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荒野
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1
見えるのは荒野。所どころ大きな茂みがあり、遠くにはうっすらと山脈が見える。
「さすがに疲れたから次のモーテルで休むわよ」
そういって猫族を見ると、静かに寝息を立てて寝ていた。
ヨーコは舌打ちをすると、ネコパンチにビンタをかます。
「寝てんじゃねーよこの野郎‼」
猫族はしばらくぼーっとしていたが、程なくまた眠りについた。
ヨーコはやはり凄いスピードで車を走らせていった。
2
やはりテッドも同じような光景の道を走っていた。どんなに走っても同じ光景なので
思わずあくびが出る。
「もう寝たいなぁ…」
ぼんやりとした感覚で運転していると、突然フロントガラスにペンキのようなものが
塗られ、視界が閉ざされた。急ブレーキを踏んで車を止めるとホルスターから銃を抜き
ドアを開け、車越しにあちこちを見渡す。大きな茂み以外隠れる場所は見当たらなかった。
「誰だ‼」
叫んでも応答がない。しかし襲われているという自覚だけがあった。
と、首の横に痛みが走った。首に刺さったものを乱暴に取ると、吹き矢のようなもので刺されたようだ。
再び周囲を見ても物陰一つ見当たらない。
「くそっ一体どこから…」
そう言うと体中に麻酔を浴びたような感覚に陥り、頭も朦朧となった。
最後の光景は、紙袋を被った人間たちがこちらを取り囲むように眺めている。そんな光景だ。
そうしてテッドは完全に意識を失った。
見えるのは荒野。所どころ大きな茂みがあり、遠くにはうっすらと山脈が見える。
「さすがに疲れたから次のモーテルで休むわよ」
そういって猫族を見ると、静かに寝息を立てて寝ていた。
ヨーコは舌打ちをすると、ネコパンチにビンタをかます。
「寝てんじゃねーよこの野郎‼」
猫族はしばらくぼーっとしていたが、程なくまた眠りについた。
ヨーコはやはり凄いスピードで車を走らせていった。
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やはりテッドも同じような光景の道を走っていた。どんなに走っても同じ光景なので
思わずあくびが出る。
「もう寝たいなぁ…」
ぼんやりとした感覚で運転していると、突然フロントガラスにペンキのようなものが
塗られ、視界が閉ざされた。急ブレーキを踏んで車を止めるとホルスターから銃を抜き
ドアを開け、車越しにあちこちを見渡す。大きな茂み以外隠れる場所は見当たらなかった。
「誰だ‼」
叫んでも応答がない。しかし襲われているという自覚だけがあった。
と、首の横に痛みが走った。首に刺さったものを乱暴に取ると、吹き矢のようなもので刺されたようだ。
再び周囲を見ても物陰一つ見当たらない。
「くそっ一体どこから…」
そう言うと体中に麻酔を浴びたような感覚に陥り、頭も朦朧となった。
最後の光景は、紙袋を被った人間たちがこちらを取り囲むように眺めている。そんな光景だ。
そうしてテッドは完全に意識を失った。
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