オカルティック・アンダーワールド:ベート

アキラカ

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1.裏世界怪異譚

第2話 リミナル

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 6月初旬


 その日、三枝さえぐさ寿々すずはだふひとは、三軒茶屋にある幽霊ビル内にある元アガルタ編集者の松下まつした啓太けいたが代表を務める、映像制作会社『ゴールデンドーン』に呼び出され、聞きたくもない話しを延々と聞かされ続けていた。



「何でそっちの会社のゴタゴタで、俺達がいちいち呼び出しされなくちゃいけないんです?」

 大学の授業が3コマで終わった史は、渋谷にあるいいとよ出版のビルにも寄らず、駅で寿々と合流すると一緒に松下の事務所までやってきていた。

 史はまた松下の無理難題を吹っ掛けられ、初手から切れ気味だ。

「だからぁー、お前ら二人のせいでうちの朝霧が事務所を辞めたいって言ってんだよ!あいつの才能は俺が一番よく分かってるし、俺が育てて来たんだ!なのにやっぱりアガルタの仕事をまた受けたいから辞めるって言って聞かねぇんだよ!それについてお前らはどう責任取ってくれんのか?って聞いてんの!!」

 松下はいつも以上にブチ切れて机を強めにドンドンと叩いた。

「朝霧さんが辞めたいって言ってるのなら朝霧さんと直接話せばいいだけでしょ!俺は勿論、寿々さんだって2月のあの一件以降連絡すら取ってないのに、責任って何を言っているんですか?正気ですか?」

「ちげぇよ、その2月の時の原稿が心残りで辞めたいって言ってんの!だから全部お前らの責任だって言ってんの!」

「はぁ・・・くっだらない。だったらあの時馬鹿みたいに虚勢張ってアガルタに喧嘩売らずに、素直に原稿書かせてあげれば良かったんじゃないですか?俺達の責任じゃないでしょ、全部松下さんのせいでしょうが」

「あんだとぉコラぁ!やるかああ??」

 松下は史の口調に怒りが収まらず、勢いよく席を立ち上がった。
 史もこの理不尽な物言いに我慢が出来ず、挑発に乗るように立ち上がる。

 二人の愚にもつかない言い争いを苦い顔をしながら聞いていた寿々は、ようやくそこで声を出した。





「それで?松下さんの言うって何ですか?まだアガルタとのコラボを諦めていないってことですか?」

 その冷静な発言に松下は見下ろしている史を一瞥すると、再びゆっくりと椅子に座り寿々へと向き直った。

「いやぁ?もうそういうのはいいんですよ。どうせ無理なのは分かったので。ただ、一件取材の同行を頼みたいだけです」

「取材の同行?」

 寿々は松下のまた突飛な発言に目を丸くするしかなかった。


 4ヶ月前、心霊オカルトライター朝霧に依頼した現代妖怪特集の記事の件で、今日と同じように揉めに揉めたあげく、事務所があるこの幽霊ビルの心霊ツアーを無理矢理体験させられたのも記憶に新しい。
 というか、松下との関わり合いは全部最悪な事ばかりだ。
 恐らく言っている取材の同行だってろくなものではないのは聞く前から予想ができた。

「お断りします!」

 寿々が松下に対してきっぱりきっちりとした態度でそう答えた。
 隣で聞いていた史も、寿々のその男らしい返答に思わず感動するほどだ。

 しかし松下は、寿々にそう言われることは当然見越していたようで。

「はは・・いいんですか?聞いた話じゃ現代妖怪の連載が決まったらしいじゃないですか?朝霧は妖怪記事においてはスペシャリストですよ?もし朝霧がうちを辞めれたら、本人だってそうしたいんだからまたアガルタと契約できるじゃないですか?けれど現状朝霧はうちと年間の契約を交わしているんです。了承するもしないも俺次第なんですよ。どうです?同行さえ了承してもらえたらその件は全部チャラにしてもいいんですよ?」

「はぁ・・・」

 寿々はその話しを聞いて頭を抱えた。

『嘘だろ・・・・。現代妖怪の連載の件、洩らしたのって丸さんなのか・・。ま、酔って思わず口が滑ったって感じかもしれないけれど・・』

 寿々は今はもうただの人間ではない。半人間の半天使。
 故に人知の及ばない力を持ち合わせている。
 全部ではないにしろ、その人物をれば人生の分岐点前後の未来がおおよそ視えてしまうのだ。

 その視えた映像では松下とアガルタのチーフ丸は、どうやら近い将来一緒に暮らしているようだった。
 つまり現状松下と丸は寄りが戻っていると考えて間違いない。
 以前松下の後ろに丸の生霊が憑りついていたのに、今はその姿が視えないというのもその証拠になりそうだ。

『にしても、確かに朝霧さんが現代妖怪の記事を書いてくれたらそれはそれでめちゃくちゃ有難い。担当も基本は史がやる事になるだろうし・・・』

 そう考えながら隣の史を見た。
 しかし史はそれを察してか、眉間に皺を寄せ短く首を横に振った。

「で?どうするんですか?この話し蹴るんですか?俺は構いませんよ別に。朝霧がいくら嫌がっても契約を守ってもらうだけなので」

 寿々は再び短く息を吐いた。

「・・・じゃあ、内容だけは聞きますよ」

「寿々さん!これじゃまた同じことの繰り返しですよ?」

「かもしれないけれど、とりあえずは聞く」

「はは、やっぱり三枝さんは史と違って話しが分かりますねぇ」

 松下はようやく自分の思惑に乗せる事が出来たとばかりに安堵した様子で電子タバコに火をつけた。




「取材ってのは、つい最近巷で噂になっている〝バックルーム〟現象についてなんですがね?」

 松下は煙草の煙をゆっくりと吐き出しながらそう話し始めた。

「〝バックルーム〟現象?」

 寿々は聞いた事もないワードに首を傾げた。

「バックルームって言うのは、境界空間リミナル・スペースとも言い、人間が存在しない不気味な連続する室内空間の事で、主に海外で創作された動画コンテンツです。海外掲示板から端を発し〝クリーピーパスタ〟つまりネット都市伝説の類として今はゲームなどに派生してたりします」

 史は実際詳しく調べたわけではなかったが、動画サイトで度々目にしてはいたので概要だけは理解しているようだ。
 松下はもう一度煙草を吸うと煙を吐き出しながら話し続けた。

「そのバックルーム現象ってのは、どうも現実のに存在する異次元世界へ迷い込むとなかなか戻っては来られないって感じらしいんだが・・・・」

 そう言いながら手元のノートPCで開かれた動画サイトからお気に入り登録されたライブ動画のアーカイブを二人に見せた。

 寿々と史はその画面に注目する。
 タイトルは【閲覧注意!!マジであったバックルーム】と書かれている。



 動画は突如始まり、カメラを持った人物がとある不気味な空間をずっと映し出していた。

「・・・・バックルームってフェイク動画じゃないのかよ・・。嘘だろ・・・マジで存在するのか?」

 声のトーンから撮影者はだいぶ若い男、若しくは十代の少年くらいかと思われる。
 男が映し出した空間はうっすらと黄ばんだ白い壁と突出した連続する柱。そしてベージュ色の絨毯と規則的に備え付けられた蛍光灯がその空間を不気味に照らしている、そんな場所をただひたすら歩き続けるという映像だった。

 不安からか息遣いが荒く、呼吸音がやたらとリアルに入り込んでいる。
 男は信じられないとばかりに、近くの壁を触ってみたりしゃがみ込んで絨毯を触ってみたりしていた。

「・・えー・・、実は今日、俺と友達3人で、人から聞いた、芝浦ふ頭にある心スポに肝試しにやってきたんですがぁ・・。そこのビル前には警備員がいて入れなかったんすよ・・。で、俺達はせっかく来たんで何としても中に入ってやろうと思って・・・屋上から入れないかって思ってぇ。それで隣のビルの窓を割って中に入ってみたんすよ・・・。で、そこでその、一緒に来てた友達とはぐれちゃって・・・。俺一人で歩いていたらいつの間にかここに来ていたんすよね・・・・」

 男はブツブツと独り言を言いながら、再び信じられないといった反応をしながらゆっくりと歩き出す。

「でも・・ここ、どう見てもバックルームじゃないですか、ねぇ?俺ゲームもやった事あるけど。マジで信じられねぇ・・・」

 と言ったところで男は急に背後を振り返った。
 そして、

「ヤバいヤバいヤバい・・・今変な声がした・・・人間とかじゃない・・変な・・!」

 そう言うと、その場から逃げ出すように早歩きで進み続ける。
 そしてその数秒後振り返った空間の奥の方に一瞬だけワイヤーがグルグル巻きにされた異様な黒い物体が物凄い速さで現れて写り込んだかと思うと、動画主は一気にダッシュで走り始めた。

「はぁ、はぁ!はぁ!!」

 呼吸音だけが荒く、映像はもはや逃げ出す事に集中してほぼ何も映し出されていなかった。
 とその瞬間、

「あっ!!」

 と男が短く叫ぶと画角が乱れ、それと同時に映像が酷く乱れたかと思ったところでその動画は終了になった。



 史はその動画を巻き戻して再度確認してみる。
 そして、最後。男が転ぶようにして画像が乱れたところを重点的に何度も繰り返し見ていた。
 寿々はその様子を隣で眺めながら。

「でもこれってフェイク動画ですよね?」

 と松下に質問した。
 松下は目つきの悪い目を更に悪くして。

「ええ、俺もそうだとは思っています。でも実は問題は別にもあるんですよ」

「というと?」

 そう質問すると松下は急にぐいっと身を乗り出して寿々に近づいてきた。
「?!」

「実は、これは別筋からの情報なんですけどね?昨年の11月に、この動画の奴も言っている、芝浦ふ頭の廃ビルって場所で、公安の機動隊が不審死をしているんですよ。それも現職のかなりキャリアのある警部補二人が。で、その話しが奇妙でしてね?」

「奇妙?」
 寿々は動画より、公安の不審死の方がはるかに不気味で背筋がぞっとした。

「ええ。その不審死をした二人は、頭と顔をスッパリと何かに切られた様にして死んでいたらしく。その切られた部分の頭部はどちらも見つかっていないそうなんです。また、一緒に行動していた部下2人はその場で行方不明になったきり今も見つかっていません。この不審死の件は報道規制がかかっていて、どこのマスコミも外に出す事はできないそうです」

 隣で動画を何度も見返していた史が腕を組みながら首を傾げた。

「史はどう思う?」

 寿々が険しい顔をして聞くと、

「フェイク・・・だとは思いますが。もしかしたらそう思いたいだけかもしれません」

 そう言うと何度も見ていた最後の数秒間の映像の一瞬だけ映った画像を二人に見せた。

「これは・・・」

「これは、この男が最後、恐らくどこかに落ちたような動作をした一コマですが・・・。これ、俺には床の絨毯の中に急に落ちているように見えます。もしこれがフェイクだったら動画のためだけにこの一コマを差し込む必要なんか無いと思うんですよ。別に急な暗転で終わらせてもこのスピードなら誰も気にしないでしょうからね。それにライブ動画なのに、わざわざこんな手の込んだコマを入れるのは確かに奇妙ですよね」

 寿々はその画像を見ながら、嫌な予感がしていた。
 史の言う通り、もしかしたらこの松下が言っていたバックルーム現象というのは、実際にある現象なのではないか?と。

 しかしそうなればなおさら関わりたくないな、という気持ちが上回った。


「・・・それで。松下さんは俺達と一緒に、このビルに取材に行きたいって事なんですね?」

 寿々が険しい顔をして松下に向き直ると、松下は電子タバコを持ったまま寿々にビシっと指を向け、

「ご明察」

 と嬉しそうに答えた。

「絶体にダメです!」

 先にそう返答したのは寿々ではなく史だった。

「史?」

 いつもならば心霊スポットはもちろん、怪異にすぐにでも飛びついていたであろう史から先にそんな答えが出て来るとは寿々も思っておらず、思わずきょとんとした顔になる。

「朝霧さんの件は本当に残念です。本人もそれを望んでいて、俺も一緒に現代妖怪の連載をやりたいのに叶わないなんて。でも、それよりもこんなわけのわからない場所に俺達が行くことの方がはるかにリスクが高すぎます。大体松下さんはこんな心スポでもない場所に行って何が楽しいんですか?」

 史が再度松下に切れながらやや早口でまくし立てる。

「チャンネルの為、会社の為に決まってんだろうが、アホかお前?俺はいつだって契約しているライター達に飯食わせる為なら、なんだって出来るんだよ。見て見ろこの動画、アップからまだ一週間ちょいでこのサイトだけでも再生数エグいだろうが?ちなみに他のSNSだとこの倍の50万再生以上。全部合わせれば300万再生を超えてるんだよ。この流れに乗らない方がアホだろうが」

「流れに乗りたいなら素直に一人で行ってくださいよ。俺達を巻き込むとかとんだチキンですか?」

「は、何とでも言えよ。単純に俺にはお前らみたいな特殊能力がないから、仕方なく引き込んでいるだけだ」

「はぁ?だったら朝霧さんの件を引き合いになんかせずに、素直にお願いしますって頼むべきなんじゃないんですか??アホくさ」

「んだとぉコラてめぇ!!」


 寿々はこの展開本日2度目、と思いながら少しだけ大きな声で、

「とにかく!!」

 二人を止めると小さく深呼吸し

「松下さん。俺、本気でこの件には首突っ込まない方がいいと思いますよ?悪い事は言わないので、本当にここには行かないでください」

 あまりに真剣な顔でそう言われるものだから松下も少しだけ黙り込んだ。が、

「・・・あぁそうかよ。わかった。・・・じゃ、この話しは全て無しってことでな。ほら、さっさと出て行けよ」

 とまるで拗ねる子供のようにそっぽ向いてしまった。


 寿々と史はそのまま事務所を後にしようと立ち上がるが、寿々はもう一度松下を振り返った。


「松下さん。・・・・貴方がこの先誰かと笑って過ごせる日々を少しでも願うなら、お願いですからここにだけは行かないでください」

「・・・・・・・・」

 視線を合わせない松下からの返答はなく、仕方なく寿々はその西日が差した事務所の扉を閉めた。





 午後5時半

 二人はいいとよに帰る為に田園都市線に乗り渋谷を目指した。

「寿々さんどうしたんですか?なんかいつも以上に真剣に松下さんを止めていましたけれど」

 史が質問すると、寿々はやはり険しい顔をしたままゆっくりと答えた。

「・・・・うん。多分松下さん、結局一人でもあの場所に行くと思うんだよ。でも俺は本気で行って欲しくないんだ」

「それって・・・何か良くないことが視えたって事ですか?」

「いや、実際視えたのは松下さんと丸さんが一緒に暮らしている様子だった。だから例え行ったとしても何も起こらないとは思う・・・」

「じゃあ、何も問題ないんじゃ・・」


 寿々は一度完全にこの世界での人生を終わらせている。
 今の肉体は自分の体を再構成させた器であり、そして魂の位はもはや人間ではなく天使なのだ。
 天使は人間の未来を視る事ができ、かつその未来をいい方向へと導く使命がある。
 だから例え悪態しかつけない松下であろうと、未来が視えた以上その責任を負わなくてはならない。その責任とは絶対に悪い方向へと向かわせないことだ。

 しかし寿々は妙な胸騒ぎを押さえることができなかった。
 その胸騒ぎの理由が、自分の視た未来以外にも、同じ確率で起こりうる別の世界線の干渉を示唆しているからだ。
 つまり松下の未来の分岐がすぐそこまでやってきている。
 本来何もなければその後幸せな未来が約束されているというのに、松下は今、その未来とは違った方向へと向かおうとしているのだ。


 寿々は不安そうな顔を史へ向けた。

「どうしよう史。やっぱり松下さんをもっと説得した方が良かったかもしれない・・・」

 寿々にどうしようと言われたものの、史にも正しい答えなど分からなかった。
 実際寿々は松下に対して出来るだけの事をしたと思う。
 それでも松下がバックルーム現象を求めてそのビルへ行き、万が一良くない事が起きたとしても寿々が責任を感じる必要なんてちっともないはずなのだ。

 それに史は何よりも寿々の存在の方が遥かに心配だった。

 たった一ヶ月前に、寿々は一度この世から完全にいなくなり、史も自分の命を掛けて奇跡を起こし再びこの世に呼び戻したのだ。
 そんな大切な存在を、少しだって危険な場所に連れて行きたいわけがない。

「大丈夫ですそんなに心配しなくても。松下さんは実際かなりのビビりです。それに自称、物凄く勘のいい男なので、少しでも危険そうな事があればすぐに引き返してきますって」

 史はあえて重々しくならないように、そう笑顔で寿々に答えた。



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