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第二章<学園に召喚されただと!?>
主の在り方
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みんなぁぁああああ!!
おれ!!天災級らしいぃぃいいい!!
......はい、【高城ハルト】です。
現在、応接室で先生の説明を受けております。
「━━っと言った感じだ。」
今までの説明のまとめですが、まるで聞いてませんでした♪
でも、エミリがノートを一所懸命取っていたので、これを見たらすぐわかる。
【魔物の対応】
・スキルレベル1~3は普通の魔物
・スキルレベル4~6は出現したら討伐依頼が出される
・スキルレベル7~9は街を閉鎖しなくてはならない
・スキルレベル10は街が滅びかねないから総力をもって討伐する。スキルレベル10に達した魔物を天災級と呼ぶ。
へぇ~、じゃあ俺は九個Lv.10持ってるから九ヶ国が総力を挙げないとね!!
【人の対応】
・スキルレベル1~3はランクG冒険者
・スキルレベル4~6はランクE~C冒険者
・スキルレベル7~9はランクB~A冒険者
・スキルレベル10はランクS冒険者、この域に達した冒険者は過去に二人しかいない。その二人は数日前に行方不明となっている。
ランクS冒険者かぁ......ん?二人?スキルレベル10?それってはじめに俺が喰った奴なんじゃ.....
いや、気のせいだ......
「よし、じゃあ自分がどれだけ危険かわかったか?」
とりあえず、このノートを参考に言ってみるか......
『ランクS冒険者も行方不明で大変な中で天災級の俺が出ると余計に国が混乱するってことか?』
「いや、逆だ」
『逆?』
突然何を言い出すんだこいつ?自分が今さっきそう説明してたじゃねぇか。
ついに頭が壊れたか?
「お前はもう使い魔になったんだ、つまり、エミリ君に国の軍事機関からスカウトがいつ来てもおかしくない、なにせ天災級の力を有しているんだからな。まぁ、スライムはどうだかは知らないが......」
『なるほど、今まで散々馬鹿にしてきた奴が国からのスカウトを受けるとなるとあのウロヤクが黙ってないか......さらに嫌がらせがこじれるってわけな』
「それだけじゃない、天災級の力を有してるとなるとその力を利用しようとする奴が出る。他国からも危険視され、暗殺を企てられるかもしれない」
......これはやはり、この先生に言わなければ良かったか......
ここまで大事になる可能性があるとは思っていなかった......
それにこの先生がどこまで信用できるか謎だ......国に情報を売るかもしれない......
ポンッ
俺の頭に手を置かれる。エミリの手だ。
「スライムさん、大丈夫だよ、私はスライムさんを捨てたりしないからね」
この子......今の話は明らかに自分が危険状況に置かれてるって話だったのに......
話内容が分かってなかったのか?
............いや、それはないか......
エミリの目を見ればわかる。
顔で頑張って笑顔を作っていても......
涙目になっている事は隠せなかったみたいだ。
今エミリは、誰よりも泣き叫びたいのを我慢しているんだ。
今エミリは、誰よりも人に頼りたいんだ。
今エミリは、誰よりも......孤独なんだ......
..................
『エミリ』
「どうしたの?スライムさん」
『泣きたいなら俺に泣け、頼りたいなら俺を頼れ、エミリは独りじゃない』
「......」
エミリは黙り込んだ。多分今は、顔を見られたくないのだろう。
だけどね、泣き叫んでもいいんだよ。
その為にあと一押しの言葉が必要だ
『俺とエミリはずっと一緒だ』
あれだからな!!契約に従ってって意味だからな!!
.........多分
ポツン
上から水滴が落ちてくる。
「あ......れ?おかしいね......悲しいんじゃないのに涙が......ごめんね......すぐに止めるから......」
『止めなくていいよ』
俺の言葉を聞くと涙がまたポツンっと落ちてくる。
「ご、ごめんね......私は主なのに......こんなすぐ泣いちゃうような人、主としてダメだよね......」
『エミリは凄く頑張ったよ。俺の立派な優しい主だ、泣きたい時は泣く、楽しい時は笑う、それでいいじゃないか』
応接室で一人の少女が生まれて初めて泣いた日だった。
おれ!!天災級らしいぃぃいいい!!
......はい、【高城ハルト】です。
現在、応接室で先生の説明を受けております。
「━━っと言った感じだ。」
今までの説明のまとめですが、まるで聞いてませんでした♪
でも、エミリがノートを一所懸命取っていたので、これを見たらすぐわかる。
【魔物の対応】
・スキルレベル1~3は普通の魔物
・スキルレベル4~6は出現したら討伐依頼が出される
・スキルレベル7~9は街を閉鎖しなくてはならない
・スキルレベル10は街が滅びかねないから総力をもって討伐する。スキルレベル10に達した魔物を天災級と呼ぶ。
へぇ~、じゃあ俺は九個Lv.10持ってるから九ヶ国が総力を挙げないとね!!
【人の対応】
・スキルレベル1~3はランクG冒険者
・スキルレベル4~6はランクE~C冒険者
・スキルレベル7~9はランクB~A冒険者
・スキルレベル10はランクS冒険者、この域に達した冒険者は過去に二人しかいない。その二人は数日前に行方不明となっている。
ランクS冒険者かぁ......ん?二人?スキルレベル10?それってはじめに俺が喰った奴なんじゃ.....
いや、気のせいだ......
「よし、じゃあ自分がどれだけ危険かわかったか?」
とりあえず、このノートを参考に言ってみるか......
『ランクS冒険者も行方不明で大変な中で天災級の俺が出ると余計に国が混乱するってことか?』
「いや、逆だ」
『逆?』
突然何を言い出すんだこいつ?自分が今さっきそう説明してたじゃねぇか。
ついに頭が壊れたか?
「お前はもう使い魔になったんだ、つまり、エミリ君に国の軍事機関からスカウトがいつ来てもおかしくない、なにせ天災級の力を有しているんだからな。まぁ、スライムはどうだかは知らないが......」
『なるほど、今まで散々馬鹿にしてきた奴が国からのスカウトを受けるとなるとあのウロヤクが黙ってないか......さらに嫌がらせがこじれるってわけな』
「それだけじゃない、天災級の力を有してるとなるとその力を利用しようとする奴が出る。他国からも危険視され、暗殺を企てられるかもしれない」
......これはやはり、この先生に言わなければ良かったか......
ここまで大事になる可能性があるとは思っていなかった......
それにこの先生がどこまで信用できるか謎だ......国に情報を売るかもしれない......
ポンッ
俺の頭に手を置かれる。エミリの手だ。
「スライムさん、大丈夫だよ、私はスライムさんを捨てたりしないからね」
この子......今の話は明らかに自分が危険状況に置かれてるって話だったのに......
話内容が分かってなかったのか?
............いや、それはないか......
エミリの目を見ればわかる。
顔で頑張って笑顔を作っていても......
涙目になっている事は隠せなかったみたいだ。
今エミリは、誰よりも泣き叫びたいのを我慢しているんだ。
今エミリは、誰よりも人に頼りたいんだ。
今エミリは、誰よりも......孤独なんだ......
..................
『エミリ』
「どうしたの?スライムさん」
『泣きたいなら俺に泣け、頼りたいなら俺を頼れ、エミリは独りじゃない』
「......」
エミリは黙り込んだ。多分今は、顔を見られたくないのだろう。
だけどね、泣き叫んでもいいんだよ。
その為にあと一押しの言葉が必要だ
『俺とエミリはずっと一緒だ』
あれだからな!!契約に従ってって意味だからな!!
.........多分
ポツン
上から水滴が落ちてくる。
「あ......れ?おかしいね......悲しいんじゃないのに涙が......ごめんね......すぐに止めるから......」
『止めなくていいよ』
俺の言葉を聞くと涙がまたポツンっと落ちてくる。
「ご、ごめんね......私は主なのに......こんなすぐ泣いちゃうような人、主としてダメだよね......」
『エミリは凄く頑張ったよ。俺の立派な優しい主だ、泣きたい時は泣く、楽しい時は笑う、それでいいじゃないか』
応接室で一人の少女が生まれて初めて泣いた日だった。
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