある行為だと感じた為、全然気にならなかった。しかし3ヶ月目に入りはじめたここ最近は行為をすることが目的でそこに愛は無くなっていた。
しかし私は彼女からの誘いを断らなかった。彼女と別れるが怖かったのだ。なぜなら今までしてきた愛のないセックスがなんの意味もなかったと証明されるのはなぜか嫌で私は今日も彼女の要求を受け入れた。
「わかった!夜10時ごろ塾のバイトが終わったら行くね」
そう彼女言って私の前から姿を消した。
セックスしか頭にない彼女がよく塾の講師なんかできるなと私は思っていた。
気づけばあたりはすっかり昼食ムードになっていて私だけが講堂に残されていた。私の毎日は作業だった。そのためか
人生のゴールに向かって走るというよりは一日、一日と死へ近づいている気分だ。
大学が終わり家に帰って少し寝た。人間とは不思議なもので彼女との行為が作業とわかっていても、愛がないとわかっていてもまだそこに彼女がいるわけでも無いのに私の男性器はしっかりと彼女を待つ犬のように勃っていた。時間になった。彼女が家に来た。私はいつも情けないことに行為に入ると何も考えられなくなる為彼女にリードされるがままであった。清楚な彼女が慣れた手つきで私のズボンを下ろす。そこには飼い主が家に帰って喜ぶ犬ような姿の男性器があり、
これが作業とかした私の毎日であった。
「あ、あのレポートってここに出せば良いですか?」
知らない声の女性が私に尋ねる。私は良いと思いますよと答えた。実際、そこに出せばいいかわからなかったがそう言っておけば女性が喜ぶと思ったからだ。
「ありがとうございます」
女性は去っていくかに思えたが振り返って私に思いもよらぬ事をを言った。
「愛のない行為は辞めたほうが良いですよ。清楚な彼女さん、裏で有名な愛人枠って話ですよ」
女性の言っている事の意味が全然わからない。私はそのまま伝えると女性は
「詳しく聞きたければ今夜私の家で」
そう言って電話番号の書いた紙を私に渡して行ってしまった。実は彼女の件については少し気づいていた。その事もあってそれが証明されるのが嫌で女性の家に行こうか迷っていた。これが9月の出来事である。私は行ってみることにした。
女性に電話して言われた通りに車を運転するとなんなく彼女の家に着くことに成功した。意外に近くて驚いた。
「本当に来てくれたんだ」
そう言って女性は自己紹介してくれた。
どうも京子(キョウコ)という名前らしい。京子は彼女が愛人をしているという証拠をたくさん見せてくれた。私の人生においてこんな場面があるなんて思いもよらなかった。京子が見せてくれた証拠の写真には彼女がホテルに入っていくところがたくさんあった。
「この中の写真には私の彼氏もいるの」
そう京子が言った。京子の手が震えているのを見て私は手を握ってやった。京子が辛そうだったからだ。
「ありがとう」
京子は、か細い声で私に言った。心の中では人の辛さに漬けこんでんでいる気がしてきて、良い気はしなかった。京子の手を握っている時点で私は彼女との関係はもう、どうでもよかった。
「また会ってくれる?」
そう京子が聞いてきたので私は言葉ではなく、身体を京子に預けることで返事をした。その時もう<元カノ>のことは頭に無かったが、いつも通り頭は働かず京子にリードされるままだった。その後、私はそのまま京子の家で寝てしまった。
人生で初めて女性の家で朝を迎えた。大したことないかもしれないが、今の私にとっては何故か童貞を捨てた時のように特別に感じられた。初めての朝はブルーマウンテンの珈琲と京子の手作りパンケーキであった。
「昨日のこと気にしてる?」
そう京子が私に尋ねてきたので私は何も
気にしてないようにして見せたが実は彼女からの何十件というLINEの通知がまだ未読にしたままの事は笑顔の裏に隠した。
このLINEの未読が続き彼女からの通知も無くなり私たちカップルはいわゆる自然消滅というものになった。もちろん京子も彼氏と別れて私と京子はお互いの
寂しさを埋めるかのように付き合うことになった。私と京子は毎日のように求め合った。そこには愛はあったと思う。時間があればどちらかの家に行き、朝から夜までを共にした。このまま愛を無くさないようにしたいと心から思った。
愛を無くさないまま10月になった。正直セックスをしてるのに愛を無くしていかない、作業となっていない日常は美しかった。いつものように京子の家に行っていいかLINEで聞いてみる。
「今日はちょっと用事がある」
そう返ってきた。そっけない返事だったので私が了解の返事と共に愛してると言うと京子は「私も」と言うので安心した。
今日は仕方ないので一人でして寝ようと思った。トイレでしているとインターホンが鳴ったので射精を済ませて行って開けるとそこのはかつての彼女も華がいた。
「男をホテル誘おうとしたら逃げられちゃった。終電ないから泊めてくれない?間違っても何もしないわよ。安心して」
そう華が言う。私を捨てた女だ、でも久しぶりに見てみれば良い女だ。私は京子に内緒ならと言って家に招き入れた。私は華にシャワーを浴びるように伝えてテレビを見ることにした。元彼女であっただけあって私の家の使い方は慣れていた。そして数分待っている後ろから豊満な胸と女性の髪のいい香りと細い腕に包まれた。
「人生のゴールが死ならば人生ってバッドエンドかと言うと私はそうは思わないの」
華の言うことよりも、一度私を捨てた女に対して自分の男性器が勃起している事に集中してしまってどうにか収まって欲しいと思った。
「私、寂しかったんだよ。あなたのこと捨てといてなんだって思うかもしれないけど私は貴方を一番に想っていたし、結婚だってするつもりだった」
華があまりにも冷静に話すので私は驚いてしまった。人間はこういう時もっと感情的になるはずだと思っていたからだ。
「なんなら明日にでも婚姻届書いてもいいよ」
華が追い詰めてくる。私には京子がいると伝える。
「京子さんがいるのは知っているよ。でもさ私の方が良い女だよ。結婚してしまえばむこうも何も言えないよ。一緒に堕ちよう?ね?」
華が私の男性器を掴みながら言ってくる。どうしたらいい?わからない。京子を裏切って良いはずはずがない。このままでは自分がされたことを京子にしてしまう。でも濡れた髪をなびかせた華は今までの中でもとても綺麗だった。私は華をベットに押し倒すと人生で初めて行為をリードした。
「責めてくれるんだ」
そう華が私に言うがそんなことどうでもよかった。それよりも華が憎い、今ままで散々なことしといて僕を傷つけておいて僕の大事なものも奪って最後は捨ててまた戻ってきて、、、
華に対する憎悪の感情をぶつけるかのように私は華をリードした。一回一回華を殴っているような感覚がした。憎悪の感情は次第に涙に変わっていった。
「ダメだよ、セックスの時泣いちゃ。ほら涙拭いて?」
華が私の涙を指で拭った。ずるい。あんなに憎かったのに今この場では華を求めている。悔しい。
「貴方も寂しかったんだね。京子さんに逃げたくなったんだよね」
華が私の苦しいところを開けてくるようだった。暖かいような、グロテスクな感情だった。
朝になって目を覚ますと華の姿はそこに無かった。京子からのLINEを読みいつも通り読む。
「今日なら家に来ていいよ」
私は講義が終わっていつも通り彼女の家に行きセックスをしていつも通り朝を迎えた。私と京子との関係はもうすでに作業だ。だがそんなことはどうでもいい。華に会いたい。また寂しい感情を埋めてほしい。私は何度も華にLINEをした。ずっと未読のままだ。京子からのLINEは私にとってノイズとなっていた。
「〇〇デパートの屋上にいるよ、おいで」
そう華からLINEが当然来た。実に1週間ぶりだろうか。私は身支度をして会いにいった。デパートに行くと華がいた。
「前の話の続きだけど人生は悲劇じゃないよ」
そう華が言うので私もそうだと思った。
「でもさ死んだら人間って少しの間だけ意識があるらしいね。どんな気分なんだろうね?」
華がそう言うので私も気になった。
次の週のことだった。一本の電話によって僕は絶望した。華が飛び降り自殺をしたというのだ。人生のゴールは悲劇ではないっと言っていた華が自分の考えに反するような行動をした。以前華が私にした質問は本当は質問では無く、彼女自身の叫びだったのかもしれない。思い返してみれば華は最初の彼氏である僕に
「死ぬときは最初に愛した男と死にたい」
と言っていたことを思い出した。自分を取り繕って、男を騙し浮気に手を出すような女だった華が僕に対してストレートに心中をさせるわけがない。華なりのSOSだったのだと、私を助けてほしいんだと言っていたことに僕は気づくことができなかった。僕はもう廃人だ。死にきれずにただ生を与えられているだけの人形だ。ふいに私は笑いが抑えきれなかった。
「結局人生のゴールはバッドエンドじゃないか」
そう笑って僕は彼女と心中するかのように同じく飛び降りた。鋭い痛みと眩しい太陽が嘲笑っている。横に流れる自分の血を見ながら僕は、、、
「あぁ、確かに意識って死んでも少しの間はあったな、君もこんな気分だったんだね。」
京子は僕が自殺したことを聞いて、どうなったんだろうか、それを僕が知ることはないが、同じ道をたどるだろう。なぜなら未読無視の京子からのラインに最後一言、遺書残すように、
「人が死んだ後、意識があるみたいだね、どんな気分なんだろうか」
死は連鎖する。
紫色の血を撒き散らして。
「今日遊ばない?」
私の彼女にあたる華(ハナ)が私に質問してきた。彼女が私にこのような質問をしてきたときは基本的に人間としての遊ぶではなく動物としての遊ぶ、つまり夜の営みのお誘いである。彼女とは付き合ってかれこれ3ヶ月が経とうとしているが最初の1ヶ月はカップルらしいことをたくさんした。2ヶ月目あたりから夜の営みが多くなりカップルらしいことは減ったがそれも愛のある行為だと感じた為、全然気にならなかった。しかし3ヶ月目に入りはじめたここ最近は行為をすることが目的でそこに愛は無くなっていた。
しかし私は彼女からの誘いを断らなかった。彼女と別れるが怖かったのだ。なぜなら今までしてきた愛のないセックスがなんの意味もなかったと証明されるのはなぜか嫌で私は今日も彼女の要求を受け入れた。
「わかった!夜10時ごろ塾のバイトが終わったら行くね」
そう彼女言って私の前から姿を消した。
セックスしか頭にない彼女がよく塾の講師なんかできるなと私は思っていた。
気づけばあたりはすっかり昼食ムードになっていて私だけが講堂に残されていた。私の毎日は作業だった。そのためか
人生のゴールに向かって走るというよりは一日、一日と死へ近づいている気分だ。
大学が終わり家に帰って少し寝た。人間とは不思議なもので彼女との行為が作業とわかっていても、愛がないとわかっていてもまだそこに彼女がいるわけでも無いのに私の男性器はしっかりと彼女を待つ犬のように勃っていた。時間になった。彼女が家に来た。私はいつも情けないことに行為に入ると何も考えられなくなる為彼女にリードされるがままであった。清楚な彼女が慣れた手つきで私のズボンを下ろす。そこには飼い主が家に帰って喜ぶ犬ような姿の男性器があり、
これが作業とかした私の毎日であった。
「あ、あのレポートってここに出せば良いですか?」
知らない声の女性が私に尋ねる。私は良いと思いますよと答えた。実際、そこに出せばいいかわからなかったがそう言っておけば女性が喜ぶと思ったからだ。
「ありがとうございます」
女性は去っていくかに思えたが振り返って私に思いもよらぬ事をを言った。
「愛のない行為は辞めたほうが良いですよ。清楚な彼女さん、裏で有名な愛人枠って話ですよ」
女性の言っている事の意味が全然わからない。私はそのまま伝えると女性は
「詳しく聞きたければ今夜私の家で」
そう言って電話番号の書いた紙を私に渡して行ってしまった。実は彼女の件については少し気づいていた。その事もあってそれが証明されるのが嫌で女性の家に行こうか迷っていた。これが9月の出来事である。私は行ってみることにした。
女性に電話して言われた通りに車を運転するとなんなく彼女の家に着くことに成功した。意外に近くて驚いた。
「本当に来てくれたんだ」
そう言って女性は自己紹介してくれた。
どうも京子(キョウコ)という名前らしい。京子は彼女が愛人をしているという証拠をたくさん見せてくれた。私の人生においてこんな場面があるなんて思いもよらなかった。京子が見せてくれた証拠の写真には彼女がホテルに入っていくところがたくさんあった。
「この中の写真には私の彼氏もいるの」
そう京子が言った。京子の手が震えているのを見て私は手を握ってやった。京子が辛そうだったからだ。
「ありがとう」
京子は、か細い声で私に言った。心の中では人の辛さに漬けこんでんでいる気がしてきて、良い気はしなかった。京子の手を握っている時点で私は彼女との関係はもう、どうでもよかった。
「また会ってくれる?」
そう京子が聞いてきたので私は言葉ではなく、身体を京子に預けることで返事をした。その時もう<元カノ>のことは頭に無かったが、いつも通り頭は働かず京子にリードされるままだった。その後、私はそのまま京子の家で寝てしまった。
人生で初めて女性の家で朝を迎えた。大したことないかもしれないが、今の私にとっては何故か童貞を捨てた時のように特別に感じられた。初めての朝はブルーマウンテンの珈琲と京子の手作りパンケーキであった。
「昨日のこと気にしてる?」
そう京子が私に尋ねてきたので私は何も
気にしてないようにして見せたが実は彼女からの何十件というLINEの通知がまだ未読にしたままの事は笑顔の裏に隠した。
このLINEの未読が続き彼女からの通知も無くなり私たちカップルはいわゆる自然消滅というものになった。もちろん京子も彼氏と別れて私と京子はお互いの
寂しさを埋めるかのように付き合うことになった。私と京子は毎日のように求め合った。そこには愛はあったと思う。時間があればどちらかの家に行き、朝から夜までを共にした。このまま愛を無くさないようにしたいと心から思った。
愛を無くさないまま10月になった。正直セックスをしてるのに愛を無くしていかない、作業となっていない日常は美しかった。いつものように京子の家に行っていいかLINEで聞いてみる。
「今日はちょっと用事がある」
そう返ってきた。そっけない返事だったので私が了解の返事と共に愛してると言うと京子は「私も」と言うので安心した。
今日は仕方ないので一人でして寝ようと思った。トイレでしているとインターホンが鳴ったので射精を済ませて行って開けるとそこのはかつての彼女も華がいた。
「男をホテル誘おうとしたら逃げられちゃった。終電ないから泊めてくれない?間違っても何もしないわよ。安心して」
そう華が言う。私を捨てた女だ、でも久しぶりに見てみれば良い女だ。私は京子に内緒ならと言って家に招き入れた。私は華にシャワーを浴びるように伝えてテレビを見ることにした。元彼女であっただけあって私の家の使い方は慣れていた。そして数分待っている後ろから豊満な胸と女性の髪のいい香りと細い腕に包まれた。
「人生のゴールが死ならば人生ってバッドエンドかと言うと私はそうは思わないの」
華の言うことよりも、一度私を捨てた女に対して自分の男性器が勃起している事に集中してしまってどうにか収まって欲しいと思った。
「私、寂しかったんだよ。あなたのこと捨てといてなんだって思うかもしれないけど私は貴方を一番に想っていたし、結婚だってするつもりだった」
華があまりにも冷静に話すので私は驚いてしまった。人間はこういう時もっと感情的になるはずだと思っていたからだ。
「なんなら明日にでも婚姻届書いてもいいよ」
華が追い詰めてくる。私には京子がいると伝える。
「京子さんがいるのは知っているよ。でもさ私の方が良い女だよ。結婚してしまえばむこうも何も言えないよ。一緒に堕ちよう?ね?」
華が私の男性器を掴みながら言ってくる。どうしたらいい?わからない。京子を裏切って良いはずはずがない。このままでは自分がされたことを京子にしてしまう。でも濡れた髪をなびかせた華は今までの中でもとても綺麗だった。私は華をベットに押し倒すと人生で初めて行為をリードした。
「責めてくれるんだ」
そう華が私に言うがそんなことどうでもよかった。それよりも華が憎い、今ままで散々なことしといて僕を傷つけておいて僕の大事なものも奪って最後は捨ててまた戻ってきて、、、
華に対する憎悪の感情をぶつけるかのように私は華をリードした。一回一回華を殴っているような感覚がした。憎悪の感情は次第に涙に変わっていった。
「ダメだよ、セックスの時泣いちゃ。ほら涙拭いて?」
華が私の涙を指で拭った。ずるい。あんなに憎かったのに今この場では華を求めている。悔しい。
「貴方も寂しかったんだね。京子さんに逃げたくなったんだよね」
華が私の苦しいところを開けてくるようだった。暖かいような、グロテスクな感情だった。
朝になって目を覚ますと華の姿はそこに無かった。京子からのLINEを読みいつも通り読む。
「今日なら家に来ていいよ」
私は講義が終わっていつも通り彼女の家に行きセックスをしていつも通り朝を迎えた。私と京子との関係はもうすでに作業だ。だがそんなことはどうでもいい。華に会いたい。また寂しい感情を埋めてほしい。私は何度も華にLINEをした。ずっと未読のままだ。京子からのLINEは私にとってノイズとなっていた。
「〇〇デパートの屋上にいるよ、おいで」
そう華からLINEが当然来た。実に1週間ぶりだろうか。私は身支度をして会いにいった。デパートに行くと華がいた。
「前の話の続きだけど人生は悲劇じゃないよ」
そう華が言うので私もそうだと思った。
「でもさ死んだら人間って少しの間だけ意識があるらしいね。どんな気分なんだろうね?」
華がそう言うので私も気になった。
次の週のことだった。一本の電話によって僕は絶望した。華が飛び降り自殺をしたというのだ。人生のゴールは悲劇ではないっと言っていた華が自分の考えに反するような行動をした。以前華が私にした質問は本当は質問では無く、彼女自身の叫びだったのかもしれない。思い返してみれば華は最初の彼氏である僕に
「死ぬときは最初に愛した男と死にたい」
と言っていたことを思い出した。自分を取り繕って、男を騙し浮気に手を出すような女だった華が僕に対してストレートに心中をさせるわけがない。華なりのSOSだったのだと、私を助けてほしいんだと言っていたことに僕は気づくことができなかった。僕はもう廃人だ。死にきれずにただ生を与えられているだけの人形だ。ふいに私は笑いが抑えきれなかった。
「結局人生のゴールはバッドエンドじゃないか」
そう笑って僕は彼女と心中するかのように同じく飛び降りた。鋭い痛みと眩しい太陽が嘲笑っている。横に流れる自分の血を見ながら僕は、、、
「あぁ、確かに意識って死んでも少しの間はあったな、君もこんな気分だったんだね。」
京子は僕が自殺したことを聞いて、どうなったんだろうか、それを僕が知ることはないが、同じ道をたどるだろう。なぜなら未読無視の京子からのラインに最後一言、遺書残すように、
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