不死鳥契約 ~全能者の英雄伝~

足将軍

文字の大きさ
76 / 86
第十一章

貿易都市へ一時逃亡

しおりを挟む
「全員いるな!よし、転移魔法である場所に行く!ワシの近くに集まれぃ!」

アドちんの言葉を聞いて出来るだけ近寄る。
するとアドちんは転移魔法の魔法陣を展開し、俺達は光に包まれる。

◆◇◆貿易都市・中央広場◆◇◆

「・・・ここは?」
「隣国の貿易都市じゃ、この国は宗教とかは無いから安全だと思っての、じゃあワシは行く所があるからしばらくは解散じゃ」
「「「イエーイ!」」」

囚人達がまるで修学旅行で自由時間の小学生みたいにテンションマックスになって走っていった。
周りを見渡すと獣人、エルフ、ドワーフなどの王都では見ないような外国人がいた。

「クロ・・・あれを見ろ・・・」
「ん?あのエルフがどうした?」
「・・・めちゃくちゃ可愛い・・・」
「そうか、ロリコンは豚箱に行け」

ジルが見ていたのは子供のエルフだ。
エルフは長寿と言われているので実年齢は分からないが、見た目でいえばシロと同じくらいの背丈だ。

「うるせぇ!お前だってシロがいるからロリコンみたいなもんじゃねぇか!」
「そんなこと言われてもな・・・ガルド先生、なんとか言ってくださ・・・!」
「どうした?ガルド先生どうかし・・・!」

俺とジルはガルド先生を見て言葉を失った。
何故なら・・・ガルド先生がシロよりも年下でまだ年端もいかない獣人の女の子を肩車しているからだ。
赤い瞳にに赤い髪、そして犬耳。

「ガ、ガルド先生が誘拐を・・・」
「ガルド先生!無駄な抵抗はやめて自首しなさい!」
「お前らな・・・コイツはレッドポメラニアンだぞ?」
「「・・・え?」」
「俺が保護したあの犬だよ、名前を付けてやったらこうなったんだよ、全く・・・」
「ぱぱ、きららのこときらいになっちゃったの?」
「パパがきららの事嫌いになるわけないだろ?大丈夫だよ、いい子いい子~」
「「・・・」」

きららって名前なのか・・・使い魔じゃない魔物に名前を与えるってのは少し危険なんだけどな・・・
魔物に名前を与えるという行為をした事がある奴は過去にいたそうだ。
名前を与える事は魔物を成長させる事でもある。

けれどそのほとんどが凶暴化したその魔物に食われたり、殺されたりだと言われている。
それを知っててやったなら凄いな・・・

でもどうしよう・・・普通に親子やってる・・・
と言うか「いい子いい子~」って(笑)

ん?でも転移する前までは見当たらなかったぞ?
使い魔契約して精神世界に入れたのだろうか・・・

「ガルド先生、その子とは使い魔契約したんですか?」
「いや、して無いが?」
「じゃあ、今までどこにいたんですかその子」
「背負ってた」

なんだろう、ガルド先生の体のデカさを見てると不思議と納得出来る・・・

「ぱぱー、つかいまけいやくってなに?」
「うーん、きららに使い魔契約なんてさせないから大丈夫だ!」
「ガルド先生、その子と契約しないんですか?属性も同じ火ですし、名付けした時にそうなったんなら成長が見込めますけど・・・」

ジルが不思議そうに聞く。
確かにガルド先生は使い魔がいないと言っていた。
詳しくは教えてくれなかったが昔に死んでしまったらしい。
そしてきららは獣人の姿だ。
人間の姿になれるかは分からないが、名付けした時にこの姿になったのならば成長が見込める。
しかも懐いているならばさらに良い。

使い魔契約すると使い魔の強さの分身体強化が常時かかる。
使い魔がいるのといないのでは大違いだ。

「契約しない理由なんて簡単だ。この子を戦いに巻き込みたくないんだよ、俺達はこれからおそらくフェニクス教と戦うことになるだろう、危険な事だって沢山ある。だからきららは誰かの所に預けるつもりだ、元の契約者が今じゃ魔王に乗っ取られちまってるからな」
「ガルド先生・・・その話・・・」

ジルが何か言いたそうな顔でガルド先生を見ている。

「ジル、クロ、いいか?使い魔達を大切にしろよ」
「オチは無いんですか?」

その時、ジルの言葉で場の空気が凍りついた。

「シロ、ジルはガルド先生とオハナシするから俺たちは行こうか」
「あ、はい」
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

ただのFランク探索者さん、うっかりSランク魔物をぶっとばす 規格外ダンジョンに住んでいるので、無自覚に最強でした

むらくも航
ファンタジー
旧題:ただのFランク探索者さん、うっかりSランク魔物をぶっとばして大バズりしてしまう~今まで住んでいた自宅は、最強種が住む規格外ダンジョンでした~ Fランク探索者の『彦根ホシ』は、幼馴染のダンジョン配信に助っ人として参加する。 配信は順調に進むが、二人はトラップによって誰も討伐したことのないSランク魔物がいる階層へ飛ばされてしまう。 誰もが生還を諦めたその時、Fランク探索者のはずのホシが立ち上がり、撮れ高を気にしながら余裕でSランク魔物をボコボコにしてしまう。 そんなホシは、ぼそっと一言。 「うちのペット達の方が手応えあるかな」 それからホシが配信を始めると、彼の自宅に映る最強の魔物たち・超希少アイテムに世間はひっくり返り、バズりにバズっていく──。

天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】

田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。 俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。 「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」 そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。 「あの...相手の人の名前は?」 「...汐崎真凛様...という方ですね」 その名前には心当たりがあった。 天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。 こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。

クラスの陰キャボッチは現代最強の陰陽師!?~長らく継承者のいなかった神器を継承出来た僕はお姉ちゃんを治すために陰陽師界の頂点を目指していたら

リヒト
ファンタジー
 現代日本。人々が平和な日常を享受するその世界の裏側では、常に陰陽師と人類の敵である妖魔による激しい戦いが繰り広げられていた。  そんな世界において、クラスで友達のいない冴えない陰キャの少年である有馬優斗は、その陰陽師としての絶大な才能を持っていた。陰陽師としてのセンスはもちろん。特別な神具を振るう適性まであり、彼は現代最強の陰陽師に成れるだけの才能を有していた。  その少年が願うのはただ一つ。病気で寝たきりのお姉ちゃんを回復させること。  お姉ちゃんを病気から救うのに必要なのは陰陽師の中でも本当にトップにならなくては扱えない特別な道具を使うこと。    ならば、有馬優斗は望む。己が最強になることを。    お姉ちゃんの為に最強を目指す有馬優斗の周りには気づけば、何故か各名門の陰陽師家のご令嬢の姿があって……っ!?

異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします

Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。 相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。 現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編

【コミカライズ決定】勇者学園の西園寺オスカー~実力を隠して勇者学園を満喫する俺、美人生徒会長に目をつけられたので最強ムーブをかましたい~

エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】 【第5回一二三書房Web小説大賞コミカライズ賞】 ~ポルカコミックスでの漫画化(コミカライズ)決定!~  ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。  学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。  何か実力を隠す特別な理由があるのか。  いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。  そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。  貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。  オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。    世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな! ※小説家になろう、カクヨム、pixivにも投稿中。

【完結】実はチートの転生者、無能と言われるのに飽きて実力を解放する

エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング1位獲得作品!!】  最強スキル『適応』を与えられた転生者ジャック・ストロングは16歳。  戦士になり、王国に潜む悪を倒すためのユピテル英才学園に入学して3ヶ月がたっていた。  目立たないために実力を隠していたジャックだが、学園長から次のテストで成績がよくないと退学だと脅され、ついに実力を解放していく。  ジャックのライバルとなる個性豊かな生徒たち、実力ある先生たちにも注目!!  彼らのハチャメチャ学園生活から目が離せない!! ※小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも投稿中

処理中です...