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第八章

強化合宿後(間の話)

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あのあとポメラニアンだが、ガルド先生が動物好きでしばらく預かる事になった。

俺はエチケット袋に汚物を出し終えると、口が臭かったので念入りに洗った。
口臭の消えるサプリを飲んで、あの出来事を忘れようと必死になる。
十五分の間、口の臭いはミントの匂いになったので安心だ。

そして俺は寮の部屋で寝る。

ちなみはシロは今日も俺達の部屋で寝る。

明日になればまた学校だ。ゆっくり元気を付けよう。
そしてあの出来事は忘れるんだ・・・

◆◇◆◇◆夜◆◇◆◇◆

モゾモゾ

何かが布団に入った。
どうせリンかメリィだろう。
俺は寝たふりをする。

「あれ?クロさん寝ちゃったのかな・・・」

・・・あれ?この声・・・シロ!?

しかーし、俺はこの程度じゃ揺るがない男だ!
寝たふりを続けよう・・・
そしたらいつか飽きるだろ・・・

チョコン

シロが俺の体の上にうつ伏せで乗る。
暖かい・・・体に密着して熱を直に感じる・・・

さらにシロは布団からヒョコッと顔を出して、俺の胸板のところでじーっと俺の様子を見ている。
見られると寝た振りがバレるかもしれない・・・
ってか女の子に見られてるから何か恥ずかしい!

俺は薄目でシロに寝てると思わせている。
体は微動だにせず、ただ寝た振りを・・・
だがどうしてもシロを見てしまう。

「クロさん・・・寝ちゃったんだ・・・」

あーそうだよ、だから自分のベッドで寝なさい!
学園長とかいうクソ野郎が用意してくれだでしょ!
するとシロは顔のところまで近付いて、自分の顔を近付ける。
この状態だけを見ると、俺がシロに床ドンされてる感じだ。
近いんですが・・・

チュッ

シロが俺の頬にキスをした。
は?今、何が起こった?

「一位の人の御褒美らしいですよ♪」
「・・・」
「・・・あれ?心臓がすごく早い・・・?」
「・・・」

俺は少し冷や汗をかく。

「・・・気のせい・・・かな?」
「・・・」
「ふふっ、寝顔可愛いです・・・」

シロは俺の寝顔を見たあとに、胸の上で顔を擦り付け始めた。
そのあとシロは俺の体の上で、ゆっくりと目を閉じで寝てしまった・・・・・・

ヤバい・・・全然寝れない・・・
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