37 / 86
第五章
フェニクス代表戦二日前~一日前
しおりを挟む
俺達はいつものように訓練をしている。
訓練と言ってもこれからチーム同士での訓練があるから準備運動程度だ。
訓練が終わると暇なので今戦っているチームの様子を見る。
戦っているのはBチームつまりレイン・カシエルのチームと、Eチームつまりシード・カシエルのチームだ。
見ているとBチームは昨日と同じ戦法で戦っている。
レイン・カシエルの突撃でEチームの前衛一人が気絶、残りの二人の内シード・カシエルが降参して、それを見た最後の一人も降参。
…酷いもんだ。
「こりゃ酷いな」
ジルもそう思ったらしい。
「ですね」
レナも思ったのか…まぁあの戦い方は確かに酷い。
酷いと言ったのはEチームの事だ。
戦い方は一人が剣で前衛。
シード・カシエルも剣なのだが指示を出すとかなんとか言って後衛、そんでもって指示らしい指示が出来ていない。
最後の一人は魔法での援護なのだが…
詠唱を言おうとすると途中で必ず噛んで終わる。
緊張するとこうなるらしい…普通に魔法名だけでいいだろ…
「あ、俺ら番が来たぞ、相手は…Cチームか昨日の突撃作戦は変わったかな?」
俺らは昨日と同じ位置に立つ。
相手は…
「ん?なんだありゃ」
相手チームは口から泡を吹いて奇妙に歩いてる。
まるで死霊系のゾンビだ。
首は傾いており、目は焦点があっていない。
明らかに様子がおかしい。
「何か様子が変ですよ?」
「そうだな、まぁ「ピーーーー」どうせ毒キノコの拾い食いでも…!」
開始の合図と同時に相手は消え、俺の目の前まで来ていた。
転移か?いや転移とは違う、何の魔力も感じなかった…
相手は消えたのではなく、人間離れした脚力で俺の位置まで走ったのだ!
足に強化魔法を使ってる訳じゃない。そんな事をやっているところは見ていない。
だとすると足は生身のはず…
昨日の身体能力を見ると鍛えてるとは思えない…だから反動で相当の痛みがあるはずだ。
だとすると…呪い。
呪いとは闇魔法の一種で、本来は何かを代償に何かを得る…といった効果があるはずだ。
ありえるとしたら自我を失わせる代わりに能力の向上だろう。
「…ッ!」
俺が剣で受け流す、すると受け流した相手の剣先が飛び、地面に刺さった。
地面に刺さった剣は燃えた葉のように散り散りになった。やはり何かの呪いの類を受けてるようだ…・
「クロさん!」
レナが俺の異変に気付き、暴走した生徒の腕を鎖で拘束。
暴走した生徒は腕に絡まる鎖をもう片方の腕で引き、レナを投げ飛ばした。
もうこれはあれしか可能性は無いな。
「ジル!こいつら多分呪いを受けている!スレイプニルで浄化しろ!」
コイツらは明らかに呪いの類の魔法を受けている。
俺がやろうと思えばコイツは肉片にすることが出来る。
それは殺人罪なので出来ない。
スレイプニルの場合、浄化の力があるので呪いを引っぺがせる。
リンにも呪いの浄化は出来るが今は無理と押し切られてしまった。
あと少しでメリィにチェスで勝てそうらしい。
自我を失うとなると誰かに操られているはずだ、自我を失わせるほどの呪い、それを操るほどの力、恐らく魔族以上だろう。
「なるほど、了解!こい!ライセイ!」
魔方陣からスレイプニルが現れる。
「今、オヤツ中なんですけど……」
ライセイは人の姿で座布団に正座し、ちゃぶ台の上の煎餅を食べている。醤油味だ!
「こいつらに掛かってる呪いを浄化してくれ!」
「はぁ…承知」
ライセイはちゃぶ台を魔法陣の中に入れてスレイプニルの姿になった。
次に角を空に向かって掲げた。
角の先がピカーっと光ると、暴走していた生徒は突然倒れた。あっけないな…
「おーい、大丈夫か?」
ガルド先生がやっと、生徒に呼ばれて来た。
「もう終わりましたよ!」
ジルが言うとガルド先生は真剣な顔で倒れた生徒を見る。
先程までは人事のように話していたが、流石に状況を察したらしい。
「これは…何があった?」
俺はガルド先生に暴走した事と、何かに呪いの類の魔法を掛けられていた事を話した。
するとガルド先生は学園長に報告しに行った。
もう帰れと言われたのでその日は帰って寝たのであった―――
この日は代表生徒以外は学校が休みで代表生徒は明日のフェニクス代表戦の説明を受ける。昨日の件はまだ解決していないらしい
説明がこちら。
・学園集合後、転移魔法で王都のコロシアムに行く。
・この代表戦は国の代表を決めるので、活躍した生徒にスカウト等が来ることが多い
・昼食は自由
・代表戦が終わったら全員で転移魔法を使い学園に帰る。
こんな感じだ。
俺達は「明日に備えて帰れ、寄り道はするなよ?」と言われたので、大人しく帰ってジルとライセイとリンとメリィと俺でトランプして一日を過ごした。
どうでもいいがトランプはメリィの圧勝となった。
訓練と言ってもこれからチーム同士での訓練があるから準備運動程度だ。
訓練が終わると暇なので今戦っているチームの様子を見る。
戦っているのはBチームつまりレイン・カシエルのチームと、Eチームつまりシード・カシエルのチームだ。
見ているとBチームは昨日と同じ戦法で戦っている。
レイン・カシエルの突撃でEチームの前衛一人が気絶、残りの二人の内シード・カシエルが降参して、それを見た最後の一人も降参。
…酷いもんだ。
「こりゃ酷いな」
ジルもそう思ったらしい。
「ですね」
レナも思ったのか…まぁあの戦い方は確かに酷い。
酷いと言ったのはEチームの事だ。
戦い方は一人が剣で前衛。
シード・カシエルも剣なのだが指示を出すとかなんとか言って後衛、そんでもって指示らしい指示が出来ていない。
最後の一人は魔法での援護なのだが…
詠唱を言おうとすると途中で必ず噛んで終わる。
緊張するとこうなるらしい…普通に魔法名だけでいいだろ…
「あ、俺ら番が来たぞ、相手は…Cチームか昨日の突撃作戦は変わったかな?」
俺らは昨日と同じ位置に立つ。
相手は…
「ん?なんだありゃ」
相手チームは口から泡を吹いて奇妙に歩いてる。
まるで死霊系のゾンビだ。
首は傾いており、目は焦点があっていない。
明らかに様子がおかしい。
「何か様子が変ですよ?」
「そうだな、まぁ「ピーーーー」どうせ毒キノコの拾い食いでも…!」
開始の合図と同時に相手は消え、俺の目の前まで来ていた。
転移か?いや転移とは違う、何の魔力も感じなかった…
相手は消えたのではなく、人間離れした脚力で俺の位置まで走ったのだ!
足に強化魔法を使ってる訳じゃない。そんな事をやっているところは見ていない。
だとすると足は生身のはず…
昨日の身体能力を見ると鍛えてるとは思えない…だから反動で相当の痛みがあるはずだ。
だとすると…呪い。
呪いとは闇魔法の一種で、本来は何かを代償に何かを得る…といった効果があるはずだ。
ありえるとしたら自我を失わせる代わりに能力の向上だろう。
「…ッ!」
俺が剣で受け流す、すると受け流した相手の剣先が飛び、地面に刺さった。
地面に刺さった剣は燃えた葉のように散り散りになった。やはり何かの呪いの類を受けてるようだ…・
「クロさん!」
レナが俺の異変に気付き、暴走した生徒の腕を鎖で拘束。
暴走した生徒は腕に絡まる鎖をもう片方の腕で引き、レナを投げ飛ばした。
もうこれはあれしか可能性は無いな。
「ジル!こいつら多分呪いを受けている!スレイプニルで浄化しろ!」
コイツらは明らかに呪いの類の魔法を受けている。
俺がやろうと思えばコイツは肉片にすることが出来る。
それは殺人罪なので出来ない。
スレイプニルの場合、浄化の力があるので呪いを引っぺがせる。
リンにも呪いの浄化は出来るが今は無理と押し切られてしまった。
あと少しでメリィにチェスで勝てそうらしい。
自我を失うとなると誰かに操られているはずだ、自我を失わせるほどの呪い、それを操るほどの力、恐らく魔族以上だろう。
「なるほど、了解!こい!ライセイ!」
魔方陣からスレイプニルが現れる。
「今、オヤツ中なんですけど……」
ライセイは人の姿で座布団に正座し、ちゃぶ台の上の煎餅を食べている。醤油味だ!
「こいつらに掛かってる呪いを浄化してくれ!」
「はぁ…承知」
ライセイはちゃぶ台を魔法陣の中に入れてスレイプニルの姿になった。
次に角を空に向かって掲げた。
角の先がピカーっと光ると、暴走していた生徒は突然倒れた。あっけないな…
「おーい、大丈夫か?」
ガルド先生がやっと、生徒に呼ばれて来た。
「もう終わりましたよ!」
ジルが言うとガルド先生は真剣な顔で倒れた生徒を見る。
先程までは人事のように話していたが、流石に状況を察したらしい。
「これは…何があった?」
俺はガルド先生に暴走した事と、何かに呪いの類の魔法を掛けられていた事を話した。
するとガルド先生は学園長に報告しに行った。
もう帰れと言われたのでその日は帰って寝たのであった―――
この日は代表生徒以外は学校が休みで代表生徒は明日のフェニクス代表戦の説明を受ける。昨日の件はまだ解決していないらしい
説明がこちら。
・学園集合後、転移魔法で王都のコロシアムに行く。
・この代表戦は国の代表を決めるので、活躍した生徒にスカウト等が来ることが多い
・昼食は自由
・代表戦が終わったら全員で転移魔法を使い学園に帰る。
こんな感じだ。
俺達は「明日に備えて帰れ、寄り道はするなよ?」と言われたので、大人しく帰ってジルとライセイとリンとメリィと俺でトランプして一日を過ごした。
どうでもいいがトランプはメリィの圧勝となった。
1
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ただのFランク探索者さん、うっかりSランク魔物をぶっとばす 規格外ダンジョンに住んでいるので、無自覚に最強でした
むらくも航
ファンタジー
旧題:ただのFランク探索者さん、うっかりSランク魔物をぶっとばして大バズりしてしまう~今まで住んでいた自宅は、最強種が住む規格外ダンジョンでした~
Fランク探索者の『彦根ホシ』は、幼馴染のダンジョン配信に助っ人として参加する。
配信は順調に進むが、二人はトラップによって誰も討伐したことのないSランク魔物がいる階層へ飛ばされてしまう。
誰もが生還を諦めたその時、Fランク探索者のはずのホシが立ち上がり、撮れ高を気にしながら余裕でSランク魔物をボコボコにしてしまう。
そんなホシは、ぼそっと一言。
「うちのペット達の方が手応えあるかな」
それからホシが配信を始めると、彼の自宅に映る最強の魔物たち・超希少アイテムに世間はひっくり返り、バズりにバズっていく──。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
クラスの陰キャボッチは現代最強の陰陽師!?~長らく継承者のいなかった神器を継承出来た僕はお姉ちゃんを治すために陰陽師界の頂点を目指していたら
リヒト
ファンタジー
現代日本。人々が平和な日常を享受するその世界の裏側では、常に陰陽師と人類の敵である妖魔による激しい戦いが繰り広げられていた。
そんな世界において、クラスで友達のいない冴えない陰キャの少年である有馬優斗は、その陰陽師としての絶大な才能を持っていた。陰陽師としてのセンスはもちろん。特別な神具を振るう適性まであり、彼は現代最強の陰陽師に成れるだけの才能を有していた。
その少年が願うのはただ一つ。病気で寝たきりのお姉ちゃんを回復させること。
お姉ちゃんを病気から救うのに必要なのは陰陽師の中でも本当にトップにならなくては扱えない特別な道具を使うこと。
ならば、有馬優斗は望む。己が最強になることを。
お姉ちゃんの為に最強を目指す有馬優斗の周りには気づけば、何故か各名門の陰陽師家のご令嬢の姿があって……っ!?
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
【コミカライズ決定】勇者学園の西園寺オスカー~実力を隠して勇者学園を満喫する俺、美人生徒会長に目をつけられたので最強ムーブをかましたい~
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
【第5回一二三書房Web小説大賞コミカライズ賞】
~ポルカコミックスでの漫画化(コミカライズ)決定!~
ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。
学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。
何か実力を隠す特別な理由があるのか。
いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。
そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。
貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。
オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。
世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな!
※小説家になろう、カクヨム、pixivにも投稿中。
【完結】実はチートの転生者、無能と言われるのに飽きて実力を解放する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング1位獲得作品!!】
最強スキル『適応』を与えられた転生者ジャック・ストロングは16歳。
戦士になり、王国に潜む悪を倒すためのユピテル英才学園に入学して3ヶ月がたっていた。
目立たないために実力を隠していたジャックだが、学園長から次のテストで成績がよくないと退学だと脅され、ついに実力を解放していく。
ジャックのライバルとなる個性豊かな生徒たち、実力ある先生たちにも注目!!
彼らのハチャメチャ学園生活から目が離せない!!
※小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも投稿中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる